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子どもが描いた絵を使ってアカウント画像を作ってみた

子どもが書いた絵は素敵です。特に我が子のだと思うと本当にたまらなく愛おしいです。いろんな飾り方や楽しみ方をして愛をぶちまけたいと考えたので、パソコンやSNSで表示されるアカウント画像にしました!

できあがり画像

今回使ったのは三女が描いたキャラクターです。

手紙に描かれたものなので、折り目がついていました。あまりにもかわいいので最初はそのまま使っていたのですが、加工したらもっと楽しいのではないか、と試してみました。

ピッタリと収めたい

スキャンした画像をそのまま使うと、画像サイズがアカウント画像と合わないことが多いです。

なんとなく収まりが悪い

ピッタリと枠内に合っているほうが見栄えがいいですよね。

ぴったり収まって心地よい

そこで、画像のトリミングをしました。トリミングとは、使いたい部分だけに画像を切り取る作業です。アカウント画像で使われることが多い円形や正方形にトリミングすると、枠内にピッタリと合わせることができます。

アプリのアカウント画像設定に絵をピッタリと合わせる機能があるならば、トリミングが絶対に必要な作業というわけではありませんが、機能がない場合は行うとよいです。

画像データは長方形や正方形ですので、円形で書き出したり保存することはできません。円形のアカウント画像に合わせるためには正方形にトリミングして保存します。

枠を用意する

しかし、正方形ではピッタリと収まっていた画像でも、円形にしたらはみ出してしまった!ということがあります。これを防ぐためには、「画像処理ソフトのパス機能やレイヤー機能」を使って円形の枠を用意するのがおすすめです。円形枠の中に画像をピッタリ合わせてトリミングします。トリミング後は円形の枠を削除し、画像データを保存します。これで確実に円形のアカウント画像に収めることができます。

くっきりとさせたい

鉛筆や色鉛筆で描かれた絵を画面で見ると、もう少し濃くはっきりとした色にならないか、と思うことがあります。

肉眼では白に見える紙の色も、スキャンすると灰色がかっていて、もっと白くならないか、と思うことがあります。全体的にはっきりくっきりさせると、もっと見栄えがよくなりそうですよね。

暗いところは黒く、明るいところは白くさせるとはっきりくっきりになる

そんなときに使いたいのが、「フォトレタッチソフトでおなじみのコントラスト調整やトーンカーブ調整などの色調補正機能」です。わずかな値の操作でぼんやり画像をくっきり画像にできるので、かなりおすすめです。

さらに遊んでみた

元絵に色を加えてみた

フォトレタッチソフトのレイヤー機能やフィルタ機能」などを使って、色を塗ったり特殊効果を加えるのも面白いです。

ベジェ曲線でのベクトルデータ化

今回使った元絵は鉛筆による線画だったので、私は、ベクトルデータ化させると面白いのではないか、と考えました。「ドローソフトのベジェ曲線ツール」を使い、取り込んだ絵の線をベクトルデータ化させてみました。

目を加工できないか…?

単純にベクトルデータ化させただけでは、なんとなく目と口のパーツが今一つだな、と思ったので、さらにだ円やラインツールで単純化させてみたのが今回のできあがり画像です。

元画像とは雰囲気が若干変わりましたが、よりキャラクターっぽく仕上がったのではないかなぁと思います。

カメラで撮った画像をそのままアカウント画像にすることも多いですが、ちょっと手間をかけることで見栄えがよくなったり、より楽しい画像にすることができます。せっかく我が子が描いた絵なんだから、もう少しうまく使えないかな、と思ったらフォトレタッチアプリなどを活用してみてはいかがでしょうか。

→今回使った画像処理ソフトはこちら

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自宅の本と紙を電子書籍化するのに必要な手順と道具のまとめ

「紙の内容をパソコンにスキャンして取り込み画像データ化する」「画像データをタブレットやスマホなどの電子端末で読める電子書籍にする」のに必要な手順と道具をまとめました。

手順…その前に

紙の内容と一口に言っても、紙がどのような状態であるかによってパソコンに取り込むまでの準備や取り込み方が若干違います。まずは紙の状態を見極めましょう。紙の状態は大きく分けて3つです。その3つとは…

  • コピー用紙のような一枚の紙
  • 本のように束ねられた状態の紙
  • スキャンに適さない状態の紙

です。

一枚の紙
本のように束になった紙
スキャンに適さない紙

スキャンに適さない状態の紙は、スキャナではなくカメラを使うことが多くなります。スキャンに適さない状態の紙であっても、工夫次第ではスキャナを使える場合があります。このような判断は取り込みたいものの状態や、求める仕上がり具合によって変わりますので臨機応変に対応することが必要になります。

カメラを使うならば、携帯電話やスマートフォンのカメラ機能が最も簡単です。この方法ならたとえスキャンに適さない状態の紙であっても、その場でパチリと撮影するだけで済みます。「影が映りこみやすい」「スキャンするほどの仕上がりは見込めない」「角度がついて画像がゆがむ」など欠点もありますが、どうしてもその方法しか取ることができなかったり、質を求めない場合は積極的に利用したいです。カメラでスキャナ並みの仕上がりを求める場合は「デジタル一眼レフカメラ」や「三脚」を使うなどの工夫が必要です。

長尺スキャンや分割スキャンが可能かもしれない

スキャナのスキャン可能領域に収まらない大きなサイズの紙は、スキャンに適さない状態の紙と言えますが、「長尺スキャンモード」や「分割スキャン」を使うとスキャンできる可能性もあります。これも紙の状態などによってスキャンできるかできないか、するかしないかはその時の対応次第ということになります。

手順

電子書籍化の手順です。

  1. 裁断
  2. スキャンまたは撮影
  3. PDF化
  4. 使用または閲覧

となります。裁断とPDF化については、行わない場合もあります。

用意するもの

  • 裁断道具
  • パソコン
  • スキャナ(スキャンの場合)
  • デジタルカメラ(撮影の場合)
  • 画像処理ソフト
  • PDF作成ソフト

裁断

本を画像データ化する前には、効率的な取り込みやスキャン後の仕上がりを考慮し、一枚一枚の紙に分解する裁断作業を行います。

本を裁断して一枚一枚の紙にする

「本のままで残しておきたい」「一ページだけ電子化できればよい」などのときには、カメラやフラットベッドスキャナを使って画像データ化することも可能なので、裁断作業が絶対に必要というわけではありませんが、ドキュメントスキャナを使って本をスキャンする場合には必要です。また、一枚のコピー用紙をそのままスキャンするだけならば裁断は必要ありません。

方法は手で破く、カッターナイフを使う、裁断機を使うなどが一般的です。

手で破く
こんな風に破いてはいけない

手で破くのが道具を使わないという点で一番手軽な方法です。ただし失敗することも多く、まっすぐに切ることはできません。裁断前、本をおおまかに分解するときに適しています。

カッターナイフ

カッターナイフ」はどの家庭にもある道具の一つでしょう。一枚一枚丁寧に切ることができる点で優れていますが、一冊の本を裁断するには根気が必要です。「定規」や「カッティングマット」をそろえるとより安全に作業することができますし、仕上がりもきれいになります。ハードカバーの表紙を取り外すときに重宝します。

裁断機
定規+カッターよりも手早く直角に合わせやすい

電子書籍化でもっとも一般的な裁断道具は「裁断機」です。数十枚の紙を一度に裁断することができます。紙を固定する台とカッティングマット、ロータリー式カッターナイフが一体化したものが安価で出回っており手軽で扱いやすいです。裁断刃を紙に押し付けて一度に数百枚を裁断できる本格的な裁断機もあります。ただしロータリー式よりも高価で、重たく収納場所も取りますので購入には注意が必要です。家の中の本を減らすための電子書籍化道具が本よりも場所を取ると、何のための電子書籍化なのかわからなくなってしまいます。ロータリー式の場合、カッティングマットとロータリー刃は消耗品ですので、切れ味が悪くなってきたら交換する必要があります。押し付けて切るタイプも消耗部品がありメンテナンスは必要なので、どちらを選ぶべきかは個人の判断によるでしょう。

注意点

「確実にスキャンできるようにすること」。裁断時に気を付けたい点はおそらくここにまとまります。

手軽さだけで作業すれば誤って紙を破いてしまうかもしれませんし、丁寧さだけに集中すると一冊にかかる時間が膨大になりすぎて作業が終わらなくなるかもしれません。裁断機は本格的なものになればなるほど速く正確に裁断することができるかもしれませんが、高価になっていきます。裁断機だけで本何冊分になるのか計算して、果たして自分にとってそれほどまでに効率的作業が重要なのか考えることも必要でしょう。裁断機に予算が取られ、裁断しスキャンするために肝心な本そのものが手に入らない事態だけは避けたいです。

本を裁断するとどうしても避けられないのは、「本の情報の一部が欠けてしまう」ことです。

背表紙が糊付けされている本がほとんどで、スキャンでは糊が大敵なために、確実に糊部分を裁断作業で取り除くことが重要です。しかし、見開きで構成されているページの場合は、糊付けされている部分にも印刷がされています。そのため裁断によって本の情報の一部までも切り取ってしまうことになります。

