アニメ動画に使うアニメタップは普通型、薄型、プロ用など数種類販売されています。結局、一番使いやすいのはどれ?各種タップを比較!
普通型と薄型何が違う?
大きく違うのは色、ではありません。大きさは同じです。
普通型と薄型はその名が表すように、厚みが違います。
タップは机あるいはライトボックス(トレース台)の上に置いて使います。机と動画用紙の間に、わずかですがタップの分だけ隙間ができます。普通型の場合その隙間が薄型のものよりも大きいです。ですから動画用紙の上まで作画する時に若干描きにくいです。
しかし、薄いことが逆にあだとなる事も想定されます。机の上に置かれた分厚い本と、薄い紙を比べてみてください。どちらが取りやすいかというと分厚い本の方が取りやすいです。薄い紙は机にくっついたようになりなかなか取れないことがありますよね。爪が短い場合は薄型だと取りにくいこともあるかもしれません。私はアムロではありませんが爪を噛む癖があり、噛み噛み防止策として爪を常に短くしています。爪が短いと生活のいろいろな場面で不便を感じます。短いほうが有利な時もありますが、いつ有利なのかは倫理規定があるので自分で考えてください。
スキャンにもタップを使う
タップの厚みが問題になる物がもう一つあります。
スキャンです。
動画をパソコンに取り込む際にスキャナーを使用しますね。こちらにもタップがないと意味がありません。両面テープでタップをスキャナーに貼り付けてしまうのが手っ取り早いです。スキャンはガラス面とスキャンする紙の間に、隙間の無いようにするのが好ましいですね。ところがタップに厚みがあるとここに隙間ができるわけです。
薄型の方が望ましいと言えます。
しかし、タップには3つの突起があります。この突起で動画用紙を固定しています。ですから、ある程度の隙間があくのはどちらを使用しても回避できません。どうせ隙間ができるのであればどっちでも良いやと考えるなら安い普通型が有利です。
どうしても隙間があくのは気になる、嫌だ、気になりそうだという方のためにはスキャナー対応のタップもあります。突起が低めに設定されています。普通型と比べて高いかなぁという印象です。まあ、ケチってもしょうがないという気もしますが、やはり値段も重要ですよね。
タップの重さ比較
タップの重さを比較してみましょう。
Amazonの登録情報から、普通型は発送重量が118g、薄型は41gです。ちなみにプロ用は59g。
タップはくるくると回転させて使うことが多いので重いと使いにくいです。回転させているうちにライトボックスからはみ出て落ちてしまうことがあります。このときにタップの重みで最悪の場合作画用紙が破れることもあります。
軽いほうが扱いやすいのは事実です。
とは言っても気にならなければ気になりません。どうせある程度の重みがあるのは同じです。はみ出すのは大きなトレース台を使えば良いだけです。そして、そもそも落ちないように気をつければ良いだけとも言えます。
総合して決めよう
隙間と重量が使用する人にとって許容できるかできないかが選ぶ基準です。
価格的には薄型の方が高い、とは言っても大差はありません。が、生活必需品ではありませんし、どれでも良いわという方ならより安い普通型がおすすめです。使い勝手が少しでも良い方が魅力的だわという方なら薄型が良いと思います。
プロ用とかスキャナー対応品ってどうよ?
さて、普通型と薄型以外についてはどう考えるべきでしょう?残念ながらあまり必要ないのではないかと言わざるをえません。
価格です。プロ用やスキャナー対応品は普通型や薄型に比べて明らかに高いです。単に固定するだけのものに払える金額ではないというのが個人的意見です。
お金に余裕がある
まずは形から本格的に入るのが好き
プロという名前に惹かれる
などステータス重視の人にはプロ用が良いかもしれません。プロ用は意外と人気のようですので。スキャナー対応品は普通型や薄型でスキャンしてみて、不満があったら購入を考えるというのがおすすめかもしれません。なんら不満がないなら安いほうが良いと思います。
タップは使ううちに突起部分がどうしてもぐらついてきます。溶接できるよと言う一部の器用な方を除いて購入しなおすしかない消耗品と言えます。これはどの型を使っても大差ありません。と言っても、簡単に壊れるものでもありませんが。
厚み:普通型>薄型、プロ用、スキャナー用
重さ:普通型>薄型、プロ用、スキャナー用
価格:普通型<薄型<プロ用<スキャナー用
まとめるとこんな感じでしょうか。アニメを作りたいなら必需品。それだけにしか使えないので無用の長物となりそうなことこの上ないアニメタップ。選ぶ参考になれば幸いです。