調理をすると必ず生ゴミが出ます。生ゴミ、くっさいですよね。でも、この生ゴミって堆肥にすっごい良いんですよ。堆肥化できるなら、くっさい生ゴミが減る、つまり有料ゴミが減るし、土づくりのために毎年のように投入する堆肥を安く済ませることもできるし、とにかく何かよさそうです。ということで、生ゴミの堆肥化に挑戦しています。
生ゴミは、くさい
とにかく生ゴミはにおいがきついです。時間が経てば経つほどくっさくなります。
このにおい対策がうまくいかないと、家庭生ゴミの堆肥化は無理だろうと私は思いました。
最初に考えたのは、生ゴミを何かフタのあるほぼ密閉できるような容器に入れておくということです。要するに生ゴミ専用のフタ付きゴミ箱を作ろうっていうことですね。
私が住む札幌市では、生ゴミは燃やせるゴミ扱いになっているので、とりあえず生ゴミ以外の燃やせるゴミと生ゴミを分けておく必要があります。生ゴミ専用ゴミ箱を用意するのは簡単なことなのですが、家の中に置く場所は確保できそうにありませんでした。置けそうな場所で思いつくのはベランダです。ベランダに置くからには雨風に耐えられそうな物が必要です。
状況説明が後になってしまってわかりにくいのですが、私たち家族はマンションの3階に住んでいて、斜め向かいには畑にしている土地があります。土地にはコンポストを置くことにしたのですが、晩御飯を作り終わり食事も終わった後、つまりその日に生ゴミはもう出ないぞという状況になる夜に、わざわざ暗い中、玄関出て階段降りて歩いて畑まで行ってさらに畑の奥にあるコンポストまで行って生ゴミ捨てて発酵促進剤投入してまた家に帰ってという行為を毎晩毎晩できるかって言うと、そんなことはできないよメンドクセーって話になります。ある程度ベランダにためておいて一定量超えたらコンポストに持っていくようなのが多分現実的だと考えました。
フタ付きの生ゴミ専用ゴミ箱を買ってもよかったのですが、たまたまフタ付き工具箱(若干古め)が一個余っていたので、それを利用することにしました。どうなるのかわからなかったので、とりあえずその工具箱をベランダに置き、その中へ直接ポイポイポイポイとその日に出た生ゴミを入れてみることにしました。
電子レンジ乾燥は…
生ゴミをベランダなどで堆肥化させるなら少し乾燥させる方がよい、という土づくり本の情報に従って、とりあえずその本に書いてあった電子レンジ乾燥を試してみたんですが、これがあまりうまくいきませんでした。
何ていうか、電子レンジ庫内が焦げ臭くなっちゃうというか、焦げと生ゴミのニオイが混じっちゃったようなニオイになってしまい、しかもそのニオイがかなり取れず、しばらく残ってしまいます。まあ一言で、不快。
数回は電子レンジ乾燥を試しましたが毎回ダメな感じなのでやめて、乾燥させずに工具箱の中へ入れることにしました。
コバエ、発生
工具箱に生ゴミを投入して、数日後…コバエが発生しました。
フタを開けた途端に数匹のコバエが毎回のように出てきては飛び回るようになってしまいました。あとはさらに!というか、やはり生ゴミのくっさいにおいがキツキツです。開けるたびにコバエとニオイがひどくて、風向きによっては家の中が数分間生ゴミ臭くなるし、当然家の中にはコバエ…という状況に悩まされることになりました。
とりあえず、ベランダの奥の方、つまりいつも開けている窓からは遠い方へ工具箱を移動させ、生ゴミ投入時は一度窓を閉めてから投入するなど工夫してみましたが、臭いものは臭いし、手で払ったつもりでもコバエが家の中へ侵入してきてしまいます。
ニオイとコバエ対策グッズ
ちょっとした工夫ではニオイとコバエに対処できませんでした。
そこでもう少しやり方を変えてみることにしました。まずニオイ対策として、ゴミは直接箱の中に投入せず、「ジッパー付き冷凍冷蔵保存バック」に入れておくことにしました。これなら再利用できるしいいんじゃね?という作戦です。さらに「コンポスト用消臭剤」を入れてみました。コバエには「コバエ取り」を利用することにしました。ガーデニング用コバエ取りを箱の中に設置し、家の中には台所などで使えるコバエ取りを置いてみました。
ジッパーバッグに入れて数日後、コバエが家の中へ侵入してくることがほぼなくなりました。コバエ対策に袋は有効です。
生ゴミ臭もかなりしなくなったのですが、別のにおいに悩まされることになりました。それは消臭剤のにおいです。思いっきり男子トイレ用消臭剤のニオイがするんですよ、これが。で、この男子トイレ臭がかなり強力で、ゴミ箱フタが閉まっているのにも関わらず、風に揺られてフワ~リフワリと家の中に漂ってくるんです!これには我慢できねー、もう参った!と思ったので、消臭剤を一度ビニール袋に入れてみたものの全然収まらないです。最終的に消臭剤を使うのはあきらめ、コンポストの中へ入れてきました。あ、すると生ゴミ臭が若干また強くなりました…袋使わず直接投入のときよりはひどくないんですけどね。
保存バッグの再利用が、、、無理
さて、保存バッグの中の生ゴミをコンポストに入れる段階になりました。
う、、クサイと思いつつ投入してみたところ、保存バッグの中のゴミ全てを残らずきれいに投入するのが難しいということに気づきました。さらに残った水分がかなり不潔な感じだし、クサイです。台所で洗ったところ、やはりものすごいニオイがして吐きそうだし、排水溝ネットの始末も気持ち悪いしクサいし、もうほんとクサイしか言ってないんじゃないかお前っていうくらいクサイのが厳しい感じです。
それにこの洗った保存バッグ、どこで乾かせばいいの?とりあえず工具箱の中に入れておけ!あ、やっぱり乾かないしニオイ取れてないや…。と大失敗でした。
もう、保存バッグを洗ってまで再利用してゴミ保管なんてしたくないし、無理ですこれ。
現在、ポリ袋。
保存バッグの再利用はかなり現実的ではなかったのですが、コバエ対策と若干のニオイ対策として袋詰めは有効な手段なので、現在は再利用することは考えずに普通の安価なマチ付きポリ袋を使い、様子を見ています。
実は、堆肥化実験を始めて間もない頃に胆振東部地震が起きて、燃やせるゴミの収集が一度だけですが止まったんです。丁度、三女がトイレでウンコオシッコできるようになってきてオシメを捨てる回数が減ってきていて、さらに生ゴミの堆肥化で我が家の燃やせるゴミの量はかなり少なくなっていたので、それほど困らなかったのですが、新聞では家庭の燃やせるゴミ散乱とか、特に生ゴミのニオイに悩まされるという内容の記事を見かけました。ということで、家庭で出る生ゴミを自分で堆肥化させるのは、災害にも強い生活を作り出すことにつながるようです。
結果はこれからな状況なのでまだまだなのですが、何とか家庭生ゴミの堆肥化を成功させたいと考えています。