押えの交換だけ!圧倒的に速い、確実、仕上がりきれい。布端の始末をミシンで行うときに絶対覚えておきたい、たち目かがり押えを使ってみた!
緊急指令!マスクを作れ
新コロナウィルスで、どうしても家族分のマスクを手作りしなければいけなくなりました。
布マスクの作り方はわからないけれど、とりあえず適当にと、その辺にあった余り布で試作した立体マスクが、本当にひどい出来でした。適当なやっつけ仕事していては、いつまでも使えないものしか作れないしダメだな!と痛感しました。
手芸店で、マスクの作り方レシピを配っていたはず…と思い出し、布とひもを購入するついでにレシピをもらってきました。なんと、マスクに使えそうなゴムひもが売り切れていて、ああ、みんな考えることは同じなんだなとしみじみ…。でも、さすが手芸店という感じで、マスクのひもに使えそうな別素材が、マスクレシピを置いている場所に切り売りされていました。
布端の始末は面倒くさい!
裁縫作業の一つに、切った布の端がほつれてこないように始末する工程がありますね。
ほぼ必要な作業ですが、今まで私は、とにかく面倒くさいなぁとしか思っていなくて、ミシンでジグザグ縫いにしたり、それすらしてませんでした。2回折りでなんとかできるしとか、毎回ジグザグ縫いで布がミシンに巻き込まれるのが嫌とか、雑巾を作るために直線縫いくらいしか使わないし、毎日のようにミシンを使っているわけではないから、直線縫い以外の操作法覚えても使わないから覚えたくないし、覚えられない気がするし、そもそも覚える気がないし、みたいな理由です。
でも、マスク試作は大失敗だったし、レシピがあってもちゃんと作れなくて、せっかく買ってきた家族分のマスク布を台無しにしてしまうことは、簡単に予測できます。
面倒くさいけれど、近道じゃあたどり着けない!これはきっとミシンの使い方を覚えるチャンスでもあるんだ!と思い込むことにして、とりあえず手元にあった「ミシンの使い方の本」を見直してみることにしました。
なになに、布端の始末はジグザグ縫いよりたち目かがり押えを使ったほうがきれいでおすすめ?
そうだったのか…、でもそんな押えのパーツは、うちのミシンに付属していたかしらん?と改めてミシン説明書を再確認しました。えーと、布端の始末ページはと…あ、あった。ありましたよ~、たち目かがり押えを使った布端の始末の仕方が!ジグザグ縫いを使った方法とともにたち目かがり押えを使った方法が載っていました。
なんだよ~、あったのかよ、最初から言ってくれよって見てなかったの私か…などと説明書を読んでいたら、実はジグザグ縫いだと思って使っていたのは、伸びる布地を縫うときや飾りぬいをするときに使う模様だったと判明しました。道理で縫いにくいし、布が巻き込まれるわけです。説明書は読もうね、私!
布端始末してみる
説明書を読み直して、布端の始末の方法がわかりました。
せっかくなので、ジグザグ縫いを使った始末と、たち目かがり押えを使った始末の両方を試すことにしました。もちろん、失敗してもいいように、いらない余り布も準備です!
まずは、ジグザグ縫いです。えーと、布端を始末するときは、ジグザグの片方は落とすようにして縫うのか…知らなかった、ていうかそれくらいやっぱり調べてからミシン使えよ私。今までは適当にジグザグに縫った後に布を切ったりしてました、無茶苦茶ですね。説明書通りにジグザグ縫いで始末したら、ちゃんとできました。
次は、たち目かがり押えです。直線縫いなどで一番よく使う押えと、たち目かがり押えを交換し、縫い模様を選んでスタートするだけです。やはりジグザグのときと同じように、針の片方を落とす感じで縫っていきます。ん?何か違う、縫いやすい?なんだかジグザグ縫いとは違う縫い心地に驚きました。ジグザグ縫いを使っているときは、途中で布がミシンに巻き込まれそうな感覚があったり、実際巻き込まれてしまうことがあったのですが、たち目かがり押えを使った縫いでは、それがないです。巻き込まれないのはもちろんよいことなのですが、え、何で?
理由が分からないです。
押えに秘密が
たち目押えを使って布端を始末すると、布がミシンに巻き込まれないです。
でも、その理由がわからないです。どうしてなのか気になったので、一度押えパーツを外してジグザグ縫いで使う押えパーツと見比べたり、低速縫いでじっくり観察してみたりしました。
どうも、押えの形そのものに秘密があるようだ、って当たり前っちゃあ当たり前か…などと観察して、たち目かがり押えは布の端をぴったりとミシンの送り歯に当てるような形になっていることに気が付きました。端を縫うときには、どうしても一部の送り歯しか使わないような縫い方しかできないので、うまく布が送られずに布端がミシン内部に巻き込まれやすいのですが、そうなってしまうことを防ぐような形に工夫されているようです。
たち目かがり押えを使ったほうが、縫う部分もわかりやすいし、縫い速度を高速にしても大丈夫で、しかも仕上がりがきれいでした。うん、いいね気に入ったよ、たち目かがり押え!
押えパーツをいちいち交換するのが手間で面倒くさくて欠点といえば欠点ですが、使いやすさや仕上がりという点で圧倒的にたち目かがり押えの勝利です。マスク作成でも使いまくりで、これからは布端の始末はジグザグではなく、たち目かがり押えのみが私の中で決定しました。
ミシンによっては、たち目かがり押えが付属していなかったり、縫い模様がなかったりするかもしれませんが、使えるなら絶対使ったほうがいいですよ。おすすめします。