外食先で一番悩むのが、小さい子どもをどうやって落ち着かせて食べさせるか、です。ガッチリと固定できるベルト付きのお子さま用イスなら良いのですが、ベルトが付いていない場合が多くあり、このときは大変苦労します。結局パパ、ママのヒザの上に座らせ、全然落ち着いて食事ができなかったなんてことも。そこで、ベルトが付いていないイスでも簡易的にベルト付きにできて、持ち運び可能な道具を身近なもので自作する方法を紹介します。
用意するもの
肩掛けヒモ
キーホルダーの輪
ヒモはハンドバッグをショルダーバッグにするための付属ヒモ(ショルダーベルト)と言えば一番分かりやすいかと思います。実際我が家で使っているのもこれです。
ショルダーバッグ用のヒモに付いている固定具はひとつだけ必要でもう一つは不要なので、本当はきちんと作った方が良いです。あと我が家で使っているヒモの固定具はプラスチック製ですが安全性の点から金属製を推奨します。肩掛けヒモは輪になっていて、長さ調節(アジャスターというらしい)ができます。ここがポイントです。
輪は手近になかったので我が家ではクリップで代用しちゃってますが、キーホルダーリングが一番良いと思います。キーホルダーリングはホームセンターや手芸店にあります。これをヒモに通すだけです。簡単でしょ?でもこのリングがあるのとないのとでは大違いなんです。
使い方
まずはイスの背もたれ部分にあるであろう棒にヒモを通して固定します。棒は横向きでも縦向きでも構いません。固定の仕方は輪ゴムと輪ゴムをつなげてゴムトビ遊びの道具を作るときの方法と言えばわかりやすいでしょうか。ケータイストラップを取り付ける要領です。ヒモの輪(キーホルダーリングではなくヒモ自体の輪状部分のことです)を利用して棒にヒモを固定します。この方法ならたいていのイスでヒモが固定できます。ヒモは上下あるいは左右に動きますが、気にしなくて良いです。イスが完全にツルンとした平面状とか、そもそも背もたれが無く、ヒモを通す箇所が見あたらない場合には使えないんですが、そのときはとりあえずイスの足で使えないか試してみると良いかと…かなり自信はないですが。
子どもを座らせ、固定したヒモを子どもの腰あたりにグルッと回します。キーホルダーリングは子どもの背中あたりに持ってきます。イスの棒よりも前に持ってきてください。後ろに持って行っちゃうと簡単に抜け出してしまえますので注意が必要です。
回したらヒモの先に付いているカチッと止めるやつ(スナップフックとかスプリングフック、あるいは固定ベルトフックなどというらしい)とキーホルダーリングにをつなぎます。ヒモの長さはキツすぎず、ユルすぎずくらいに調節してください。キツいと子どもが痛がるし、ユルいとイスにつながったまま動き回ることになります。エプロンをする場合は、ヒモを取り付けた後の方が良いです。
これで完成、小さい子どもはどうあがいてもこのヒモから逃れられません。無理に立ち上がろうとしたり抜け出そうとすると、ヒモがどんどん子どもに食いついていきますので抜けられないんですねぇ。おそろしい道具です、うふ。
そもそも我が家で使っている幼児用食事イスに固定ヒモやベルトが付いていなかったところから苦し紛れに考案した方法です。仕組みは単純なんですが、付け方に慣れないととまどうことがあるかもしれないのがちょっとした欠点です。さまざまな試行錯誤を繰り返した結果、これが今のところ一番ですね。あと、あまり過信するのは禁物です。見張っている、できれば目を離さないのが基本です。ヒザ抱っこなどよりは落ち着いて食事ができてラッキーくらいな心構えで使用することをおすすめします。あとは自己責任で。
外出先でも使える、あまり収納に場所をとらないような商品をさがしてみたけれど、これと言ったものがない、だっこヒモタイプのチェアベルトは大きいし洗わなければいけないのがイヤ、しかもコツをつかんで簡単に抜け出せるようになってしまったという場合にお試しください。
追:キーホルダーリングをもう一つ追加すれば、ショルダーベルトの余っているフックを利用して椅子の棒側も固定できることに気づきました。