動画用紙は大量消費材の割にバカ高いです。安いコピー用紙を動画用紙にしてコストダウンを図る方法を紹介
動画用紙は高い?それならタッピング機を使おう
アニメ作画専用の動画用紙は冗談じゃなく高いです。
しかし、タップを使う以上はタップ穴のついた動画用紙を使うしかありませんね。世の中には安いコピー用紙があるというのに!コピー用紙にタップ穴が開けられればと考える人は多いはずです。
できるんですよ、これが。「タッピング機」を使いましょう!タッピング機は動画穴が開けられるパンチャーです。タッピング機を使えば安いコピー用紙を動画用紙にすることができるのです。
でもタッピング機は消極的おすすめ
タッピング機で一度に開けられる枚数はコピー用紙で5枚程度です。
あまり多くありませんね。欠点は5枚ごとに位置のずれた動画用紙ができることです。パンチャーでパンチ穴を開けた時と同じですよね。
ただし、この「ずれ」はあまり気にする必要はありません。なぜなら動画は紙で位置合わせをするのではなく、タップで位置合わせをするからです。どれだけずれていようと、タップで位置合わせをする限り、完成動画までずれることはありません。
一度に多く開けられないことがネット上では不評の様です。もっと業務用レベルはないのかと思う人もいるでしょう。探してみてください。おそらく家庭用ソフトクリーム作り機と業務用のそれとの価格差ほどはあるかと想像します…。そこまで大量の動画用紙が必要ならいっそのこと印刷会社などを探して発注したほうが良さそうです。
私は実際の業務でこのタッピング機を使用するという多少無謀なことをした経験があります。が、壊れたことはありませんでした。タップと同じで金属製品ですから、造りそのものは割合頑丈ですよ。ガッチャン、ガッチャンとひたすら穴を開ける作業は面倒だし疲れます。個人的には良いストレス解消でしたが。
改良を望む声もあるかと思いますが、物がモノだけに何とも言えないところですね。そもそも需要がそれほどあるとも思えませんし、役目は十分果たしますから。
動画消費枚数が分かれ目
動画用紙は高いですが、タッピング機もかなりの値段です。専用動画用紙にして約2000枚分の値段くらいでしょうか。購入をためらわせるのに十分な値段を誇っています。
動きの軌道線などに1枚、下書きに1枚、原画で1枚、クリンナップで1枚…。動画用紙は目パチ口パクのように紙の一部分しか使用しないものでも描くごとに1枚1枚使用します。一瞬映るだけの動画一枚に対して何枚も紙を消費しているわけです。
とは言え、動画用紙をどれだけ消費するかはやはり個人差があります。たいして使わなさそうならば動画用紙で十分です。かなり使うなら初期投資と思ってタッピング機を選択することをおすすめしますが、計算はした方が良いですよ。紙だけにお金をかけていられませんが、タッピング機分を回収できないとシャレになりませんからね。動画用紙の消費枚数が、専用動画用紙とタッピング機どちらを使うかの分かれ目です。