妻と三女、私でお昼ご飯を食べていた時の話です。たまたま三女がしていた手の形を見て、妻が「何それ、何とかの法則の真似かい?」と言いました。そうです、ほら中学校の理科で出てきたあれです。右手じゃなくて左手じゃなかったっけ?何とかの左手の法則?あれ何だった?で盛り上がり、気になったので私は早速電子辞書で検索することに…。えーと…どうやって?で、答えは?
フレミングの左手の法則
でした。解説図もあって、ああ、これこれ!と盛り上がって終わることができたんです。
が、しかし。ここにたどり着くのに結構苦労しました。
どの辞書に入っている?
中学校で習う理科の教科書3年分があれば、目次を見て、それっぽいところを探して、ハイ!あったねーで解決なんですけど、電子辞書の場合、とりあえずどの辞書に入っているものやらわかりません。
そこで、複数辞書検索で、今わかっている言葉「ひだりてのほうそく」と打ってみると、該当する言葉がありません…とむなしい返答が。げ、無いの?もう少し簡単に「ひだりて」とか「ほうそく」と検索すると、「左手」や「法則」という言葉についての解説のみがズラリ…、うーむ、と困ってしまいました。
とりあえず、「広辞苑」?
探したいのは「左手」とか「法則」という言葉そのものについてではなくて、法則の名前、「~の法則」の「~」の部分です。いろんな法則の名前が出てきてくれると、そこから答えが見つかるのでは?と思ったので、それならワイルドカードを使って「?のほうそく」とか「~のほうそく」と複数辞書検索すればよいのでは?と思ったんです。でも我が家で使っている電子辞書は、複数辞書検索でのワイルドカードが使用できないんです!ワイルドカードなしの「のほうそく」では、やはり該当なし。
うーん、と困って仕方なく単一辞書から探すことに。やっぱり困ったときの広辞苑?という安易な考えです。
広辞苑で逆引き検索を使うことにしました。これなら「ほうそく」に関する言葉がズラッと出てくるはずです。予想通り、いろいろな法則名が出てきました。で、それらしい法則名を探したんですが、ない…ありませんでした。しかし、こんな法則名は記憶にないけれど、その法則の解説に「電磁誘導」の文字を発見。あれ、違うけどこれなのか?と思い、一応読んでみることにしました。
ジャンプでもう一回複数辞書!
読んだのは「レンツの法則」という法則。確かにそれっぽい解説だけど、どうしてもその法則名がしっくりこないです。なんか中学で習ったのと違う?ということで、使ったのはジャンプ機能。「レンツの法則」で複数辞書にジャンプして、もっと詳しい解説などが載っていないか探すことにしました。
やはり来たか、ブリタニカ
理科系などの解説でジャンプすることが多いのは「ブリタニカ」か「マイペディア」の事典ですね。今回もブリタニカで答えを見つける事ができました!答えは「フレミングの法則」ですっっ!!
「フレミングの法則」で同一辞書内ジャンプをすると、中学で習ったあの左手の図も掲載されていました。
電子辞書は便利な機器だが…
今回の出来事、そもそも中学校の理科の教科書がないから(中1長女は今日理科があるらしく、家に教科書はなかった)調べるのに苦労したという感じでした。ネットで検索という方法もありますが、余計な情報が多すぎて、もっと時間がかかりそうだし、時間がかかった割にたどり着かない可能性も高いです。気がついたら関係ないサイトを見ていたり、メール開いてたり、ゲームしてたりしそうだし…それは本人の資質の問題か…。左手の写真を「自撮り」してSNS上で「これって何の法則だった?」と質問するという方法もありますけど、私にはそんな友達がいません…これも本人の資質の問題…。ですので、こういうときは本が一番だなと思います、使ったのは電子辞書ですけど。辞書を眺めながらいろいろな発見をする、というような使い方なら電子辞書は本にかないませんが、言葉を素早く検索するような使い方なら電子辞書が上です。普段の生活は電子辞書がないと、もう私はダメですね。
電子辞書は確かに便利なものなのです。がしかし、そもそもどの辞書を引けば載っているのかすらわからないような今回の状況だと、電子辞書ですら探すのは一苦労です。入っている辞書は世界中の辞書すべてではありませんし、そのものズバリな専門書とも限りません。我が家で使っている電子辞書は、いわゆる「生活モデル」で、数学とか理科とか理数系っていうんですかね?そっち系は弱い気がします。
そんな状況でちょっとでも専門的なことを調べようとするなら、とりあえず基本的な電子辞書の使い方とか、限られた情報の中から調べる方法は覚えておかないと、欲しい情報にたどり着くことができないです。検索能力大事、普通の生活でもずいぶん情報検索能力が問われる時代なんだなぁと思った一件でした。
それから、中学高校レベルの学問は理数系であっても、生活の中で調べたいときが結構出てくるので、それならば「中学生モデルとか高校生モデルの電子辞書」あるいは参考書などを揃えておく、というのも一つの方法かしら?と思った出来事でもありました。