夏休み、冬休み、春休み。インフルやら新型コロナウィルスだのパンデミックで学級学校閉鎖。台風豪雨豪雪地震といった自然災害で。とにかく外に遊びに行けば?って言いたいところだけど家の中にこもらざるを得ない状況のときに暇を持て余し過ぎるガ…お子様たち。そんなヤ…彼らへの対応策として気を紛らわすための室内遊び道具は一家に一つ(トランプカードとかね)くらいはそろえておくべきものですが、たまたま運悪くというかしょっちゅうネタ切れしてしまうことがありますよね。100均にでもひとっ走りして安く調達してくるのも方法の一つなのですが、ケチケチな上、狭いからできるかぎり物を増やしたくない我が家ではそこらへんにあるものでちょっとした暇つぶしを作ることにしています。幼稚園児や低学年くらいまでなら喜びそうな、紙とペンだけあれば簡単に手作りできるアソビモノを紹介します。
迷路
迷路は子どもに人気があり、本にもなっているほどですね。素敵な絵で凝った作りの迷路は作るより本を買うほうが簡単ですが、とりあえずの暇つぶし的迷路くらいなら自分でも作れます。
用意するもの
紙(コピー用紙でよいがマス目の付いたグラフ用紙が使いやすい)…2枚
鉛筆
ペン(水性ペンやボールペン。一色で足りる)
作り方
一枚目の紙は下書き用で、二枚目は仕上げ用です。
下書き用紙の作業
1.スタートとゴールの位置を決めます。
2.スタートからゴールまでの正解ルートを鉛筆で書きます。
3.正解ルートの曲がり角や直線に分岐枝を付け足します。
仕上げ用紙の作業
4.下書き用紙の上に仕上げ用紙を重ねます。
5.下書き用紙に書かれた線と線の間に壁を書いてできあがりです。
メモ
大きく分けて、
外側から入って外側へ出る迷路
外側から内側の地点に到達する迷路
内側から外側へ出る迷路
の3つが考えられます。迷路であることは同じですが、ゲーム性に違いを持たせることができます。外側から入って外側へ出る迷路はおそらく一番オーソドックスだと思います。外側から内側の地点に到達するものなら宝探しや救出系迷路として楽しめそうです。内側から外側へ出る迷路ならやはり脱出系でしょう。
曲がりくねらせて、できるだけスタートからゴールまで遠回りしないとたどり着けないようなルートにすると楽しめます。どのくらい遠回りさせるか?によって迷路の難易度を調節できます。子どもの性格や年齢に応じて難易度を調節して下さい。ただし、あまりにも正解ルートへ曲り道を追加すると、分岐枝が減ってしまう(極端な話ですが、曲がりくねっているだけで分かれ道がない一直線でたどり着いてしまう迷路になってしまいます)ので注意が必要です。
道の途中にギミックを入れても楽しいです。たとえば正解ルート以外の枝道に拾わなければいけないアイテムを置けば、ゴールする以外の楽しみができて、より時間をかけて遊ばせることができます。回廊を作る場合はあらかじめ回廊ゾーンを作っておき正解ルートへつなげるようにしたほうが、あやまって近道を作ってしまうことがないです。落とし穴やワープゾーン、階段、別世界などを作って迷路を複雑にすると、高学年でも楽しめますが作る手間は激増します。
マス目のある紙を使う場合は、下書きではマス目の中心を通るように道を書き、仕上げでマス目の線を利用して壁を書く方がきれいに作れます。ただし、壁がたんなる線ではなく岩になっているとか、直線状の壁ではなく、より手作り感を出せる曲線状の壁にする場合などは、下書き段階でマス目の線を利用する方が作りやすいかもしれません。
塗り絵
買ったり、ネットで探してダウンロードすることが多い塗り絵ですが、もちろん手作りできますね。
用意するもの
紙(コピー用紙。画用紙でも可)…2枚
鉛筆(下書き用)
ペン(仕上げ用。黒か黒に近い色の水性ペン。太めがおすすめ)
作り方
1.下書き用紙に絵を鉛筆で下書きします。
2.下書きした絵の上に仕上げ用紙を重ねます。
3.下書きをペンでなぞって塗り絵の完成です。
メモ
下書きなしで絵を書けるなら、紙は1枚で済みます。鉛筆も必要ありません。
単純な絵柄がおすすめです。下書きが細かいと仕上げの太い線でつぶれてしまいます。「ゼンタングル」のようにひたすら同じパターンの繰り返しで塗り絵を作ると「大人の塗り絵」のような仕上がりになって楽しいです。
間違い探し
手作りは難しいのでは?と思われる間違い探しですが、「細かい部分は気にしないでね」の一言で解決です。
用意するもの
紙…2枚
鉛筆(下書き用)
ペン(仕上げ用)
作り方
1.下書き用紙を半分に折って分割します。
2.折った片側のみに絵を書きます。
3.下書き用紙の上に仕上げ用紙を重ねて絵を仕上げます。
4.下書き用紙をずらし、反対側の絵を仕上げてできあがりです。
メモ
下書き時、間違いにしたい場所はあらかじめ目印を付けておくとわかりやすいです。
例えば木の数などを減らすならば、反対側の絵を書くときには「書かない」だけで済みますが、本数を増やしたり、まったく新しいものを書き加えるときには、下書きが必要となるかもしれません。そのような下書きは、下書き用紙を半分に折ったままにして透かしを利用し、もう一方の側へ下書きするとよいでしょう。
手書きですので、単純に下書き用紙を横へずらしてもう一方の絵を仕上げると、細かい部分のちょっとした違いが目立ちます。遊んでもらう際に「細かい部分は間違いじゃないから気にしないでね」と一言かけるとよいでしょう。
上下さかさまにしたり鏡写しにするなどずらし方に工夫を加えると、細かい部分がそれほど気にならなくなります。
ちょっと脇道
子どもに、作り方を教えてあげると、自分で作り出すかもしれません。
最初は楽しく遊んでもらい、次に作り方を教えてみましょう。
暇つぶしがそもそもの目的なので、遊ぶので時間を使い、作るのでも時間を使えばより一層暇を持て余さずに済んで、親も大喜びです。