どの程度切り取るか…

裁断部分を多く取るほうが糊付け部分を確実に取ることができますが、情報欠如が多くなります。裁断部分を少なくすると情報欠如は少なくて済みますが、糊付け部分が残ってしまう可能性が高くなります。糊付け部分が残るとスキャンセンサー部を汚すことが多くなるので、頻繁に清掃作業をしなければならなくなり面倒です。面倒な気分が大きく心にのしかかるようになるとスキャン自体が嫌になり電子書籍化作業が長続きしない可能性も出てきてしまいます。

見開きページがない場合はほとんど気にすることはありませんが、例えば漫画のように見開きページが効果的に使われており、なおかつ情報欠如によって著しく見栄えの点で劣る可能性が高い本の場合は、どの程度裁断するべきかかなり悩むことが多くなるでしょう。「情報の欠如など絶対に許せない」と考えるのであれば、電子書籍化を諦める方が得策かもしれませんし、「本を見開きで読んでも糊付け部分の情報まではどうせ読んでいない」と切り捨てる方法もあります。個人の価値観によるところが大きいです。

製本されたままの本をスキャンすると、どうしても糊や針で止められた側ほど画像がゆがんでしまいます。実際の本を読んでいるときにはさほど気にならないゆがみも、画像としてみると気になることがあります。基本的には裁断することが望ましいと言えるでしょう。

裁断機を使って数十枚ごとにまとめて作業をしていると、ついうっかりページの並び順を間違えて重ねることがあります。スキャンの際にページ番号の並び間違いに気づけばやり直せますが、例えばコミックのようにページ番号が書かれていない本もあり、ページの並び順がばらばらになってしまうとわからなくなってしまう事態もあり得ます。このような失敗はいつでも起こり得るものなので、裁断する際は注意が必要です。ページの並び順を間違えないように作業できるよう環境を整えます。一定の流れで作業できるように裁断機や裁断前の本、裁断後の本を配置する工夫も大切です。

パソコン

パソコンはスキャナやアプリケーションが動けばなんでもかまいません。

ただし、スキャンや電子書籍化では一度に大量の画像データを扱うことが多いので、CPU処理速度が速く、「メモリ」を多く搭載したパソコンで作業するほうが快適です。より快適に作業したい場合には「グラフィックボード」を搭載したり、2台以上のモニタを使って「マルチディスプレイ」環境にするなどの方法が考えられますが、一般家庭での日常的なスキャン及び電子書籍化には必要ないでしょう。

目、肩、腰に!

見落としがちなところですが、本のスキャンは長時間作業になることが多いです。パソコンの設置場所によっては、かなり身体への負担が大きくなることが予想されます。より快適な作業場所を確保することが電子書籍化を継続させるのには大事です。比較的処理能力が高いのは「デスクトップパソコン」だと思われますが、身体への負担を考えるならば、持ち運びのしやすい「ノートブックパソコン」を選択するのも方法の一つでしょう。

電子書籍化に限りませんが、データは消失しやすいもののひとつです。電子書籍化後に原本を処分してしまうと再スキャンは不可能です。電子化後のデータ消失に備えて原本を保存するとなると、本来紙を減らす目的で行うはずの電子書籍化が無駄になってしまい本末転倒です。データ消失に備えてパソコン本体とは別の「ハードディスク」や「記録メディア」へ常にデータのバックアップを取るようにします。バックアップは違う方法で何重にも取るほうが、より消失リスクに強くなります。

スキャナ

スキャナ」にはいくつかの種類があります。

電子書籍化では「ドキュメントスキャナ」を使うことが多いです。10枚程度の複数の紙を一度にスキャナへ置くことができます。また、一回のスキャンで両面を読み取ってくれるので、紙を裏返してスキャンする手間が省けます。A4サイズまで対応する商品が一般的です。本のスキャンで大活躍します。

思い出の写真や、より高品質に残しておきたい絵画作品などでは「フラットベッドスキャナ」を使うことが多いです。ドキュメントスキャナでスキャンしにくいものにも使います。やはりA4サイズまで対応する商品が一般的です。年賀状印刷などでプリンタとフラットベッドスキャナが一体型になった複合機を使っている方も多いのではないでしょうか。

ドキュメントスキャナとフラットベッドスキャナでは若干構造が違います。ドキュメントスキャナでは固定されたスキャンセンサーへ用紙を送りながらスキャンするのに対し、一方のフラットベッドスキャナは、用紙を固定しスキャンセンサーを動かしてスキャンします。

用紙を送りながらスキャンするドキュメントスキャナでは、用紙を平らに読み取るための用紙押さえ役をスキャンセンサーが兼任しています。表裏両面から押さえながらスキャンする方がより平らにできますし、スキャンセンサーを表裏両面に設置できるので一石二鳥の構造と言えます。ただし、ピッタリと押さえつけてしまっては用紙を送ることができなくなってしまうので、ドキュメントスキャナほどの平らな仕上がりは求められません。紙を送りながらの作業になるのでスキャン時間は短縮できますがスキャナセンサーにゴミなどの汚れが付きやすいです。センサーにゴミが付くと、画像データ上ではくっきりと線状になった汚れとなって残ってしまうので常に注意が必要で、センサー部やその周辺の清掃メンテナンスがやや手間です。また用紙を送る速度は、機械側では一定でも紙質によっては一定にならないことがあります。ひっかかりやすい紙の場合、仕上がった画像が若干縦に間延びすることもありますので、ドキュメントスキャナほどの仕上がりは期待できません。構造上、紙詰まりが起きやすく、用紙を破損させてしまうことがあるので厚みのある紙をスキャンするのには向いていません。

フラットベッドスキャナは、紙を固定するために紙の片面をしっかりと押さえる必要があるので、スキャンセンサーは一つの場合がほとんどです。用紙を固定して完全に機械制御されたスキャンセンサーを動かす方がより正確なスキャンが期待できます。ただし、片面ずつしかスキャンできないために両面をスキャンするには紙を裏返す作業が必要になりますし、一枚一枚確実にスキャン台に乗せる作業も必要になりますので、一枚当たりのスキャン時間が長くなります。紙は固定しなくてもスキャン可能な構造なので、スキャン台の上に載せられるならば、厚みのある紙はもちろん、立体物でもスキャンすることができます。子どもの絵画で使われることの多いクレヨンなどドキュメントスキャナでスキャンすると汚れが付きやすい画材で描かれた作品のスキャンにも比較的使いやすいです。

まとめると

ドキュメントスキャナ → スキャンセンサー固定、用紙を送りながらスキャン
フラットベッドスキャナ → 用紙固定、スキャンセンサーを動かしながらスキャン

速度 ドキュメントスキャナ > フラットベッドスキャナ
品質 ドキュメントスキャナ < フラットベッドスキャナ

向いている素材は

ドキュメントスキャナ → 裁断済みで一般的な紙質の本、印刷されたコピー用紙

フラットベッドスキャナ → 裁断されていない本の部分ページ、厚みのある紙、絵画作品、紙焼き写真、立体物

となります。大量の一般的用紙ならドキュメントスキャナ、一点物ならフラットベッドスキャナが向いていると言えます。

清掃用具

スキャン作業においてホコリやゴミは大敵ですが、どうしても付きやすいため、意識して常にきれいな作業環境を作り保つことが必要です。

特にスキャンセンサー部分に付いたゴミは、そのままスキャンされて画像データ化されてしまいます。これを防ぐためにセンサー周辺をきれいに保つための清掃用具を揃えます。ホコリを払うための「はたき」、ホコリを吹き飛ばすための「エアダスター」や「カメラ用ブロアー」、ガラス面やローラー部などに付きやすい糊汚れやインク汚れを拭き取る「スキャナ用クリーナー」や「クリーニングクロス」などがあると便利です。画像処理ソフトによる修正である程度ゴミを取り除くことは可能ですが、全ページにわたって修正を施すのはあまり現実的とは言えませんし、修正によって元のゴミのない状態の紙を完璧に復元できるというわけではありません。そもそもゴミの侵入を防いだ方が後処理は楽になりますので清掃作業を行うための道具は必須だと言えるでしょう。

注意点

スキャンをする前に決めておきたいことがあります。

まず、どの程度の精度でスキャンをするのか、そして画像データの形式をどうするかの二つです。

スキャンする際には、あらかじめdpiという単位を使って読み取り解像度を決めてスキャンします。dpiの数値が高ければ高いほど読み取り精度が上がり、より細かくスキャンします。しかし、数値を高くすると読み取りにかかる時間が長くなりますし、データも大きくなります。また印刷物自体は300dpi程度なので、それ以上の解像度でスキャンするのは意味がないとも考えられます。本のデータを拡大して印刷するなどの用途で電子化するならば、より高精細にスキャンする必要がありますが、パソコンなどの画面に表示する目的ならば、高精細スキャンはデータ容量とスキャン時間を無駄にするだけになってしまいます。ただし、将来的なことまでを考えるとパソコン画面に表示させるだけで使うとは限りませんし、技術向上で現在よりもはるかに高精細な画像表示を可能にするディスプレイなどの表示機器が、かなり近い未来で一般的になっていないとは言い切れません。「今、こんな使い方しかしないから」とスキャンの速さだけを重視して低解像度でスキャンすると困ることになるかもしれません。

