健康な歯のために電動歯ブラシを使っています。災害時のことを考えて乾電池式を選びましたが、費用と環境対策も気になるので、普段は充電式ニッケル水素電池を使っています。でも、電動歯ブラシでは電池を使い切らないで充電することが多く、充電電池のメモリー効果で電池の寿命が縮んでしまうのが欠点ですよね。そこで、できるだけ電池を使い切るための実用グッズを自作してみました。
簡単!LED非常灯
LEDを使った非常灯なら電力消費量の少ないので、電動歯ブラシで消耗した充電電池でも使えるし、電池を限りなく使い切ることができます。普段から暗い場所のちょっとした明かり取りや夜の非常用として役立ちます。
用意するもの
・単3形2本用の電池ボックス
・電池ボックス用スナップ
・赤、黄緑系統色のLED
・抵抗器
・基盤
・ゴムやビニルの被膜付き針金
・ハンダやハンダごて、ラジオペンチなど
材料の補足説明
電動歯ブラシでは単3電池を2本使うことが多いと思います。単4の場合は単4用の電池ボックスが必要になります。
白ではなく赤、黄緑系統色のLEDにするのは、電池2本では白色LEDが使えないためです。
抵抗器は電圧や使用するLEDによって値の計算が必要になりますが、乾電池2本を使用するLEDとセットで販売されているものがあるので、そちらを利用すると確実、簡単でしょう。
1.5V乾電池2本(計3V)を使って一般的な赤色LED1個を適切に光らせる場合の抵抗値は50Ωですが、電動歯ブラシで使用した後の充電電池を使うので電圧が3Vにはなりません。正確に値を出すためにはテスターを使用することになりますが、使用した電池なので毎回同じ値になるとは限りません。抵抗値が低いとLEDが壊れてしまう可能性がありますが、高い場合はたんに暗く光るだけなので問題ありません。
被膜なしの針金を使うと針金に電気が流れて危険です。必ず被膜付き針金を使ってください。
なぜ自作?
市販の非常灯などは乾電池1本あるいは3本を使用するものが多く、2本はほとんど見かけません。これは白色LEDを使っているためだと思われます。
さっきまで電動歯ブラシで使っていた充電電池のメモリー効果を減らすために、できるだけ電池を使い切れるちょっとした実用品が欲しいだけなので、電池2本で光る赤色LEDを使った非常灯を自作してしまおうというわけです。電動歯ブラシ→非常灯→充電→電動歯ブラシのサイクルを作れば、充電電池をより効率的に使えますね。
電動歯ブラシで電池2本を使うから工作が必要になるというだけなので、1本や3本ならば市販品を探して利用するほうが楽です。
充電電池のメモリー効果とは?
充電電池に電気が残ったまま充電を繰り返すと、本来の電池容量よりも少ない電気しか使えなくなってしまうことをメモリー効果と言います。
作り方
1.基盤にLEDと抵抗器、スナップをハンダ付けします
2.スナップに針金を巻き付けます
3.電池ボックスにスナップをつなぎます
4.充電電池を電池ボックスに入れて完成です
作り方補足
LEDには極性があり、つなぐ方向を間違うと光りませんので注意しましょう。LED端子の長いほう(アノード)を電池のプラス側に、短いほう(カソード)をマイナス側につなぎます。
抵抗は電池のプラス側とLED端子の長いほう(アノード)の間に入れます。
基盤がなくても組み立てられますが、つなぎにくいです。基盤は適当な大きさに切って使ってください。
針金を使いたい場所に合わせて曲げて使います。場所によっては、スナップを付けずに直接電池ボックスの電極へLEDなどをハンダ付けしてしまってもよいかもしれません。
簡単と言っていますが、ハンダ付けが必要な電子工作なので、若干敷居が高いです。火事ややけどなどに十分注意してください。興味のある方はぜひお試しを!