こんにちは、koyukaisa.workの真田夕起です!
初めて訪問してくださった方も、いつも読んでくださっている方も、ありがとうございます。本日も楽しんでいただける記事をお届けしますので、どうぞリラックスしてお読みください。
冬の到来:今年も雪が降りましたね!
札幌では毎年のことですが、それでも「こんなに降るとは…」と驚く人が後を絶ちません。で、雪が降ったらどうするか? 除雪です。とりあえずスコップを用意し、玄関前や駐車場を片付ける。でも、いざとなると「市の除雪が遅い!」と不満の声が上がります。
ちょっと待ってください。その雪、どこに置きますか?
除雪 vs. 排雪 〜ただどかせばいいってもんじゃない〜
玄関前、駐車場、歩道… それぞれ除雪して通れるようにはするけれど、その雪の行き場は?結局、道の端っこや空きスペースに寄せられて、やがて大きな雪山になっていきます。それが積もり積もると、どうなるでしょう?
- 歩道がなくなる
- 見通しの悪い交差点が増える
- 道幅がどんどん狭くなっていく
- 雪をどかす場所がなくなる
ここでまた「札幌市の排雪が遅い!」という声が上がるわけですが、そもそも排雪とは何なのかまで意識することはあまりありません。排雪とは、道路や歩道などに積もった雪をトラックなどで運び出し、専用の場所に処分する作業のことです。
排雪を完全に整えたら? それでも問題は起こる
「とにかく市がもっとしっかりやるべき! 税金払ってるんだからなんとかしろ!」
そんな声もありますが、でもなかなか排雪が進まなくてイライラすることもたくさんあります。何とかする方法はないのでしょうか?例えば、各家庭や事業所に融雪設備を完備し、大規模な排雪システムを導入したらどうなるでしょうか?
- 除雪業者の仕事がなくなり、失業者が増える
- 一度に大量の雪を溶かして、排水設備や川、ダムに負担がかかる
- 気温はコントロールできないため、ブラックアイスバーンが増えて事故のリスクが高まる
- 融雪設備の多くは灯油を使用しているため、二酸化炭素排出量が増加し、環境への負荷が大きくなる
- 需要増加により灯油価格が上昇し、経済的な負担が増える
- そもそも融雪、排雪システムの導入に多大なコストがかかる
完璧な排雪システムがあればすべて解決…とはいかず、新たな問題が生じる可能性が高いです。
結局、正解はない。でも「考え続ける」ことが大事
では、札幌市がすべての除雪・排雪を担えばいいのでしょうか? しかし、市の財源には限りがあり、それは最終的に市民の負担として跳ね返ってきます。ならば、市民がすべてを自己負担でやるべきか? それもまた現実的ではありません。
つまり、「完全に正しい答え」は存在しないのです。
でもだからこそ、「市がなんとかしろ!」と丸投げするのではなく、「自分たちでどうするべきか?」を考え続けることが大事 なのではないでしょうか。…というわけで、ここまでは気軽に読める話でした!「もっと詳しく考えたい」という方のために、以下に詳細な考察をまとめましたので、ぜひご覧ください。
除雪と排雪:その背景と現実
雪が降ることが予測できる地域に住んでいる場合、除雪と排雪は毎年の大きな課題となります。特に札幌のように積雪量が多く、都市機能を維持しつつ雪を処理する必要がある地域では、除雪の効率と排雪の方法について真剣に考える必要があります。
除雪の現状と市民の意識
札幌市内の除雪体制は、ほぼ全市的に広がっており、市民の多くはこの制度に依存しています。除雪作業は通常、札幌市の公共事業として実施されますが、家庭や企業でも自らの敷地内の除雪を行わなければならないため、個人や企業の責任も少なからず求められます。
しかし、除雪活動が進む中で、雪をどこに捨てるか、雪山が積もるとどうなるかという問題に対する意識が薄い場合が多く、特に雪を除ける場所が次第に限られてきます。
排雪問題:雪をどこに持っていくか
排雪は、除雪した雪をどこに運ぶかという非常に大きな課題です。雪を道路の脇や空き地に積んでおくと、次第に雪山が大きくなり、車や歩行者の通行の妨げになります。また、積もった雪が融ける過程で水分が道路に溜まり、排水が追いつかない場合、道路が冠水するリスクがあることも懸念されます。
雪を適切に処理するためには、除雪と同じくらい排雪の問題に注力する必要があります。しかし、現在の札幌市内の排雪システムは限られた予算の中で動いており、すべての場所で完全に排雪が行き届いているわけではありません。
融雪設備の導入とその影響
もしも仮に融雪設備を全戸に設置すればどうでしょうか?雪の処理が効率的になるかもしれません。しかし、これは短期的な解決策ではなく、長期的には新たな問題を引き起こす可能性があります。
経済的影響
融雪設備を導入するためには、初期投資が必要です。家庭や事業所がそれぞれ設備を整えるとなると、莫大な費用がかかり、それが一部の家庭や事業所にとっては経済的負担となるでしょう。また、融雪設備の運用にかかる費用(エネルギーコスト)も無視できません。
環境への負荷
現在の融雪設備の多くは化石燃料、特に灯油を使用しています。これがもし全市に普及すると、二酸化炭素の排出量が大きく増加し、環境への負担が高まることは間違いありません。さらに、灯油の需要が急増することで、供給の不安定や価格上昇が引き起こされる恐れもあります。
ブラックアイスバーンのリスク
雪が融けることで、むき出しの道路が増え、そこに新たに雪が降ると、日中に溶けた雪が夜間に凍結し、ブラックアイスバーンが発生しやすくなります。こうした凍結した道路が今まで以上に増える可能性があり、事故のリスクが高まることが懸念されます。
排水システムとダムへの影響
仮に全市で融雪設備を導入し、雪を一気に溶かすとどうなるでしょうか?大量の雪が一度に水となり、排水設備や川、ダムへと流れ込みます。この時、排水システムが処理できる水の量を超えてしまうと、洪水や氾濫が発生するリスクが高まります。特に、都市部では排水設備がすでにフル稼働しており、新たに大量の水が流れ込むことで、システムに過剰な負担がかかります。
除排雪業者の成り手不足と市民の責任
さらに、札幌では除排雪業者の成り手不足が深刻化しており、将来的には事業継続が危ぶまれる状況にあります。これに対して事業者側での解決策が必要なのはもちろんですが、私たち市民もこの現実を受け止め、積極的に問題解決に向けて行動する必要があります。
除排雪業者の不足を解消するために、私たち一人一人が除排雪に対する責任を持ち、協力し合っていくことが求められています。これまで通り、税金で解決してもらおうという考え方は、今後の札幌市民には通用しなくなるかもしれません。代わりに、市民が主体的に除排雪に関わる方法を考え、実行に移すことが重要になってきています。
結論
完全に正しい答えはないかもしれませんが、私たちがこの問題をどれだけ自分自身のこととして捉え、意識を高めていけるかが、解決への鍵となります。税金や市の責任だけに頼るのではなく、私たち市民一人一人が意識を持ち、積極的に除排雪に取り組んでいくことで、より良い解決策を見つけることができるはずです。
ということで、今回の記事はここまでです。最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
今後も皆さんの役に立つ情報をどんどんお届けしていきますので、次回もお楽しみに。ご質問や感想があれば、コメント欄で気軽に教えてくださいね。真田夕起でした!!
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