三歳になる三女が、サンタさんからクリスマスプレゼントに塗り絵をもらい、最近は折り紙より塗り絵に夢中です。私も一緒に塗るのですが、表紙の色を参考にした色で輪郭をなぞり、中を薄く塗る「普通な塗り絵」がつまらなくてつまらなくてほんとつまらないので困ります。なんか面白くする塗り方ありませんか?
塗り絵じゃなくて描画にすると結構楽しめます
とりあえず、良い子的な塗り方っていうのか一般的で普通に塗るのは、それなりにきれいだし、まあ楽しめます。自らそうやって塗ろうとして塗るのであれば、それでもまあまあ楽しめますが、なんとなく子どもの遊びに付き合っているときってぶっちゃけ暇に感じることがありますよね。
私は娘達の塗り絵に付き合うとき、よほどのことがないかぎり「普通に」塗りません。なんていうのか「これが正解、この塗り方が正しい塗り絵なんだよ」みたいなのが嫌いなんです。そこで、塗り絵を塗り絵だと思わずに、違う何か…たとえば極端な話「これは字の練習なんだ」などと思いながら塗ります。
”塗り絵に正解はありません。好きな画材、好きな色で自由に塗らせてあげましょう云々”と塗り絵にも説明書きがあります。とは言われても、大人になってから子ども向け塗り絵を自由に塗るって結構頭が凝り固まっているので難しいんですよね。でも、自由っぽいことを塗り絵に適用してみるくらいならできそうです。そのためにはまず「塗り絵を塗り絵だと思わない」ことから始めてみます。
目の前にあるのは塗り絵ではなく、黒い線で囲まれた枠がいっぱいある白い紙だ、と思って、そこに絵を描いていく感覚です。かなり無茶苦茶ですけど…。
絶対に同じような色を塗らないことにしてみる
とっても小さい子どもは、自分の好きな色で塗りますが、だんだん大きくなるにつれて「決められた色」で塗りたくなりますよね。アニメキャラの塗り絵なら、設定通りの色で塗りたい、みたいな感じです。表紙などに描かれているキャラクターは色付きなので、塗り絵の色を決める際には参考になるのですが、これをあえて参考にしない…というよりも「絶対に」参考にしないように塗ることに、ひたすら挑戦してみます。決められた色というのは、思い込みっぽくて自由じゃないので、とにかく違う色に塗るんです。
難しいのがいわゆる「肌色」。ここも絶対に一般的に言われている常識的肌色に塗りません。
もちろん、ひたすら違う色に「塗らなくてはいけない」って時点で、まったく自由じゃないんですけど、とりあえず「決められた色」という束縛からいかに離れられるかを追求できるので、ファーストミッション的には大人満足なんじゃないでしょうか。
鉛筆だけで塗っちゃう
白、黒、灰色だけできれいに塗れるか挑戦してみます。裏表紙のキャラクターは一色刷りになっていることが多いので、濃淡の参考になります。色に頼り切った塗り絵しかしたことがないと結構難しいので、挑戦し甲斐があると思います。
グラデーションも、筆圧による濃淡だけではなく、線の重なりや、点描による表現などを使うと面白いです。気づいたら点を打つことに夢中で1時間くらい集中して塗り絵をしていた…なんてこともありますよ。ひたすら集中することの充実感と、無駄に時間を使ってしまったさりげない後悔を味わえること間違いなし!です。
文字とか文章をひたすら書いてみる
線で囲まれた中をベターっと塗らなければいけない、わけではないのであれば、塗らないで字を書いても問題はないということになります。ということで、ひたすら文字や文章を書いて「塗りつぶして」みます。
同じ字をひたすら使うとか、好きな歌詞やフレーズで埋めてみる、英語や漢字の練習をついでにしてしまう…などがおすすめです。デザイン文字にするとおしゃれですが、そうではなくても十分に面白いです。なんとなく塗り絵が普通じゃなくなります。カラーにしても白黒にしても楽しいです。
単純な模様をひたすら書いて埋めてみる
マルや三角、直線や曲線、あるいはそれらの組み合わせによる単純な模様の繰り返しで塗ってみます。文字だと「字が下手だから…」と思うことがあるかもしれませんが、模様はそれほど上手い下手が気になりません。単純な模様もひたすら根気強く繰り返すと、なかなかすごい仕上がりになるので面白いです。水玉模様やチェック模様はいかがでしょうか。「どんな模様を書けばいいのかわからない」という場合には模様の書き方の本が役立ちます。
いかかでしたか?子どもの遊びに付き合ってやる的な塗り絵はつまらないことが多いですが、自らも塗り絵を通して何かに挑戦すると、面白さが増すと思います。ぜひ試してみてください!