プラモデルを組んで終わりの素組みにもそろそろ飽きてきました。そこで、塗装でも挑戦してみようかなと思うのですが、筆塗りもエアスプレーも面倒くさいです。手軽にプラモデルをリアルにかっこよく仕上げたいのですが、おすすめの仕上げ方法はありませんか?
とりあえずつや消し!
たしかにプラモデルをきれいに仕上げて、なおかつリアルにしようと思ったら大変ですよね。いくつかのプラモデルキットを組み合わせてオリジナルに改造とか、エアスプレーで立体感を出すなんてお金がかかりすぎです。できるだけ手間もお金もかけないでリアルに仕上げたい…誰しも少しは考えるものです。
そんなめんどくさがり屋さんにまず、おすすめしたいのはツヤ消しです。プラモデルはプラスチックでできているので、どうしてもおもちゃっぽさが出てしまいます。とりあえずプラスチックっぽいツヤとかテカリを消すだけでもリアルさが増しますよ。
つや消しに使うのは、紙やすりか、つや消しスプレーが一般的です。スプレーする場所がないならつや消しクリアー塗料を筆塗りしても良いです。やり方も結構適当というか、雑でも構いません。ツヤが消えりゃー良いんです、最終的に。このくらいの筆塗りならそんなに面倒でもないと思いますし、紙やすりなら塗装すら必要ないですね。
車のプラモデル愛好家の方の中にはツヤ命もいらっしゃいますので、こういう場合は逆にツヤッツヤにします。やり方はツヤのあるクリアーで塗装して、やはり紙やすりです。この場合の紙やすりは適当だと汚くなっちゃうので、中研ぎ→細→極細のように徐々に削っていき、最後は液体状の磨き粉であるコンパウンド、さらにツヤ出し剤のワックスなどを使って仕上げます。磨く方向を常に一定に保って削る目を整えるなどの方法はまさに普通の車を磨き上げるのと一緒です。ちょっとメンドクサイですけど、はまるといつまででも磨きたくなるようです。
とりあえずスミ入れ!
プラモデルに付いている細いミゾの部分、モールドなどとも言いますが、ここに黒墨を流し込んじゃいましょう。これだけで、あら不思議、目立たなかった凹凸がくっきりと目立つようになって立体感が出るんです。
実際の物にこんな黒い線はないです。へこんでいるところはへこんでいるし、でっぱったところは実際にでっぱっています。だから立体に見えるんですけど、ミニチュアだとやっぱりこういう立体感を何ミリとかの単位でしか表せないですよね。そういう場所を黒などで暗くして誇張して、いかにもへこんでいる場所へ影が落ちているように見せるのが、スミ入れという手法です。
とにかく、他より暗く見えれば良いだけなので、極端な話シャープペンでガキガキと線を引くだけでもオーケーなんです。もちろんプラモデル専用のスミ入れ用品を使ったり、アクリル塗料を溶剤で薄めて流し込む方法などもあるので、いろいろ試してみると良いでしょう。
汚し塗装が簡単でリアル!
個人的に超おすすめしたいのは「プラモデルを汚す」ことです。きれいに塗装するよりも簡単で、しかもリアルにできます。プラモデルを汚してリアルにする方法をウェザリングと言います。とことんリアルにしようと思うと、このウェザリングも大変ですが、適当にやっちゃっても割とかっこよくなります。
とりあえず、泥!サビ!スス!
外を動き回っているんだったら、ここらへんが汚れているだろうと思うところを、とりあえず汚しまくっちゃいましょう。
足回りは泥がおすすめです。スカート部分とか下部の水分を拭き取れなかったあたりなら、サビも浮いているでしょう。バーニアはスス汚れです。関節部分は油汚れがおすすめ。
用意するのもこげ茶とか黒など汚れっぽい色を2,3色揃えるだけから始められます。ベタベタっと塗装するだけで、あら不思議なほどリアル。
汚しにおすすめの道具
個人的に使ってみてあまりお金もかからず場所も取らず、使いやすくて効果が高かった汚しグッズはウェザリング用パステルや汚れ塗装用ペンです。
汚れ塗装用ペンはなんちゃってボカシ塗装が手軽にできるので、泥汚れが水で流れ落ちたーって感じが簡単に出せます。スミ入れにも使えるので便利ですよ。
ウェザリングパステルはメタル感から汚しまで、こすりつけるだけで出せます。
パステルもペンも水性ホビーカラーなどで塗装したところに上塗りしても、下の塗装を溶かしません。プラモデルの塗装に水性ホビーカラーを使って、汚しにも同じく水性ホビーカラーにすると先に塗った色を溶かしてしまうことがあるので、塗料の種類を変えたりしなくてはならず、ちょっと塗装が大変なんですが、ペンやパステルならこういう心配も無用です。