スキャンしたいものの種類にもよりますし、各個人のスキャンに対する重要度も違いますので絶対にこうするべきとは言えませんが、基本的には「できる限り必要十分に高精細で」スキャンしておくことをおすすめします。一般的には本のスキャンで300dpiに設定しておけば十分かと思われます。紙焼きスナップ写真も300dpiが一般的ですが、あくまでもインクジェットプリンターを使って100%の倍率設定で焼き増し印刷するときの目安です。余計な背景部分を切り取るトリミングを行い、L版スナップ写真よりも大きな紙に印刷する用途まで考えるならば300dpiでは不十分です。150dpiでは将来的な使用で不満の出る可能性が捨てきれません。印刷物に対して600dpiの設定は無駄になる可能性が高いですが、写真集や絵画集などコレクション性が高く、さらに拡大表示・使用するかもしれないことを考えると、無駄とは言い切れないかもしれません。データ容量については高容量化が進むハードディスクなどの記憶媒体でまかなうことができますが、スキャン時に切り捨ててしまったデータについては原本がない限り復元不可能ですし、たとえ原本を保存しておいたとしても劣化しやすい紙に印刷されたものが復元時にも紙焼けやインクの変色がないきれいな状態でスキャンし直せるかどうかは保証ができません。

データ形式は「画像データ」として保存するか「PDFデータ」として保存するかに大別できます。「どうせPDFデータで使うんだからPDF形式でよいのでは?」とも考えられますが、「画像データ形式」での保存をおすすめします。これはスキャン後のデータに対する扱いやすさによるものです。PDF形式は通常の画像処理ソフトでは開くことができませんので、修正が必要になった時には一度PDFからjpegなどの画像データへ専用のソフトウェアを使って変換しなければいけません。電子書籍化された本のPDFファイルを作って利用することが主目的だとしても、さまざまな使用用途を考えると、単なる画面表示用なのか印刷も視野に入れたものなのかによってPDFファイルを作り替えた方がよい場合が多々あります。初めからPDF形式で作成してしまうと作り直しが難しくなります。画像データで保存しておく方がいろいろな場面で取り回しが楽にできるでしょう。

スキャンした画像データを保存する時には「圧縮率」を設定します。基本的には「できるかぎり圧縮しない」設定にしておくことをおすすめします。たいていの場合、画像保存形式はjpegです。圧縮すると元のデータにはなかったノイズが出ます。さらに圧縮したデータから元のデータを復元することはできません。

様々な用途に合わせて各種読み込みデータ設定を作って対応することが望ましいですが、あまりにも細かい設定は日常のスキャン作業ではミスの原因になります。両面スキャンのつもりが前回たまたましていた片面スキャンの設定そのままで気づかずにスキャン終了し原本処分、PDF化し表示してみて気づくも後の祭りということが絶対にないとは言い切れません。あるいは高解像度カラーで読み込むはずが低解像度の白黒で読み込んでしまうなども起こり得るでしょう。もちろんそういったミスを防ぐためには毎回毎回設定を確認する必要があるのですが、ミスはしようと思ってするものではなく、誰にでも可能性があるものです。ミスをする可能性を減らすためにはそれ専用のベストな状態の解像度設定にするよりも、「ほぼ標準的でほぼ必要十分に高精細な」大まかな設定をいくつか作り、後処理で対応するような仕組みにした方がよいかもしれません。また、自己設定した読み込みデータはスキャナ用ソフトウェアのアップデートやパソコンの初期化などで失われてしまうこともかなりあり、その度に設定し直すのは時間の無駄にもなります。

デジタルカメラ

デジタルカメラを使うと電子書籍化の使用用途が広がります。

「絵の具が塗り重ねられた油絵」や「モールや綿、落ち葉なども自由に画材として使った子どもの絵」「A4サイズに収まらない巨大な紙」など、紙に描かれてはいるものの立体に近い作品やスキャナではスキャンできないような大きさの紙であっても、カメラで撮影し二次元の画像情報にしてしまえば、スキャンした画像と同じように扱うことができるからです。

子どもの写真アルバムを作る感覚で電子書籍を作る、と言えばわかりやすいのではないでしょうか。

カメラは

デジタル一眼レフカメラ
ミラーレスデジタル一眼レフカメラ
デジタルカメラ

などがあります。

携帯電話
スマートフォン
タブレット端末
パソコンのWEBカメラ

などのカメラ機能でも構いません。

基本的にはどれも同じカメラです。ただし、仕上がりの品質や使い勝手、操作性などは使うカメラによって違いますので、好みや必要度によって使い分けることが必要になるでしょう。

保存モード

デジタルカメラで撮影した画像は保存します。

せっかく高画質を求めて撮影した画像も、保存の形式が高圧縮モードになっていると、不要なデジタルノイズが記録された低画質画像になってしまいます。

保存方法は撮影前に決めておく必要のある項目ですので、必ず見直しておくようにしましょう。

撮影ワンポイントアドバイス

意図しない限り、「ゆがみを出さない」ように撮影します。

カメラで撮影すると、その構造上どうしても撮影した画像には「ゆがみ」が出てしまいます。このゆがみを日常生活の中で行う電子書籍化作業で完全に防ぐのはおそらく不可能です。しかし、できるだけゆがみを減らす工夫はできます。ゆがんでしまう原因は、被写体である紙、そしてカメラ、撮影する人の3つにあるので、それぞれにゆがみ対策を施します。

具体的には

  • 紙を固定する
  • カメラを固定する
  • 自動撮影にする

のが効果的です。

紙の固定

まずは「画像化したい紙を可能な限りきれいに撮影できる場所」を確保します。

できるだけ広くて、紙に余計な影が映りこまず、紙の白い色がそのまま白く撮影できるような場所を探しましょう。広さはカメラ撮影に影響します。影が映りこむと修正が難しいです。明るい場所が好ましいですが、明るさを確保しようとすると影が映りこんでしまうならば、窓をカーテンで覆いむしろ薄暗くして、紙に影を落とさない方がよいです。光や環境の状態によって、本来白い色が白く見えない場合があります。「ホワイトバランス」と呼ばれるものが崩れているためで、人の目で見たときには「白」と思っていたものが、撮影された画像では赤に見えたり緑に見えたりする現象が起きます。後でホワイトバランスを修正することで、本来白い色の部分を白くすることは可能ですが、より正確に修正するときには基準となる「白」を事前に撮影するか、撮影したい紙と一緒に撮影するなどの工夫が必要になります。とは言っても、夕焼け空の時間帯や白熱電球色のライト、あるいは大画面テレビの映像が映りこむ場所など、明らかに白い紙が白く見えない場所で撮影しない限りはデジタルカメラのホワイトバランス修正機能を「オート」に設定することでホワイトバランスを保つことができますので、それほど気にすることはないでしょう。

紙は壁に固定すると安定しやすいです。床と壁を基準にすれば垂直、平行が出しやすいです。ただし、紙そのものが画材などの影響で伸び縮みしゆがんでしまっている場合も多いので、神経質になりすぎないことが重要です。

裏面に「貼り直しができる両面テープ」を使って固定するときれいに撮影できますが、それほどこだわらないのであれば「プッシュピン」などで固定しても構いません。

光の当たり具合によって作品の表情が変わるような場合は、できるだけフラットなもののほかにも、あえて影を出すように光を当てて撮影するのもおすすめです。画像化によって立体情報は失われてしまうので、できる限り立体感を出して残すように撮影するとよいでしょう。

カメラの固定

カメラは基本的に手で持たないで撮影します。

手で持ったまま撮影すると、画像がゆがむのはもちろん、手の微妙な動きによって「手ブレ」が起きてしまいます。平らなテーブルやイス、「三脚」などを利用してカメラを固定して撮影することで、ゆがみとブレを防止することができます。

固定するときに気を付けるのは、被写体に対してまっすぐな状態にレンズを向けることです。撮影画面の補助線はもちろん、床の模様や三脚の水平基準器、壁から三脚のそれぞれの足の距離を測るなど考えられるすべての方法を使って、できる限りレンズをまっすぐに向ける工夫をします。

カメラレンズは望遠レンズを使います。ズームレンズの場合は望遠側(T)にします。デジタルズーム機能は画像が荒れてしまうので使わず、光学ズームで可能な限りのズームを使いましょう。広角レンズ(W)では画面の端に行くほど画面がゆがむので、ゆがみの少ない望遠を使うのです。望遠レンズは遠くのものを手前に引き寄せて見るためのものなので、被写体である紙の撮影に望遠レンズを使うにはカメラを遠くに設置する必要があります。撮影に広い場所を確保するのは望遠レンズを使うのが理由です。どうしても望遠では撮影できない距離しか確保できない場合は、レンズによるゆがみはあきらめて可能な限り望遠側で撮影するようにしましょう。

自動撮影

せっかくカメラを固定しても、撮影時に人が操作するとカメラがわずかにでも動いてしまう可能性があります。

できるだけ固定したカメラに触らないで撮影する工夫をします。そこで使うのがタイマー撮影機能です。タイマー撮影ならばシャッターボタンを押した動作によるブレが出ないです。ただしシャッターボタンを手で押すことによる微妙なカメラ位置や角度のずれが出ないとは限りません。これを防止するためには、「レリーズ」を使うかカメラをパソコンで自動制御してデジタルカメラのシャッターボタンを直接押さないで撮影する工夫をします。レリーズやパソコン制御機能はデジタル一眼レフカメラなどに限られることが多いかもしれません。

