毎月、毎年の投資金額がわかれば、証券会社が提供する現在評価額と比べて、今、自分の資産がどれだけ増えているのか、あるいは減っているのかがわかる。
サイトやアプリが提供する資産管理ツールでは再投資分が含まれてしまうので、再投資分を含まない増減を知りたい場合には表計算ソフトを利用し、自分で計算する方法がおすすめだ。
投資金額の合計を出す表計算シートとは別のシートを作成する。投資金額表は年々積みあがっていくことで表が大きくなっていき見渡しにくくなることがわかりきっているので、評価金額表として最初から分けて作成したほうが後で面倒くさくないと思う。
20XX年X月X日 | ||
投資額 | 投資金額の合計を投資金額表シートから自動コピー | 円自 |
評価額 | 証券会社のサイト、資産管理メニューから調べて入力 | 円手 |
保有証券評価額 | 証券会社のサイト、資産管理メニューから調べて入力 | 円手 |
預り金など | 評価額-保有証券評価額 | 円自 |
投資評価 | 評価額-投資額 | 円自 |
増減率 | ((評価額/投資額)*100-100) | %自 |
私はそれほど必要性を感じていないために、更新のたび、同じシートを上書き保存しているのだが、もしも、過去のデータを取っておきグラフ化したい場合などは、同じシートを更新ごとに作ればよい。
評価額と保有証券評価額という二つの評価額があることに疑問を感じるかもしれないが、評価額は保有証券評価額と証券以外(入金やMRF)の合計であり、保有証券評価額は債券や株式、投資信託などの証券の評価額合計だ。感覚的には投資に回しているお金と投資予定だがまだ投資に回っていないお金というところだろうか。
投資評価と増減率がマイナスの値になっているときは、現金化すると損をするときだとわかる。あるいは保有証券が購入した時よりも値下がりしており買い時だとも言える。これがわかるのも投資額を記録しているからなので、やはり投資額はこまめに記録保管しておきたい。記録がないと市況や新聞、週刊誌などの、市場が値下がりしているとか値上がりしているという騒ぎ声(ミスターマーケット)しか参考にするものがなくなってしまい、巻き込まれ飲み込まれ、踊らされやすいと思う。
ここまでの投資金額表と評価額表だけであるならば、実はまだあまり表計算ソフトは必要なかったりする。私の場合、私と妻の口座2つの総合計を知りたいので表計算ソフトが必須なのだ。