鉄筋コンクリート造りのいわゆるマンションに住んでいます。給湯器にでかでかと「部屋の換気をしてください!」って貼ってあるけれど、冬は寒いし窓なんて開けたくないので、仕方なく少しだけ窓を開けてます。でも、本当のところどのくらい換気をしたらよいのかわからないんです。部屋の換気ってどのくらいの回数で、何分くらい行うべきなんでしょうか?
温度計と湿度計を用意しましょう
マンションは特に換気にうるさいですよね。結露対策だと言って押入れは開けとけだの、換気扇を始終入れっぱなしにしろだのと、明らかにマンション中心の考え方になっていて、ここは本当に人が住めるのか?一体全体住人のことを考えて家を建てたのかまったくもって不明です。春は花粉がつらいし、夏は窓開けたら暑いし、せいぜい秋かと思えば虫が入ってくるし、冬は凍えそうになるしでそんなに窓ばっかり開けてられっか!と思ってしまいます。かといって換気扇はガーガーゴーゴーとうるさいし、機械音の重低音が気持ち悪いことこの上ないです。私たちはただ平和に、そして穏やかに過ごしたいだけ。マンション様のご機嫌なんてうかがってられません。
さて、不満はこれくらいにして。それでも換気はまあ必要なので、通常は窓を開けるのが効果的。来客がないなら押し入れやクローゼットの戸も開けときましょう。我が家では戸があると引き出しが開かなくてジャマくさいので戸なんか取っ払っちゃってます。雨が降っていると風向きによっては部屋に雨が入ってきちゃうので換気扇を回します。
で、具体的にどのくらい開けとくかなんですけど、我が家では温度計と湿度計が役立ってます。合体しているので温湿計なんですけれど、これをいくつかの部屋に掛けておいて、ちょっと息苦しいなとか、湿っぽいなとか、床がべとついているなとか感じた時に温湿計を見るようにしているんです。見るまでもなくというときもあれば、湿っているように感じたけれど意外と丁度よい温度湿度だなとか乾燥しているわなんていうこともあります。で、総合的に判断して、じゃあ窓開けようかとか、温度が低くなりすぎる前に閉めようかとかを実行するようにしています。
雨の時や、乾燥しまくっているとき、あるいは何やってもどうしようもないくらい暑いときもあるので、いつでも快適でとりあえずマンション様的にも満足だろうよとはいかないんですが、温度や湿度が具体的に見えると、何となく自分の気持ちプラス証拠みたいな感じで安心できます。
一つだけではなく、いくつかあるとベター
温度や湿度って同じ家の中でも全然違う時があります。極端なところでは、使っているときのお風呂と換気中の窓際では湿度が全然違いますよね。まあそこまで極端じゃなくても窓やドアの配置によって微妙に空気がたまりやすい場所があったり、比較的新鮮な空気が常にまわっている場所があったりします。日当たりのよしあしも場所によって違いますよね。一部だけが快適で、あとは常に不快だと困ってしまいますし、最悪カビが生えてきたりしますので、全体的にまあまあ快適に保つようにしたいです。
全体を快適に保つためには、温度計や湿度計を一つだけではなく、いくつか用意して、条件が違う場所に置くことが重要です。いくつか置くことで部屋全体が今具体的にどのくらい快適なのかをすぐに把握することができます。
デジタルとアナログ
温度計や湿度計はアナログ表示のものとデジタル表示のものがあります。それぞれに特徴があるので好みによって使い分けると便利です。
アナログタイプは時計の針のようなもので、ざっくりゆるりと把握するのに優れています。だいたいこんな感じが分かればよいという場合におすすめです。短所は狂いやすいところです。精密機器なのはデジタルも同じなんですけれど、アナログタイプは衝撃に弱いです。落としたりぶつけたりすると、確実に壊れて正確な温度や湿度がわからなくなります。乱暴な人やいたずら好きな子どもには向きません。
デジタルは機種にもよりますが、小数点以下も表記するほどに正確な温度や湿度を表示してくれますので、とにかく正確に知りたいという場合におすすめです。また温度や湿度を総合的に判断して、カビ注意とかインフルエンザに注意などと表示してくれるところも便利です。アナログの場合は針が二つあるので、温度は快適なのに湿度はインフルエンザなどとなって判断に迷うこともあります。また、数字がズバッと表示されるほうが、視認性に優れていますね。短所はアナログのようにゆったりしていないところでしょうか。仕方ないことなんですけれど数字に支配されてしまいます。湿度があと1パーセント下がらないと快適にならなくて心配!などとなるところはデジタルの欠点ですね。それから忘れがちですが、デジタルは電池がないと動きません。アナログの場合は扱いさえ注意していれば電池なんてなくても勝手に動いてくれます。
デジタルタイプとアナログタイプ、どちらがよいかというよりは、場所や好みによって選ぶべきと言えます。大体わかればよいという場合でもデジタルタイプが一個あれば、もしかしてアナログタイプが壊れている?と心配になったときに確かめることができます。普段はデジタルばかりを使っていたとしても、電池切れの電池買い忘れというときにアナログ一個あればとりあえずしのぐことができます。
最終的には自分で判断が重要
例えば、窓を開けすぎていると乾燥するけれど、気持ちよい風が入ってくるから開けっ放しにしておこうとか、雨でちょっとジメジメしているけれど換気扇の音を聞くと憂うつになりそうだしうるさくて眠れないから換気扇は消そうとかって、人が快適に住むためにはやっぱり大事ですよね。結露やカビ対策で確かに部屋の換気は必要なんですけれど、それ以前に家は人が住むためのものであって、家のために人を置いているわけではないです。温度管理や湿度管理は、温度計や湿度計が大活躍!なのですが、最終的判断は自分がすることが重要です。温度計や湿度計を利用しつつ快適な生活を送りましょう!