ゆがみ対策がまったくできない場合は、手持ちで何とかするしかありません。その場合は、できるだけゆがみやブレがでないようにカメラを体に固定したり、脇をしめて腕が動かないようにしたり、体を壁に固定して撮影するなど考えられる限りの工夫をしましょう。

長時間撮影

ゆがみが少なく、また仕上がりもきれいにしようと工夫を重ねていくと、撮影時間が長くなってしまいがちです。

ここでいう撮影時間の長さとは、シャッターボタンを押してカメラのシャッターが開き、またシャッターが閉じて撮影が終了するまでの時間の長さのことです。長時間露光という撮影手法です。

余計な影が出ないように部屋を薄暗くすると、仕上がり画像を必要な明るさにするためには撮影時間を長くして光を取り込む必要があります。望遠レンズでくっきりとした画像に仕上げるためには「絞り」と呼ばれる値を高く、つまりより絞り込むことになるのですが、絞りの値を高くすればするほどカメラが一度に取り込める光の量は減ってしまうので、やはり光を取り込むために撮影時間を長くする必要があります。撮影した画像にデジタル特有のノイズ成分をできるだけ出さないためには「ISO値」と呼ばれる光に対する感度を低く設定しますが、感度が低ければ低いほどやはり光を取り込むためには時間が必要になります。

モード撮影で言えば感度を低くして望遠ズームで「夜景モード」や「遠景モード」を使ったり、バルブモードを使うような方法になります。シャッターが開いて閉じるまでの時間が10秒以上になることが普通で、その間カメラも被写体も動かさない撮影手法を使います。当然のことながら手持ちでこれを実現させるのは不可能なので、三脚などでのカメラ固定は必須条件です。

ゆがみやブレ対策はかなり大変です。無理に工夫するよりも「明るい場所でさっさと撮影する」方がよほどきれいに撮影できることもありますので、もしも環境や機材を用意できないようであれば、あまりゆがみやブレについては気にしない方が得策かもしれません。

ソフトウェア

電子書籍化では一枚一枚の画像データを一つのPDF書類にまとめるのが一般的です。

そのため、画像データを編集するための画像処理ソフトやPDF書類にまとめるためのPDF作成ソフトが必要になると思われがちですが、電子化後の使用用途によっては必ずしも画像処理が必要ではなかったり、PDFとしてまとめるほどではないという場合もあります。使用用途ごとにソフトウェアを使い分けます。また、必要なソフトはパソコンに付属していたり、スキャナに付属していることも多く、追加購入するほどではないことも多いです。付属ソフトでは使いにくい、機能的に満足できないなどの場合に追加を考えても遅くはありません。無料で使えるソフトも多く出回っていますので購入前に調べてみましょう。

画像処理ソフト

画像処理ソフト」はスキャンした画像の加工を行うためのソフトです。スキャンした画像の管理もできることがあります。

「紙の色をもっと白くしたい」「白と黒をもっとはっきりとさせたい」「一枚だけスキャン中に付いてしまったゴミを取り除きたい」「ボールペンで書き込んだ文字を消したい」「分割スキャンした画像を一枚に戻したい」などスキャン時にできない作業をするのに使います。カメラで撮影した画像の傾きを修正したり、余白に映り込んだ背景を切り取るトリミング作業などにも使います。

飛び道具的な使い方よりも地味な作業が多いです。

ただ画像の加工は、そもそもスキャンの段階できれいにスキャンしていれば、あるいは撮影の段階できれいに撮影できていれば、あまり必要のない作業です。本のように数百ページに渡る画像一枚一枚へ手作業で加工を施すのは一般家庭ではあまり現実的とは言えません。「画像処理ソフトがとりあえず一本あれば何かと助かるかも」程度で用意するとよいでしょう。

PDF作成ソフト

PDF作成ソフト」は画像データをまとめてPDFと呼ばれる形式の電子書籍に変換するためのソフトです。スキャナに付属していることがあります。

複数の画像のデータファイルを一つのフォルダの中で管理するのと似ていますが、フォルダ管理の場合は「画像データは一つ一つ別のデータ」であり、PDFは「複数の画像データが入っている一つのデータファイル」であるところが違います。PDFファイルを見るためには閲覧ソフトが必要なので、画像データをフォルダ管理したほうが手間がかからないのでは?という疑問も生まれますが、「一つのデータとして扱える」ことが有利に働くことも多いので電子書籍では好まれています。

好まれる理由としては、PDFファイルの方が画像ファイルよりもより自然な感覚で電子書籍を読むことができることがあります。本の特徴として挙げられる「見開きページ」の閲覧には2ページ分を同時に表示する必要があります。多くの画像閲覧ソフトは1ページごとに表示することしかできませんが、PDF閲覧ソフトでは2ページを同時に表示して見開きページを実現することができます(ただし使用環境により見開きが使えないこともあります)。また、左から右へ読む本もあれば、右から左へ読む本もあります。PDF作成時に読む方向を指定することで、PDF閲覧ソフトで開いたときに正しい方向へページを進めることができる(これも使用する環境やソフトによります)ので、より自然な感覚で電子書籍を読むことができます。ワープロ文書で作成したデータと画像データなどを一つのPDFファイルに混在させられるため、ワープロならワープロソフトを画像なら画像ソフトをとソフトウェア間の行き来なしに閲覧できるのも利点です。こういったことを気にしないのであれば、PDF作成ソフトを使わずに画像ファイルをフォルダでまとめるだけでも構いません。

最適化

画像処理ソフトやPDF作成ソフトを使う主な目的は、使用用途ごとのデータ最適化です。

「紙をスキャン、画像データとして保存した段階のデータ」そのままの状態で日常的に使用することはほとんどありません。本をタブレットなどの端末で読むのに適した表示解像度やデータ容量にしたり、印刷画像を選ぶ前の小容量インデックス画像を作成するなど、使用する目的に合わせてデータを加工して使います。

パソコンの高速化とデータの大容量化が日々進んでいるために、大きな容量のデータをそのままの状態で使うことの抵抗感は薄れがちですが、小さいデータであればあるほど処理にかかる時間は短くて済むことに変わりはありません。加工したデータを保存するための容量やバックアップなどの管理する手間は増えますが、使用目的にデータを最適化させることでより快適な日常環境を作り出すことは、手間以上の結果が期待できます。また、いくらデータを小さくしても数が増えるとかなりのデータ容量になります。仮に一冊の電子書籍が10MBでも、百冊になれば1000MB(約1GB)、千冊では10GBです。もちろん一冊の電子書籍が必ず10MB以下で収まるとは限らず、ページ数や画質によってはそれ以上になるでしょう。大容量のハードディスクを備えたデスクトップパソコンならともかく、少ない保存領域のスマートフォンにマンガを入れておくなどでは、本体のデータ領域だけでは足りませんので外部メモリーカードに保存することになるでしょう。「メモリーカード」は差し替え可能ですが、読みたい本ごとにカードを差し替えなければいけないのはかなりのストレスになります。こういった事態を防ぐためにも使用用途ごとにデータを最適化させることが必要です。

閲覧

電子書籍化が完了したら、あとは見たり読んだりあるいは印刷して使うなど楽しむだけです!

閲覧ではパソコン画面の他にも、テレビ画面やタブレット端末やスマホの画面で見るなどさまざまです。スマホが爆発的に普及した現在では特にスマホに入れて持ち歩くことが多いでしょう。

スマホの場合、インストールしたアプリによって使い勝手が大きく変わる場合があります。電子書籍ファイルの閲覧においても使い勝手は重要で使用アプリによって全然使い勝手が違うことがあるので注意が必要です。もともとスマホに入っていた閲覧アプリでは電子書籍の使い勝手が悪いと感じた時には、別の閲覧アプリを探してみることをおすすめします。また、電子書籍は閲覧だけではなく、電子書籍ファイルの並び方や名前の表示の仕方など検索や管理も重要な要素になりますので、「本が探しにくい」と感じた時にはファイル管理アプリも入れ替えてみましょう。

また、家中の紙情報を電子化することで、単なる紙の本ではできない全く違う情報の使い方もできるようになります。

例えば「デジタルフォトフレーム」で紙焼き写真からデジタルカメラ写真まですべて表示、さらにお気に入りの漫画の表紙なども流れるようにするとか、スマホの待ち受け画面に使うのはいかがでしょうか。年齢を重ねるにつれて読みづらくなった小さな文字の本も、大画面テレビに映せば読みやすくなります。

電子化した本の文字部分はそのままでは画像データでしかありませんが、PDF作成ソフトなどに搭載されている「文字認識(OCR)」と呼ばれる機能を使い、文字部分を文字情報としてデータ化し、検索可能なPDFファイルにして必要な情報へすぐたどり着けるようにすることもできます。あるいは文字情報を合成音声読み上げアプリを使って読み上げさせれば「オーディオブック」を楽しむこともできます。

さあ、始めましょう!

