投資では、いくつかの金融商品を組み合わせて資産運用することがほとんどなので、今、自分がどこにどれだけ投資しているのかを把握するのはとても重要だ。
表計算ソフトを使って、それぞれの評価額を入力すると、債券に何パーセント、株式に何パーセント投資しているのかなどが簡単にわかるので、おすすめしたい。
まずは、資産運用に利用している各商品ごとの表を作る。例えば投資信託商品ならば以下のようになる。
商品名 | 評価額 | 資産管理メニューから取得 | 円手 |
保有口数 | 資産管理メニューから取得 | 口手 | |
一口単価 | 評価額/保有口数*10000 | 円自 |
自動計算させる一口単価は、小数点以下の桁数を0に設定する。
一口単価もウェブサイトから取得することが可能なのだが、あえて評価額と保有口数から計算で得ることにより、手動で入力した値に間違いがないか確かめることができる。計算で出した価格と資産管理メニューなどに掲載されている価格が一致していれば、評価額と保有口数を正しく入力したことになる。
おそらく専門のアプリケーションを使うか開発すれば、わざわざ自分でデータを入力するような面倒なことが必要ないかもしれないだろうと思われる。ここで紹介する方法は「ちょっと面倒だけれども紙に書くよりは楽で、専門知識や専用ソフトを使わなくても比較的安価にできる方法」であるので注意されたい。
債券と株式の投資比率を出すだけであるならば、評価額さえわかれば問題がない。
ではなぜ保有口数と一口単価が必要なのか?これは私が利用している証券会社のサイトの仕様に関係する。投資信託を購入する場合は買付金額を入力するのだが、換金する、つまり売る場合に入力するのが金額ではなく換金口数であるためだ。債券と株式それぞれに設定した保有率を保ったまま売るには、何口分換金すればいいのかが正確にわからないと売ることができない。もっとも、日々値動きがあるし、売買のタイミングなども関係するので、表の上では正確でも結果が正確になることは、まずない。しかしながら、わからないまま適当に換金するよりは、望む結果に近づけることができるため、わざわざ保有口数と一口単価のデータを入力している。よって、買う時も売る時も入力するのは金額であるならば、保有口数と一口単価の情報は必要ない。