おもちゃ屋さんでよく見かけるのキャラクターが付いたおもちゃのキーボードを購入しようとしている人に注意点をいくつか。
ショック!音程ずれてるじゃん
我が家の長女と次女がまだ幼児ちゃんだった頃の話です。
子どもに音楽を楽しんでほしいなと思って、それならやっぱりキーボードだよねー、でもお金あんまりないんだよねーで安い電池で動くおもちゃのキーボードを買ってみました。よくおもちゃ屋で売ってるキャラクターの付いたやつは版権料が無駄なので、ノンキャラ980円のやつです。できることはおんなじだし。
で、さっそく遊んでand遊ばせてみた感想。
うん、楽しいね!楽しんでるね!この値段でこれだけ楽しめるなら良いんじゃない?という感じです。音もいかにもな感じですけど何個か選べます。サンプル曲やリズムに合わせて歌ったり踊ったりもできるし、ドラムや動物の鳴き声なんかも出て面白いです。
よし!結構面白くて使えそうだから、これを使って音楽制作してみよう、と思いました。
で、そこで判明。ぐぁああーん、音程がずれてる!
実は正しい音程が出てませんでしたよ。どういう事かと言うと、たとえば「ド」の音を押したときに「シ」や「レ」が出ている感じなのです。それも正確な「レ」などが常に出るならばまだしも、そうではありません。言ってみれば「極度に音痴な人のカラオケ状態」のようなもので、微妙にずれていたり、完全にはずれていたりするのです。これは電池で動かすことにも関係しており、電池が無くなってくると音程がどんどん下がってきます。
同時発音数少ないなぁ
まあ、音程がずれてるのは単体使用でがまんするとか、あとで修正すれば良いかとか方法はあるんですけど、さらにちょっとした不満が。それが同時発音数です。電子楽器には「同時発音数」というものがあります。一度に複数の鍵盤を押しても、同時発音数以上の数の音は出ません。おもちゃ鍵盤はたいてい2音か3音程度です。
たとえば、「ドミソ」と押しながらメロディーを弾こうと思っても「ドミ」しか出なかったりするのです。どうせ子どもなんて両手で弾けないし、と考えれば特に問題はないようにも思えます。が、ママと一緒に弾くとか、兄弟姉妹あるいはお友達と一緒に弾くという場面で、楽しくない思い出を作ることができるのです。
演奏方法を限定して2音に抑えれば良いんじゃないか?とやってみたりもしたんですけど、微妙に重なっているだけで次の音が出なかったりもするので、完全に単音使用かよ!って感じでした。うーむ。
評価できる点もある
そもそも使用方法間違っていたのは自分なので別にいいのですが、音程のズレについては、気になる人は気になるかなぁというポイントだと思います。購入を考えている人は考慮してください。
もちろん、欠点だけじゃない評価できる点もあります。
小さい子どもが使用する事を想定して作られているために、とても頑丈で壊れにくいんです。床にがしゃんっ!と激しく投げつけても音を出し続けます。ウチのは何回投げつけられたことか…。妹のところへおさがりで行き、我が家に三女が生まれてさらに妹のところから戻ってきて、がっしゃんがっしゃん投げつけられて約11年。まだ生きてます。
キャラクター付きのやつだったらきっとキャラクターがもげていたことだろうと思います。よくありますよね、おもちゃ屋のサンプル商品で。そうなるとキャラなしおもちゃキーボードと変わりありませんし、もげたところが危険な状態になる場合が多いです。丈夫さがとにかく大事な点であるならば、キャラなしにすべきでしょうね。
プラスチック製なので、木製トイピアノよりも軽いのも良い点です。私の妹の子どものところにはサンタさんが木製トイピアノをプレゼントしてくれたんですが、結構重たいです。子どもにはかなりの重量。兄弟げんかが多い場合は気を付けたほうが良いですよ。
それから音量が結構丁度良いです。電源オンした時にうるさすぎないです。幼児が音量調整するわけないんで、ポイント高いです。
自動電源オフ機能も使い勝手が良いですよ。通常の電子楽器も自動電源オフ機能はありますけど、いったん電源が切れるとまた電源入れなおさなければ使えないです。でもおもちゃキーボードは電源OFFにしなければまた使えるんです。つまり自動電源オフ機能が働いて電源が一度切れてもON側になっていれば、鍵盤を押すだけでまた電源が入るんです。我が家で使っているキーボードだけの機能なのかはわからないんですけど、幼児がどうやって扱うのか結構考えて作ってるなーと感心しました。
ということで、欠点も多いけどなかなか使える部分もあるのがおもちゃキーボードという感じです。参考になるかなぁ。