いかがでしたか。

「紙の劣化から本に書かれた情報を守りたい」「とにかく本の置き場所がない、減らしたい」「家中すべての本や紙、書類をスマホに入れて持ち運んで、いつでもどこでも読みたい、使いたい」「写真も本も同じように管理したい」「防災対策として天井まで届く倒れそうな本棚をなくし、命に関わる恐れもある本の落下を何とか防ぎたい」などを叶えてくれる電子書籍化は、快適な生活をしたいと願う人にとってぜひ始めたいことの一つですね。

しかし、「パソコンを使うのは難しそう」「そもそも本を破いたり捨てることに抵抗を感じる」「電子書籍を買うことはあっても自分で作るのは敷居が高い」など、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

でも、大丈夫です!

ストレス解消で本をバラバラにしたら、あとはスキャナのボタンをポンっと押して読み取るだけの作業です。パソコンやスキャナ、ソフトウェアを初めて使うときには説明書を読まなければいけないなど、とまどうこともあるかもしれませんが、携帯電話やスマートフォンが使える方ならすぐに慣れてしまいます。本の電子化は、あくまでも個人での使用に限られるなど制限があり、その扱いには注意が必要ですが、それさえクリアしてしまえば今までは考えられなかったような本との付き合いができるようになります。

ぜひ、電子書籍化で楽しく快適な生活を手に入れましょう!

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3Dモデリングに必要とされる下絵を描くことがそもそも難しい

3DCGアプリを使ったオリジナルぬいぐるみの作り方があります。が!3DCGソフトの使い方は調べればなんとかなるけど、そもそもモデリングに必要な「下絵」が描けないんです!どうすりゃいいんですか?

とにかくぬいぐるみを完成させたい!!

利用できるものはとことん利用する!

「そもそも絵が描けるなら苦労しねーよ」という悩みは多いですよね、実際私もその一人です。

今じゃ「私は絵が描けない、でも別にいいや」というあきらめがついていますが、だからといって描かないわけではなく、絵が必要ならば描かなきゃならんよキミ、ということで仕方なく描いてます。私は絵を描くのがそんなに好きじゃないみたいです。だから描くことで食っていこうとかはもう考えてません。

で、絵が必要な時、今は「ぬいぐるみを作るために使う3Dアプリに必要な下絵」ですね。私はどうするのかと言うと、「とにかく必要とされる絵を用意するために今、利用できるものは可能な限りとことん利用する」という方法を取っています。プロではないので自分にとって必要な絵を用意できれば問題ないわけで、結果にもそれほど深刻に悩む必要もない、、、極端な話ですが必要な「絵」が「写真」でも代用可能なら、写真でオーケー。

ということで、「絵」そのものが大事なんじゃなくて、絵はぬいぐるみを作るために必要な手段の一つでしかないので、どんな形でもいいから絵(というよりは画像ですね)を用意します。

どんな絵が必要か?

オリジナルぬいぐるみが作りたい

ぬいぐるみ設計に3DCGソフトを使う

3Dソフトではモデリングという作業がある

モデリングのためには下絵が欲しい

どんな下絵が欲しいのか?それはどういう方法で得るのか?

というところでつまづいてしまっているところまで整理してみると、「なんかプロとか絵の上手い人が描いたっぽいすごく上手い絵」が必要なわけではない、と気づきます。3DCGの参考書籍を見ると、なんか超ウマい美麗絵が下絵として使われてたりして、「こんだけ描けるなら別に絵をやればいいじゃん」とため息が出てしまいますけど、実際はそんなきれいな絵がなくってもモデリングはできますよね。

で、必要なのはどんな下絵なのかというと、

前から見た図

横から見た図

の2枚です。さらに詳しく言うと、その図は

パースの付いてない絵、つまり遠近法を使わない絵

である、ということです。思いっきり技術の時間に習った設計図ですね。

ポーズは3DCGアプリ上で付ける方が簡単なので、設計図の段階では棒立ち状態が望ましいですが、ぬいぐるみによっては設計図段階でポーズ付きの方がやりやすい場合もあるかもしれないので、ここは試行錯誤や自分なりの好みのやり方を見つけることが必要ではないかと思います。

正面図くらいなら何とかなるかも

なんとなくでも作りたいぬいぐるみのイメージがあるなら、たぶん前か横の絵のどちらか1枚くらいは何とかなりそうと思うのではないでしょうか。

例えば人なら前から見たところとか、魚なら横から見たところなどと違いはあるかもしれませんが、両方いきなりは無理でもどっちかだけなら何とかなりそうな気がします。

現実にあるものをできるだけ忠実にぬいぐるみ化したいのなら、1枚写真を撮って、輪郭をなぞればできあがりです。イラスト集などから流用しちゃうのも手です。オリジナルぬいぐるみを販売する目的なら著作権関係も気を付ける必要がありますが、趣味の範囲でぬいぐるみが外に出ない限りならまったく問題なしです。もちろん一から自分で描くのが一番ですけどなかなか難しいですよね。

とにかく「下絵のための下絵」があっても何ら問題はありません。

私はとりあえず資料になりそうなものはないかなと探します。ネットで探すと時間が無駄になることが結構あるので、辞書とか本を探すことの方が多いです。

2枚目が難しい

前か横どっちかは用意できそうだ、でも次が問題。

人物の正面写真は多いけど、完全に横向きの写真「も」探すのは難しいです。2枚目が難しいんですよね。横から見た魚の写真はあっても、前から見た魚?あまり見かけません。実際に魚を飼っているとか、魚売り場で観察するとかすれば前から見た魚もわかりますが、案外まじまじと見たことってないです。斜めから見た絵は特徴と立体感が同時にわかるのでよく見かけますが、じゃあそこから真正面と真横から見た図を作れるかっていうとちょっと難しいです。

「なんとなく横からだとこんな感じ?」レベルの絵なら何とかなりそう、、、でも、必要なのは前から見た絵で見えるパーツが横位置からも同じ位置に描いてある図です。目の高さが前から見た時と横から見た時で違う…とかなっちゃうと困ります。

資料で見つかるならそれでよし、ですが見つからない場合は絵画技法書系や図鑑に資料がないかなと探すことが多いです。

パーツ位置をずらさないようにする

前、あるいは横のどちらかが描けた、さらにもう1枚目はパーツの位置さえなんとかなれば描けそうという場合があります。

こんな時に便利なのは「方眼用紙」です。算数のグラフの授業で使いましたね。縦Y軸と横X軸を取ってグラフを書くなんてもう二度とやることはないだろうとか思いましたけど、なんとこんなところで役立つときが来ちゃいました。

正面図なら縦Y軸と横X軸ですが、側面図なら縦Y軸で横は奥行きを表すZ軸となります。つまり、縦Y軸が共通なのでぬいぐるみパーツの高さを正確に表すことができます。高さだけは目盛りで機械任せ作業ができるのであとは奥行きに集中して、「横から見るとこんな感じな絵」を描けばいいですね。

ただし注意しなければいけないこともあります。

絵は平面なので、割と嘘が平気で描けちゃうんですよね。前からだとこんな感じで、横からだとこんな感じだとカワイイなんて描き方をすると、じゃあ実際にそれを立体にすると「あれ?」みたいなことが起こっちゃうことも結構あります。

例えば世界的に有名なネズミのキャラクターの耳ってどこから見てもいい感じなんですけど、それじゃあ立体的にはおかしいだろっ!となっちゃいます。ぬいぐるみなんで、絵的なごまかしは禁物です。あと、設計図なんで遠近法使った立体感はいらないんだけど、立体になったときに破綻しちゃうと困るので、ぬいぐるみパーツそれぞれの厚みや角度は正確に書き写す必要があります。

でも、正面から見たぬいぐるみはかわいいけど、横はダサいよね…なんて嫌だし、やはりどこから見てもいい感じは目指したいところです。となると、両方の絵の妥協点的なものを探りつつ、最初に作った絵も変更しつつ両方の絵を仕上げるということもあり得ます。オリジナルぬいぐるみなので、試行錯誤は絶対だとは言え、面倒くさいですね。

ということで、2枚目まで描ききるには本当は1枚目を描く段階で立体として意識していた方がいいと判明したり、まだ存在しない立体の完成映像を意識ためには何が必要か?というと、立体を立体として把握するための「資料」が必要だと気付いたりします。

下絵の下絵に立体を利用!

絵を描くのってめんどくさいです。

なんかそもそも平面で立体を描こうとすること自体無理系な気がするし、立体であるぬいぐるみを作ろうとしているんだから、最初から立体で模型でも作っちゃえば楽なんじゃね?と思いました。

模型、よさそうじゃないですか?

模型なら最初から立体なので、前から見たときと横から見た時でパーツの位置が違う!なんて悩みがあるわけがないです。で、何で模型を作ろうか?と考えてパッと思い浮かんだのが、「粘土」です。粘土ならこねくり回して自由自在に形を作れます。ただし、細かい部分まで作り込もうとか考えると難しくなっちゃうので、あくまでも下絵のための土台としての利用に留めるんです。

耳の角度などは真正面から見ても真横から見てもいい感じで調節したいので、自由に変形できる粘土は都合がいいですよ。

順番をまとめると?

