代わりに来たのは、土鍋風の浅鍋でした。その理由とは?
電気グリル鍋は便利、しかし
プレートを替えるだけで色々な料理に対応する、しかも卓上で使えて便利な電気グリル鍋。我が家でも大活躍でした。鍋もの料理はもちろん、ホットケーキや焼き肉、お好み焼き、焼きそば…。フッ素コーティングがはがれていても愛用していました。
でも、一つだけ欠点があったんです。それは、片づける場所に困ること。使わないときは一つにまとめて収納できることが、逆にあだとなって、一つにまとめてしまう場所がなかなか取れなかったんです。仕方なく、上の棚にまとめていたのですが、手が届きにくいし、それなりの重さがあって危険でした。娘たちや妻は、当然片づけることができないので、私がいつも片づけていました。
買い換えどきが来て悩む
コーティングのはがれと、収納に問題があることを、しばらく我慢していましたが、なんていうかもう潮時だろという気になって、買い換えを検討することに。
しかし、また電気グリル鍋にすれば、収納場所に困ることになるし、かといって別のものにするなら何が最適なのか見当がつきません。実はコーティングがはがれているにもかかわらずに使いつづけていたのも、とにかく「じゃあ、何を買えばいいの?」がわからなかったのが理由です。そのまま数年経っているという状態。どうしようか考えるだけで前へ進みませんでした。
毎回毎回こんな調子ではいつまでたっても解決しないので、とにかく調理道具売場を見物してみることにしました。
いくつかの案を検討
悩み期間最中に、災害時の備えとしてカセットガスコンロを購入していたので、まずはこれで卓上調理をすることを検討しました。幸いにもグリル鍋の両手浅鍋はカセットガスコンロで使えるぎりぎりの大きさで、ためしにカセットガスコンロで使ってみたところ、まったく問題なかったです。何回か使ってみてわかった欠点はカセットガスを使いきったあとの処理が面倒なこと。でも、カセットを数年使わないというのは危険すぎるので、やはり料理で回すのがおそらく理想だろうとなり、まずは第一候補になりました。
カセットガスコンロを使うのであれば、それで使える大きさの鍋と平らなプレートがあればよいわけです。しかし、日常で使っている鍋は深すぎて、卓上では使いにくいです。やはりもっと浅い、欲を言えばグリル鍋に付属していたような両手で持てる浅い鍋が欲しいです。ということで、第一候補は電気グリル鍋に付属の大きさくらいで、両側に持ち手のついた浅鍋です。こちらはホームセンターでそれに近いものをいくつか見つけました。ひとつはフッ素コーティングのまさに電気グリル鍋と同じようなもの。もう一つはステンレスやアルミの浅鍋。さらにもう一つは土鍋です。
せっかく鍋をするなら土鍋の方がおいしそうな気がしました。しかし、土鍋だとほんとに鍋料理にしか使えなさそう。さすがに土鍋で焼きそばとかホットケーキはできないですよね。パエリア風のご飯などもグリル鍋で作っていたので、多用途に使えたほうがよいです。残念ながら「どちらも」は収納場所の都合上無理なんです…。ということで、土鍋は今のところあきらめるしかないだろうという方向になりました。あとはフッ素かステンレスかアルミかという感じです。
ここで検討したのが、熱源についてです。カセットガスコンロ以外にも卓上ではIH調理器を使う方法があります。IHならカセットガスはあくまでも災害の備えをメインにして、時々カセット入れ替え目的で使うだけにできます。IHを使うなら、IH対応であることが条件になります。ということで、フッ素かステンレスかという感じに。ところがさらに調べてみると、IH調理器で使える鍋の最大サイズが24センチで、5人家族でどちゃっと鍋料理をするには若干小さいことが判明しました。どう考えても小さい鍋で少しずつ具材を入れてつつくのは、不便そうだし、我が家の料理スタイルを根本から見直さなければいけないです。ということで、IHはとりあえず置き場所が確保できるまで購入しない方向に。しかし、鍋はIH対応の方がもしかして家でも建ててIHコンロにするかも?などと夢を見ると、将来性がありそうだったのでフッ素かステンレス変わらず。
あとはもう、どっちでもよかったのですが、フッ素コーティング鍋はふきこぼれにくい構造になっていたり、焼きそばやホットケーキを作るときにこびりつきにくいだろうなどの理由で、フッ素コーティング、両側に持ち手のついた、土鍋風浅鍋に決定しました。
これらの検討の中で、焼き肉に関しては「あきらめる」方向になりました。そもそも家の中で焼き肉をすると油がはねるし、料理自体も脂っこいため最近では、めったに家の中で焼き肉をすることがありませんでした。例えばギョウザでも焼きギョウザより水ギョウザの方が圧倒的に回数が多いです。焼き肉なら外で炭でも使ってするか、よほど食べたければ焼き肉バイキングにでも行く、あるいは普通にフライパンで作ればいいということになりました。それで不満が出れば、カセットガスコンロのオプションプレート購入で、決着です。
買い換えてから約2ヶ月ほど経ちますが、無事、保管場所を下に作ることもできましたし、なんら問題なく通常コンロ料理にも卓上カセットガスコンロ調理にもがんがん使えるので、大活躍しています。鍋を購入したのが燃やせないゴミの日という最もタイミングの悪い日で、1ヶ月後の燃やせないゴミの日、ありがとうの言葉で送り、我が家から電気グリル鍋が姿を消しました。今、コンロの上では両手浅鍋が晩御飯をグツグツと煮立たせています(という都合のよいエンディングではありませんけど)。