今日は、しろぴょんちゃんとぴんくぴょんちゃんの初めての洗濯日です。
「しろぴょんちゃん、楽しみだね!」
「ぴんくぴょんよ、10年来の長きにわたるわれの呪いはそうそう落ちるものではないわ!」
二人とも、どきどきワクワクしています。
「はいはい、まずはシャワーだよ~」
と、おぺーは二人にシャワーをかけました。ぶしゃー。
「わーいわーい」
「ぶへっ!ぐぼぼぼぼ」
シャワーをかけられて、二人とも楽しそうです。初めてのシャワーはちょっとくすぐったかったみたいです。
「次はせっけんね」
と、おぺーは二人にせっけんをぬりぬりと塗りたくりました。たくさん汚れていたのか、なかなか泡立ちません。
「すすいでもう一回かな…」
二回目で、ようやく泡立ち始めた二人でした。
「どれ、ぴんくぴょんよ、われが背中を洗ってしんぜようぞ」
「さんきゅーしろぴょん、あー、気持ちいいわ~」
お互いの背中を洗いっこして泡でブクブクになって遊びました。
「それじゃ、しっかり泡を落とそうね。はい、頭下げてー、いち、に、さん、ジャ~」
と、おぺーは二人にシャワーをぶっかけました。
「目に入りそうだよー」
「しっかり頭を下げておれば、入らぬわ!」
その後、仰向けや横向けになって体全体をしっかりすすがれたので、頭を下げるのは単なるパフォーマンスだったようです。
押し洗いまでされ、ぐっしょりびちょびちょな二人、ちょっとお疲れ気味でした。
「へぇ、へぇ、あはは…」
「うぬれ、おぺーめ!」
「でも、ごめんねー、まだ終わりでないんだわ。次は脱水ね」
洗い終わったと思っていた二人でしたが、まだ終わりではなかったようでさらにぐったりです。
一度に二人とも脱水するのは無理なので、一人ずつ脱水されることになりました。脱水が何かわからなかったぴんくぴょんちゃんは、ちょっとおどおどしています。
「脱水って何?怖いよー。」
そんなぴんくぴょんちゃんを見た、しろぴょんちゃんは、
「うむ、われが先に行こうではないか!」
と、決心しました。さすが、姉の貫禄を見せつけます。
ネットに入れて、脱水スタート。おぺーは容赦なくスイッチをピッと入れました。
ズモモモモ、グゴゴゴゴ…
「うはっ!ぐ、ぐっ!くっころ…」
脱水機の中からは時折しろぴょんちゃんのうめき声が聞こえてきましたが、途中から声が聞こえなくなりました。
「ちょっ…、ほんと大丈夫なの、これ?しろぴょんちゃ~ん、帰ってこーい!」
ぴんくぴょんちゃん、心配そうです。
ピーピーピー、おや、脱水が終わったみたいです。
「どれどれ」
と、おぺーはふたを開けました。
「ば」
と、出てきたしろぴょんちゃん、無事に脱水されたようです。
「ぶほほほほ!」
どうやら、脱水が楽しかったようで、突然笑い出しました。
「なんか、ツボってる!よくわからんけどしろぴょんちゃん、ツボってるよ!」
汚れとともに厨二病も落ちたようで、しろぴょんちゃん、かなりご機嫌です。
「じゃあ、次、ぴんくぴょんね」
「え、怖いよー」
「大丈夫だって!ぴんくぴょんちゃん、超ウケマジウケ、いいからやってみ、ぶほほほほw」
ぴ。ズモモモモ、グゴゴゴゴゴ…。さて、ぴんくぴょんちゃんはどうでしょうか。
「うげー、ちょっと頭痛いわ~」
数分後、脱水が終わって出てきたぴんくぴょんちゃんは、ちょっとふらふらしています。
「え、楽しくなかった?」
と、しろぴょんちゃんは心配顔で聞きました。
「え、いや、まあ楽しかったけどさ…」
ぴんくぴょんちゃんには回転が激しすぎたようです。
これで、ようやく二人の洗濯も終わり、あとは乾かすだけです。
「落ちないように、耳のところを洗濯ばさみで留めて、と。」
しろぴょんちゃんとぴんくぴょんちゃんは仲良く物干しざおに干されました。
二人とも、ほのかにせっけんの香りを漂わせながら日向ぼっこです。
「乾いたら、なにして遊ぼうかな?」
「ぎゅーってしてもらえたら嬉しいよ!」
おしゃべりしながら二人ともクスクスと笑いあいました。
「ぴょんちゃんたち、初めての洗濯」への1件の返信
ぴょんちゃんこんなキャラじゃないしぃー!!!
もっとかわいいし!!!!