幼稚園に行く前までは毎日のようにぬいぐるみと遊んでいた長女、次女、三女。しかし、成長するにつれてぬいぐるみと遊ぶ時間は減っていきました。嫌いになったわけではないけれど、ぬいぐるみ遊びが減るのは自然なこと…。ですがカビてしまうと遊びたくても遊べなくなってしまいますよね。我が家では何とかしてカビさせない工夫をしています。
入れっぱなしはカビる!
ぬいぐるみは布や綿で作られているので、服や布団のように使わないで押し入れなどへ入れっぱなしにしていると、必ずと言っていいほどカビてしまいます。
特に危険なのが季節替わりの時期です。
現在中学生の長女と次女ですが、まだ幼稚園に行っていたときの秋から冬の頃のことです。
私がクローゼット前を通ったり、クローゼット近くのパソコンで作業しているときに「何かにおう、くさいな」と思うことが度々あったんです。『何だろう、何のにおいだろう、カビ?カビくさい?え、どこから?』と思いながら原因を突き止めようと、そこら辺をうろつきながら鼻をクンカクンカさせていたら、なんということか原因がぬいぐるみでした。当時、我が家にあったぬいぐるみは、編みカゴに入れてクローゼット下段で保管していました。
幼稚園に行くようになってぬいぐるみと遊ぶ時間が減っていたというよりもほとんど遊ばずにカゴの中へ入れっぱなしにしていたことと、秋から冬への季節替わりで気温が下がるとともに室内の湿度が上がっていたという二つの原因が重なった結果、ぬいぐるみがカビてしまったのです。がーん!
子どもたちお気に入りのぬいぐるみがカビてしまったのは、かなりのショックでした。なんとかしようと洗濯機で洗ったら一部のぬいぐるみが色落ちし、さらに他のぬいぐるみに色移りしてしまって滅茶苦茶に…。泣く泣くどうすることもできなかった半分近くのぬいぐるみを処分しなければいけませんでした。
それ以来、我が家ではできるかぎりのカビ対策を施すようになりました。
どうする?ぬいぐるみ
新しい遊びや人間関係が広がっていく子どもに、カビ対策と称して「またぬいぐるみで毎日遊べ!」と強制するのは馬鹿げていますよね。
でも、遊ばないでクローゼットへ入れっぱなしにしておくと確実にまたカビてしまうので、何とかして「ぬいぐるみの置きっぱなし状態」は避けたいです。どうしたものかと考えたときに思い付いたのが、ぬいぐるみの利用法を変えることです。ぬいぐるみ遊びという使い方に限定してしまうから保管場所はおもちゃ箱へ…となってしまい、遊ばなくて置きっぱなし、挙句カビとなるので、遊ぶ以外の方法でぬいぐるみを使うことにしました。
比較的大きめの抱き心地の良いぬいぐるみは、クッションや抱き枕代わりに使えるので、ベッドやソファに設置するのがおすすめです。新しいクッションを買う手間とお金の節約ができますね。我が家にはソファはありませんがベッドがあるので、枕元に大き目のぬいぐるみたちをポコスカと並べています。目に付きやすく手に取りやすい距離にあるので、娘たちもぬいぐるみを自然な流れで抱き抱きしています。時々取り合いになってケンカするのと、ぐちゃぐちゃに置きっぱなしにするのが欠点ですが、カビる確率は減っていると思います。
大人の握りこぶし二つ分くらいの大きさのぬいぐるみも枕元に置いているのですが、こちらは抱き枕としてよりも、空間を埋める感じでいくつも並べています。どちらかというと癒し空間の演出目的が強く抱き枕よりも動きが少ないので、ときどき並べなおしてカビないように注意しています。
ストラップに!
子どもの手の平に乗るくらいの小さいぬいぐるみは、ストラップに改造するのがおすすめです。
手芸店には、自分でストラップやキーホルダーを作るための手芸パーツが販売されています。これらの手芸パーツをぬいぐるみに取り付ければ、お気に入りのぬいぐるみをストラップとして使える、というわけです。
私が選んだのは「ストラップ金具 カニカン付き」です。ボールチェーンなどもあるので好みで選ぶとよいと思います。
ストラップ金具をタコ糸やボタン用糸で直接縫い付けるなどの試行錯誤をした結果、現在は「二重カン」をぬいぐるみにボタン用糸で縫い付け、それにカニカンをつなぐ方法に落ち着いています。
ストラップにしたぬいぐるみは壁のコルクボードに画びょう止めしてディスプレイしています。ちまちまといくつも並んでいるのがカワイイし楽しいです。コルクボードに掛けていると見やすいし取りやすいので、その日の気分によって付け替えるのも簡単にできますよ。娘たちはカバンやリュック、筆箱などに付けて楽しんでいます。
処分も考える
我が家では遊ばなくなったぬいぐるみの再利用をしていますが、やはり処分も考えています。
すべてのぬいぐるみを抱き枕やストラップなどにするわけにもいかないので、「このぬいぐるみは要らないのではないだろうか?」とか「それほど好きではないぬいぐるみがあるのでは?」など、遊ばなくはなったけれどどうしても手放せないぬいぐるみだけを残しておくように促す機会を設けて、厳選する努力を親子でしています。
できるだけリサイクルを考えたいところなのですが、我が家の場合、残念ながら近所や親せきなどにぬいぐるみを使ってくれる小さな子どもがいないし、フリーマーケットやリサイクルショップはほぼ全くと言っていいほど利用しないので、要らないと判断したぬいぐるみは「今までどうもありがとう」と言ってから燃やせるゴミとして捨てることが多いです。
ぬいぐるみとのお別れの際には、写真に残してます。ちょっとだけ悲しみが和らぐのでおすすめですよ。
ぬいぐるみはカゴや箱に入れっぱなしにして遊ばないでいるとすぐにカビてしまいます。ただ捨ててしまうのはあまりにも悲しいので、心癒される大切な存在としていつまでもかわいがる工夫をしていきたい、と考えています。