絵の練習が嫌いな人でも、簡単に絵が上手くなってしまう方法を紹介します。プロアニメーター直伝の秘奥義です。
たったのこれだけで絵が上手くなる
これから紹介するのはプロのアニメーターの方から教わった方法で、とても簡単に、誰でもできます。
楽して絵が上手くならないかと考えている方には最適な方法なので、ぜひ実行していただきたいと思います。こんなことで本当に上手になるのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。なぜこんなことで絵が上達するのかについては方法の紹介後に説明します。
やることは単純
用意する物は大きめの紙と軟らかめの鉛筆です。
やり方です。用意した紙に鉛筆でぐるぐると何回も円を描いてください。右回り、左回り両方行ってください。コンパスなどの道具を使わず、フリーハンドで行います。以上です。
物足りない方、ぐるぐるだけだとつまらない方は「大きな円から、小さな円まで描く」「小さな円から、大きな円まで描く」「上下に何回も直線を引く」「左右に何回も直線を引く」「斜め直線、逆斜め直線を何回も引く」の動きも加えると良いと思います。いずれもフリーハンドで行います。
なぜこれだけで上手くなるのか
こんな単純なことを何回も繰り返すだけでなぜ絵が上達するのでしょうか。
秘密は腕の動きにあります。普段、字を書くときのことを思い浮かべてください。たいてい小さな文字しか書きませんね。小さな文字を書くようなときは手首を固定し、指先だけを動かすようにしていると思います。あまりにもこのような手の使い方に慣れてしまっていると、絵を描くときにも、ついつい同じようにしていることが多いです。しかし、絵で必要とされる線は、文字を書くときよりも長い線がほとんどです。円形もたくさん使います。長い線や円などは、腕全体を動かすようにすると上手に描けます。この「腕全体を動かす」描き方は普段字を書くときの動きとはかけ離れているため、いきなりやろうとしても上手く行かないことが多いのです。
習字の筆遣いを思い出してみるとわかりやすいです。基本的にひじを机につけず、中に浮かせて筆を動かしますね。慣れていないと、なかなかできなくて苦労します。
紹介した簡単なトレーニングは、大きな腕の動きに慣れるためのものです。この練習を通して、腕全体を動かして線を引く動作に慣れることで、フリーハンドでも、きれいな円や直線が引けるようになります。
たしかにコンパスや定規で引けば、きれいな円や直線は書けます。しかし、それでは絵に大切な「味」が出ません。フリーハンドで円や直線がきれいに引けるようになるだけでも、絵が上手に見えます。絵を描くときにも腕の動きを意識するようすることで、一層上達が早くなります。絵を描く時間が取れないとき、絵を書く気がなかなか起きないときにでも、行うことができます。野球の素振り練習や、勉強前の漢字練習や計算練習のように、絵を描く前の腕ほぐしにも効果的ですので、ぜひ取り入れてみてください。