こんな感じの作りたいというぼわーっとしたイメージをメモ

必要そうな資料を集める

集めた資料を見ながらイメージを広げ、だいたいのイメージ図を描く

イメージ画をもとに粘土細工

できあがった粘土の真正面と真横の写真を撮る

写真を直接下絵にするか見ながら、方眼用紙に正面図と側面図を描く

必要ならイメージ図、粘土、方眼用紙を繰り返して徐々に下絵を完成させる

とこんな感じで進めると、行ったり来たりで時間はかかりますが、ほぼ確実に自分の作りたいぬいぐるみを作るために必要な下絵を完成させることができると思います。まあ、やっぱり面倒くさいのはどうしようもできそうもないのが悲しいところですけど、「作りたいのに下絵が描けなくて挫折!」となるよりはいいのかなぁと思います。

作っている途中で思いついたけれど絵にするのは難しいというようなアイディアは、とりあえず簡単な文章で書きつけておくと後で思い出せるし取捨選択ができて便利です。私はよく下らない話の断片を妄想しては、ついでに書いておいてます、絶対に使えないけど。

妥協も大事かも

「こんなぬいぐるみを作りたいなぁ」と思ったときにふと立ち止まって考えたのが「そういえばぬいぐるみに求められることって何だろう?」ということなんです。

最初は、「なんかすごいリアルなやつ」とかって考えていたんですけど、そもそもぬいぐるみにリアルを求めて何になるんだろう?って疑問がわきました。なぜリアルなやつなのかというと、単にお店にはリアルなぬいぐるみって置いてないなと思ったからなんですけど、それはなぜなんだろう…、あ、需要がないからだって思いました。どちらかっていうとぬいぐるみに求められることって「癒し」じゃないかと。どんな癒しでもいいんだけど、その癒しに必要なのはリアルであること?ではないよなと思い至りました。

で、リアルじゃないぬいぐるみを作るとなると、必然としてぬいぐるみの単純化とかデフォルメとかしないとダメですよね。デフォルメはどの程度?と思って身の回りにあったぬいぐるみを改めて見直してみたんですけど、かなり単純な形を組み合わせて作っているんだなぁっていうのが多いんです。けど、かわいいし癒される。あ、こんなんでいいのかって気づきました。しかし、私は今まで身の回りのぬいぐるみを見てる気がしてただけで案外詳しく見てはいなかったんだなぁと思いました。なんだろ、引き出しの少なさってやつですかね?

結局最初にできあがったぬいぐるみは、どんどん妥協して、めちゃくちゃ単純化デフォルメしたぬいぐるみだったんですけど、これはこれでなかなかよかったです。

私、今無駄に語っちゃってる気もするんですけど、「下絵が描けない!」っていう悩みは、こだわりすぎていて、「こんなんでも十分ぬいぐるみになるし、それでいい」っていう部分が見えなくなっていたり、もともとぬいぐるみについてそれほど知識があるわけでもないわりにオリジナル!とか言っちゃって、何かもうすごいものを作らなくちゃと固まっているところから出てくるのではないかとも思うのです。だから「もう少し楽な感じで、適当に作っちゃってもいいか」という妥協も大事なのではないか、下絵だって適当なやり方でもなんとかなるっしょ!と言いたいので、長々と書きました。無駄なこだわりを持っていたのは過去の私のことなんですけどね、あ今でもか。

ということで、オリジナルぬいぐるみ。まずは超簡単な適当な感じのぬいぐるみを考えて、下絵も簡単に済ませられるようにすることも考えながら作ってみるのもおすすめです。作りながら徐々に難易度を上げたデザインにしていくことで、自然と下絵を描く技術も上がっていくはずなので、楽しんで作っていきませんか。

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学校のプリント読みたくないので気づいた我がフリに茫然自失

担任の先生の「一生懸命考えて書きました!」っていうのはメチャメチャ伝わるんです。けど、娘たちが持ち帰ってくる学級通信を読みたくないんですよ。「なんでこんなに字ばっかりなの?」って感じで、もう見た瞬間「うわっ!」って叫んじゃって、思わず目をそらすんです。

字、字、字、字、字、字、字、字、字…

学級通信や学校通信は、ちょっと読んだだけでも、ああなんかすごく真面目に教育とか学習とかについて熱く語ってるんだな感がヒシヒシなんですけど、しょっぱなからウワっ!なので最後まで読めたためしがありません。ほんと申し訳ないんですけどね。

でも、考えてみたら私もこのサイトの中でほぼおんなじことをしている、ということに気づいてしまいました。字ばっかりですよ。絵とか写真を入れた方が読みやすいのは明らかなんですけど、なんか面倒くさいんで字だけで済ませてました。

絵描いたり写真撮るだけならそれほど面倒でもないんです。

そこから先ですかね、面倒なのは。画像加工とかデータの移動だのバックアップだのしたうえで、ようやくサイトに載せられる状態に持っていける絵ができあがります。この工程を考えるとほんと面倒くさいです。

しかし、そもそもサイト運営なんて言うこと自体面倒くさいことをしているんだから、絵ぐらい付けろよ!と自分に対して思いました。せっかく一生懸命に文章を書いても、読んでもらえなかったら意味ないですし。

ということで、これからは絵とか写真も可能な限り付けていきます。たぶん。

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写真を印刷するか、しないかで悩む

デジカメで撮った写真を印刷していますか?

我が家はフィルム写真の延長でデジカメがあったので、今までずーっと写真を印刷していました。でも、デジカメで好きなだけ撮れるようになって、写真の量が劇的に増えてしまい、アルバムが増える増える、棚は減る、部屋は狭いでどうしようもなくなってしまいました。

常に部屋の狭さが不満で、部屋を広げたいと思っていましたし、災害対策として、できるだけ物を持たない生活をしようと心がけるようになったこと、アルバムはあまり日常的に見ないことなどから、物質としての写真アルバムはいらないのではないか?と考えるようになり、一度思いきってアルバムを捨てることにしました。捨てる、と言っても、いきなり全部はさすがに気が引けたので、少しずつ中の写真を選別してはアルバムを減らすことを数年続けました。そして現在、アルバムはすべてなくなっています。

でも、写真の印刷はしています。普段はパソコン画面がアルバム代わりですが、生活の潤いが足りないんです。そこで寝室や居間にコルクボードを掛けて、「この写真はいつ見ても癒されるわぁ」という写真を貼っています。コルクボードに貼っている写真は、常に日光(紫外線)にさらされているので、劣化が早いです。色が薄くなってきたり、「なんか飽きた」ら違う写真を印刷して、入れ替えています。アルバムは見る時間が限られるし、毎日見るわけではないです。それに比べると今の方が、写真を眺める時間は増えているので、物は減ったけれど、癒し効果は増えたかな?と思います。

デジカメで撮った写真、印刷していますか?

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ホームビデオが撮って終わりになってしまいます

質問です。子どもの成長、かわいい姿を残しておきたくて、写真やビデオを撮り始めました。でもビデオは撮ったら満足しちゃうっていうか、観なおす時間がないっていうか、だらだらとおんなじのが長くて飽きちゃって観なおさなくて、結局撮りっぱなし状態です。どうしたらよいでしょうか?

短くしたい!

私も同じです!撮るときは「あ!今かわいいことやってる!撮らなくちゃ撮るべき撮るべし!」な勢いで一生懸命撮影するんですよ。でも、子どもの行動って気まぐれだから、ベストな演技をしてくれるわけじゃなくって、いやもちろん演技を撮りたいんじゃないんですよ、自然な感じのまさに子どもならではの面白さとかかわいさを撮りたいんですけど、そういう場面を撮ろうと狙ってずーっと撮っていても、なかなか撮らせてくれないんですよね。結果的にだらだら~っと撮り続けることになってしまうし、最後の最後までうーん、いまひとつ?ってこともあるんです。

で、いざ確認してみると、全部が全部だめってわけでもなくって、一部分では面白かったり、かわいかったりするんですよね。でもとにかく全部を観なおすだけで疲れちゃうっていうか、まあ撮ったことは撮ったし、これでなんていうか記録というか記憶、思い出?にはなったかな?なんて思いながら、そのままのデータで残しちゃう。で、終わり、、、という感じです。何年か経ってから観る機会もあるにはあるんですけど、そのたびに長くて疲れるんですよね、かわいいことはかわいいんですけど。

本当は?、、、、もう少し短くなんないかなぁ?って思うんです。

短くしたい→とにかく切る!

ぶっちゃけ長ったらしいホームビデオは面白くないです。面白い部分もあるけど、「長っ!疲れるわ」が本音!

もっと短くスパッと、面白さとかかわいさとか、いい思い出を振り返りたいとは思いませんか?

ならば、ビデオを編集してとにかく切って切って切りまくるしか方法はない!本当に面白い部分、かわいい笑顔!もう、ベロチュ~しちゃいたいくらいの最高のところだけ残すことにしよう!と思って、私はダラダラ動画をとにかく短く切っています。

どうやって?

なにはともあれビデオを編集するには、ビデオ編集アプリケーションソフトウェアが必要です。高価なものは必要ありません。ビデオ動画のデータ形式に対応していれば、とりあえず使えます。とにかく必要な部分だけを切って残せればよいだけなので、高機能も必要ないです。パソコンソフトでもスマホアプリでも構いません。

やることは単純です。ソフトにビデオデータを読み込んで、読み込んだデータを確認しながら必要な部分だけ切って残し、残った部分をつなげて新たな一つの動画データとして書き出します。

最初のうちはどこを切ったらよいのかわからないかもしれませんが、まずは「ここからこのビデオを始めたいな!」と思うちょっと1秒ほど手前から切ってみましょう。で、スタートから3~5秒以内に面白くない、なんらかのアクションが始まらなければもっと最初の部分を切ってみる。そうすると結構切るという行為自体には慣れたはずなので、次の「なんか飽きちゃうかもポイント」で切っちゃいます。あとは切って確認…を繰り返すうちに自然と「ここ、長いな」と思う部分が出てくると思いますので、長いと思った部分を鬼のようにバッサリと切っちゃってください。で、切っちゃった部分のことは、できるだけ「忘れる」ことが重要です。もう撮らなかったことにするくらいが丁度いいです。そうしないと未練が残っちゃいます。このさい元データも消すくらいの覚悟で臨むとよいと思います。

こんな失敗もあった!

切っちゃえと言っていますが、実は切りすぎて失敗したな~という経験があります。例えば、踊りや歌の映像。ぶつ切りにしすぎたら曲として成り立たなくなっちゃいました。いま一つでも残しておけばよかったなぁと後悔しました。ただ、切ったところはカメラが思いっきりブレて動いてるところとか、意味不明な欲張りカメラワーク部分(やたらとズームを使ったり、カメラを振ってみたり)だったので、うまく切ろうとするならば撮り方も気を付けなければいけないなぁと学びました。

ということで、長ったらしくて観かえす余裕がなくて撮りっぱなしで終わってしまうホームビデオは、鬼のように切りまくることをおすすめします。短く切ってスッキリすると、驚くほど見栄えがして何度も見たくなるビデオに変身しますよ!

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名前をどうやって付ければいいの?古いフィルムや年月日の記録がない写真のスキャンデータ

デジカメなら撮影年月日が自動記録なのに、昔のフィルムや紙焼き写真の場合、年月日の記録がないことが多くて、いつ撮影したのかわからないです。年月日をスキャン画像データの名前に入れることができなくて困っちゃいます!こんな問題が起こったとき、よりベターなファイル名って何?

まずはとにかくできるだけ正確な年月日を調べる

写真の関係者がいない写真とか風景写真は、いつ撮影されたものなのか調べるのが困難です。しかし、例えば過去の自分が写っている写真ならば、いつ頃撮影されたのか推測することがある程度可能なはず!「何年頃の」あるいは「何年~何年くらいの間の」などでもわかれば、ファイル名に”1950_1960_写真_小学校_誰々0001.jpg”くらいはつけることができるだろう、と思って私は何とかファイル名のネタを探すことにしています。

フィルムカメラに日付印字機能があり、それが使われていた場合は写真の隅に撮影年月日が印刷されています。ただし撮影した人が正しく日付を設定していないこともあるので絶対ではないところは注意したいです。日付が印字されていなかった場合にまず調べたいのは、ネガフィルムが入っていた袋や写真の裏です。撮影年月日が記されていないか確認します。すべてには記されていなくても、同じような写真の一枚に手書きのメモが残されていた、という場合もあるので、丁寧に探すべきでしょう。もしかすると現像&プリントしたときのレシートが出てくるかもしれません。服装であるとか背景に写っている場所も役に立ちます。いつの行事なのか、木々の紅葉具合はどうか、夏服か冬服か、いつ頃に流行ったおもちゃを持っているか…などから推理してみるのもよいと思います。なんとなく探偵気分です。

あまり気にしすぎない

すべての写真の正確な撮影年月日がわかる場合は問題ないですが、そもそもパソコンの画像データとして保存することなどはじめから想定されていないので、わからないことのほうが多いかと思います。ですから、あまり気にしすぎないのも大事なことでしょう。といっても私は気にしますけど。

気になるので、ファイル名だけでなんとかしようとしないのも重要かと思います。ファイルは、フォルダに入れて管理することができます。ですので、例えば”1980年以前の写真_誰々”というようなフォルダ名でくくってしまい、ファイル名も同じ”1980年以前の写真_誰々0001.jpg”と通し番号にしてしまう、あとは気にしないみたいな方法もいざとなったらありでしょう。あるいは誰が写っているのかもわからないような遺品整理をしなければいけないなら、”何々家誰々の遺品写真”みたいなフォルダ&ファイル名であきらめることもあると思います。通常の写真フォルダと分けてしまえばまあ何とかなるだろう作戦です。そうすれば、「一つのピクチャフォルダの中だけで、正確に順番通りに並べなければいけない!」とか「年代順に作った写真フォルダの中で整理しきれない!」などと悩むことはなくなります。

ただし、年月がわかるのであれば、できるだけその情報をファイル名やフォルダ名に生かすべきですよね。”写真_誰々”フォルダの中がさらに”1940_1949_写真_誰々”、”1950_1959_写真_誰々”と分かれるだけで、かなり写真を時系列に眺めることができます。

要らない写真は捨てる

名前問題からはちょっと外れてしまうかもしれませんが、いつ撮ったのかもわからない名前を付けるのが困難な写真が、そもそも保存価値があるのかどうか、捨てても構わない写真ではないかと考えるのは重要だと思います。データだからといって、なんでもかんでも取っておいても、使わなければただのゴミですし、写真のようにかなり個人的な情報を適当に管理するのは、あとあとまで面倒を引きずることになるので、できるだけ避けたいです。

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買う前に捨てろ!同じような写真ばかりでスマホやパソコンのディスクが満杯になってしまうとき

フィルム時代とは違って、デジカメは容量の許す限り気軽に好きなだけ撮影することができます。でも、そのせいでベストショット!がたくさんになってしまい、保存ディスクがいっぱいになることが多いです。そんなときの対処法は新しいハードディスクを買うこと、、ではなく写真を捨てること!が一番です。

とにかく捨てる!

ベストショットは名前の通りで一番いい写真です。私は自分の子どもを撮ると、どれもかわいいのであれもこれも残しておきたい!と思ってしまうのですが、全部残しておくとすぐにディスクがいっぱいになるので、心を鬼にして捨てることにしています。

でも、さすがに本当に最高の写真一枚だけを残すのは、ほぼ不可能なので、第一回目の確認のとき10分の1までに減らすことを目標にしています。100枚撮ったら10枚程度ですね。

写真を見る時間も有限

私は、時とともに思い出を圧縮するべきだと考えています。保存用ディスクの価格は確かに下がっていますが、それでもディスクを買い足す前にまずはデータを捨てることを考えたいです。

理由はいくつも考えられますが、大きな理由の一つは、何年も前の写真を見返してみるための時間は限られている、ということです。

育児に疲れて心がクサクサしてしまいどうしようもなくて、とにかく癒しが欲しい、というときに懐かしい写真を眺めることがあります。子どもの笑顔やしぐさを見ているうちに、当時は大変だと思っていたけれど幸せそうだなぁと思い、心のトゲトゲが溶かされていくのですが、そういう時間ってそんなに取れるものでもないです。本当に長くても1時間というところで、通常は5分取れただけでも「ついつい長い時間写真眺めちゃったなー」くらいです。その短い時間で何枚の写真を眺められるかというと、何千枚もは絶対に不可能ですよね。もし可能だとしてもそれじゃあ癒されるどころか疲れるだけ、になってしまいます。せいぜい10~20枚が限度、ではないでしょうか。

となると、100枚撮って10枚残した写真、程度しか見返すことはできないわけで、とてもじゃないけど、10年分の写真を見返すのは無理!ですよね。

見直しの機会に捨てる

本当はもっとたくさん見たいけれど、見る時間が限られている…では、どうする?と考えたら、「できるだけいい写真だけを見たい!」となります。子どもと関わった時間が10年あるなら、その10年の中からベストな10枚、20枚を見たいです。そのためにはもう圧縮するしかない、つまり10年の関わりの中で得てきたすべての写真を比べて、その中で大したことのない写真は捨てる、ということです。

しょっちゅう捨てるのも時間の無駄なので、1年ごと、5年ごと、10年ごとという感じで見直すようにして、データ量を減らしています。

撮影後→パソコンで確認して捨てる

年末→その年の中で大したことのない写真を捨てる

5、10年などの節目節目→「色あせてしまっている」「何の感動もない」「やっぱり大したことないかも」「もう一回印刷は…しないだろうな」というような写真を捨てる

と、見直しの機会に捨てることで、無駄にディスクを増やしたり、時間と場所を浪費してしまうリスクを避けることができます。過去に何らかの恨みがある…というわけではないんですけど(いや、それならそれで捨てますけどね)、残す価値がない写真はちょっとのデータだとしても要らない、捨てるを断行しています。圧縮して幸せギュウギュウに詰め込んだ写真だけを残して、毎日ニコニコで暮らしたいと考えている私にとって、写真を捨てることは必要なことです。

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これってピクチャ?それともドキュメント?子どもの学校関連書類の保存場所に悩む

データのバックアップをするときに悩むのが、フォルダ分けです。フォルダで細分化しすぎると、データの一覧性が損なわれてしまうので、どの程度のフォルダで分けて保存するのかいつも悩みます。かといって、機械的にデータの種類で画像だからピクチャ、テキストだからドキュメントなどと分けてしまうと、利用しづらくなってしまいます。フォルダの名前付けにも苦労します。

子どもの成長で出てくるものが激増

子どもが成長し、幼稚園、学校へ行くようになりました。すると、もらってくるプリント類、写真、図工作品などが大量に出ます。我が家には、もらって帰ってきたものすべてを保存しておく場所がありません。しかし、全部捨てる…だとちょっと悲しいので、スキャンしたり写真に撮ってから捨てる方法で、整理してきました。

作品のデータフォルダをどうする?

整理方法は確立したものの、パソコン内のデータが増えてきて気になりだしたのが、フォルダ分けです。

年度別学校フォルダを作成し、その中にプリントや教科書、図工作品などを保存していたのですが、ちょっと待てよ?というものが出てきました。それは立体的な図工作品です。子どもに図工作品を持たせて、デジカメで撮影したデータは、年度別学校フォルダではなく、年別写真フォルダに保存していたのです。年別写真フォルダ、年度別学校フォルダがあって、デジカメで撮影したかスキャナでスキャンしたかの違いで、子どもの図工作品が写真フォルダに入っていたり、学校フォルダに入っていたりという状態です。図工作品は学校フォルダへ移動するべきなのか?と迷います。でも人が写っているからやっぱり写真だよななどと考えて、写真フォルダへ保存することにしました。

すると今度は子どもの作品はすべて写真フォルダに入れてもいいのではないだろうか?などと迷うことになってしまいました。実は家で描いた絵などに年別作品フォルダを作っていました。これは子どもがまだ学校へ行っていたなかったころの名残です。写真フォルダ、作品フォルダ、学校フォルダと別れていて、子どもの作品が三か所に分かれて保存されていたんですね。

ピクチャフォルダとして統合

子どもの作品が三か所に分かれていたので、データを再利用するときにいつも不便でした。かといって今更すべてを統合するとなると、移動の手間がかかってしまうので、どうしようかと散々悩みましたが、不便なままなのは嫌だったので、思い切ってデータを一か所に集めることにしました。

年別写真フォルダの中は、さらに日付フォルダで分けていました。ですが、その中身は一枚、二枚程度の写真データしか入っていないことが多く、日付でフォルダ分けするほうが使い勝手が悪かったので、日付フォルダを思い切ってやめることにしました。そして写真フォルダ直下に日付を含んだ名前の写真データをすべて置くことにしました。

年別作品フォルダのファイルは年別写真フォルダへ統合しました。

年度別学校フォルダに点在している「作品っぽいもの」も年別写真フォルダへ統合することにしました。

すると、写真フォルダという名前ではちょっと都合が悪いです。そこで年別のピクチャフォルダと名前を改めることにしました。日常的なスナップ写真と家or学校問わない作品の写真&スキャン画像を一緒くたにして保存することにしたんです。

ピクチャフォルダの中に年別ピクチャフォルダが並んでいる状態です。子どもの作品は子どもの写真の次に利用することが多いので、統合したことでかなりデータの使い勝手が向上しました。

ただ、これにも欠点はあります。それは学校関連は4月が始まりの年度別フォルダで、写真や作品は1月が始まりの年別だったので、学校関連の書類には年別にするのであれば本来は次の年に入れるべきであるものが含まれている、ということです。ちょっと悩みましたが、あまりにも厳密に考えるほどでもない気がしたので、学校の作品データに関しては、年をまたいでいても年度が同じならば前の年に入れるということにとりあえずしました。これで都合が悪ければ移動させる予定です。

学校のフォルダどうする?

学校から持ってきたものでも作品っぽいものはすべて年別ピクチャフォルダに保存されているという状態です。年度別学校フォルダの中に残されているものはノートとか教科書、通知表などのデータですね。するとちょっと悩みが出てきました。それは学校フォルダの居場所です。

スキャンデータは通常ピクチャ、つまり画像データとしてパソコンでは処理されます。だから学校フォルダもピクチャフォルダ内で問題はないということになります。でも中身はどちらかというと文書で、テキストデータに近いものですよね。テキストデータではないけれど文字中心で、作品や写真とはなんとなく感覚的に離れていたんです。

スキャンデータでも、説明書や使用済み通帳などのスキャンデータはドキュメントフォルダに保存して利用していたので、学校フォルダもドキュメントに置けばいいのかな?という気がしました。しかし、そう思いながら子どもが記したノートやプリントの文字を眺めていると、単なる文字情報というよりは、「文字作品」のような感覚もあるんです。うーむ、するとピクチャかな?

悩みに悩んで、現在のところ学校フォルダはピクチャフォルダの中に置いています。でも、最近はスキャンした教科書やプリントを子どもが自分で印刷して家庭学習に利用することが出てきて、なんとなく使い勝手が悪いのでどうしようかなとさらに悩み中です。

現物と同じように片付けに悩み続ける…

データなので、実際の空間を使って物を保管するのとは違います。が、使いやすさを考えると、ハードディスクの中にただ保存しておくわけにもいかず、実際のものを片付けるのと同じように苦労します。これからもずっと仮想のフォルダひとつの置き場所で悩み続けるんだろうなぁと思うと、ため息もつきたくなりますが、何とか工夫して片付けていきたいと思います。

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作成したデータの保存時に日付をファイル名に含めるべきか

作成データを後で整理、分類しやすいように、名前付けをしたいですね。いつもどんなファイル名にしておくべきかで悩みます。日付をファイル名に含めるかどうかも悩みのひとつです。

作成日は自動で記録されるが…

データの作成日や更新日はパソコンが自動的に記録してくれるし、ファイルは自動記録された日付順で並べ替えられるので、ファイル名に作成した日付を含めなければいけないわけではありません。

しかし、日付がタイトルに含まれていたほうが後でわかりやすい、見やすいファイルがあります。我が家ではスナップ写真や学校プリントなどがそうです。しかも写真データやプリントのスキャンデータは、ファイル名に日付を含めるようにしないと、ほかのファイルと名前がかぶってしまう可能性がかなりあるので、そのようなデータにはファイル名に日付を含めるべきだと考えています。

もちろん、日付を含んだ名前のフォルダを作成し、そこにファイルを保存することで、たとえ名前がかぶってしまうファイルが存在しても、保存することはできます。例えばphoto_20170914というフォルダにimg0001.jpgが、photo_20170915というフォルダにもimg0001.jpgが入っている場合です。一度ソフトで命名規則を設定しておけば自動的にその名前で保存してくれるような機能を使っていると、このように同じファイル名のデータがたくさん作成されている状態になりやすいです。保存の時に、いちいちファイル名をどうするか悩まなくてもいいのでとても便利な機能なのですが、このようなファイル名を日常的に使用してしまうと、あとで機械検索するときに困ることになります。なぜなら違うフォルダの中のimg0001.jpgがずらりと検索結果として出てきてしまうからで、さらにそこから必要なファイルを探し出すときに何らかの絞り込みをしなくては、目的のファイルを探せないからです。

保存名をどうするかはかなり面倒くさい作業の一つですが、後々のことを考えるのならば、ひと手間かかったとしても、少し工夫した名前にしておいたほうが苦労しないです。そこで私は、ファイル名にも名前を含めるようにしています。そのことでファイル名の重複を避け、後で検索や分類、整理をするときに無駄な手間をかけなくても済みます。

例えば学校プリントであれば、スキャンした日にちをファイル名に含む「20170914プリント算数誰々0001.jpg」のような名前にしています。

日付を名前に含める意味がないデータもある

どんなデータでもファイル名に日付を含めるべき、とも言えないのがまた大きな悩みの一つです。

例えば、購入した音楽CDや本のスキャンでは、ファイル名に名前を含めても、あまり意味がありません。なぜならこのようなファイルはほぼ「完成したデータ」であって、日付が問題になることや日付を変更することが少ないからです。むしろ日付をデータ名に含めてしまうとファイル名が無駄に長くなりすぎて、見づらくなってしまいます。同じ名前になるデータを作成する可能性はほとんどないですし、作成された時間も関係ありません。

このようなデータには日付を入れないほうが見やすく、検索もしやすいです。

ただし、ここでも例外はあります。例えば同じ音楽でも自分で作成している途中の音楽データであれば、日付をデータに含めたり、バージョンを記しておかないと、後で「やっぱり前のほうが良かった」となったときに、データを探したり戻したりするのが難しくなってしまいます。執筆中の物語のデータなども同じように日付をファイル名に含めて保存し、バックアップしておくことがあるでしょう。あるいは年別で同じタイトルの本が出されている場合なども、日付を含めておかないと重複ファイルが出てくる可能性があります。年別の場合は「2017年版~~」などの名前が付けられるので、正確な作成日を含めるわけではありませんが、作成年を含んでいると考えることもできます。

作成された日付が分類、整理に役立つかどうか?

作成したデータを保存するときに、ファイル名に日付を含めるかどうかを判断する基準は「日付で分類したり整理することがあるか?」だと考えています。いつものルーティンワークによって中身は違えど同じようなデータが作成され、その作成されたデータを、過去のある時点にさかのぼって探して見返してみたり、新しいデータと比較したり、再びコピーを取って利用することがある、というのであれば、ファイル名には日付を含めたほうが、扱いやすいデータになるかと思います。