プラモデルをちょっとだけ改造したいな、と思うんですよ。塗装にも慣れてきたし。でもちょっとだけ、なので別キットから部品持ってきて一つに組み上げるとかしたくありません。あと、そんなに予算もないので、なんか安くて簡単な改造方法ないかなぁと探していたら、プラ板とプラ棒がありました。
切って貼るだけ
プラモデルそのものを削って加工するのって、思ってるよりも簡単じゃなくて根気のいる作業なんですよね。
ミゾ一つ彫るだけでも疲れます。失敗することもあるし、失敗したらかなりヘコみます…。
その点、プラ板とかプラ棒なら失敗してもプラモデル本体に傷をつけるわけではないです。失敗したらその分のプラ板は無駄になっちゃうけど、もう一回作り直せばいいだけ。それほど複雑な形状に切るわけでもないので気軽に取り組めます。難しすぎるようなら「やっぱりやーめた」と途中放棄も可能だし、楽です。
カッターナイフで切るだけだし、切ったら接着剤でペタッと貼るだけなのも楽なところですね。自分で作る立体的なシール感覚?でしょうか。
そもそもプラ板、プラ棒って何よ?
名前のとおりで「プラ板」はプラスチック製の板で、「プラ棒」はプラスチック製の棒です。ほんと、そのまんまですね。
例えばロボットの装甲の平らな部分にプラ板を切って貼ることで、立体的な情報を増やすことができます。
似たようなものに「改造パーツ」があります。パーツを切り離すだけで使えてさらに楽なので、結構おすすめです。プラ板プラ棒の方が、より自由度が高くて、安いです。まあ自分で手間かけなくちゃいけないから当然といえば当然か…。
私がよく利用している家電量販店では、プラモデル売り場、棚の側面の空きスペースみたいなところ、もうほんとに通路じゃん!という場所に並んでいて、どっちかと言わなくてもかなり地味な存在です。私も利用価値がよくわからなかった頃は、「こんなもんいったい何にどうやって使うんだ?」とか「すべてのパーツを自分で加工して作って一つの作品にしろとでも言うのか?」などと思っていました。
プラ板、プラ棒ともに数種類販売されているので、好みのものを揃えようとすると、塵も積もれば式にそれなりの値段になっちゃうのが悩みどころです。私の場合、レジに並ぶ前に「どうしよ…」とためらっちゃったんですけど、一回ですべて使うわけではないので、それほど高くないプラモデルキット一個分くらいを「まあ初期投資?」と思って買ってみました。
改造度合いによりますが、ちまちまと切って貼るだけにしか使わないのであれば、例えばプラ棒一本使い切るのに数年かかるんじゃないだろうか?というくらいしか使わないと思います。
塗装は必要になる
ペラッとした板きれ一枚とかを切って貼るだけなので、めちゃめちゃ簡単に改造できるプラ板とプラ棒なんですけれど、色はグレーだったりマス目が引いてあったりするので、当然のように塗装が必要になっちゃいます。最低でもプラ板貼った部分だけでも塗らなくちゃダサい…。ここが面倒くさいところです。
あと、接着剤使うので、クサイです。
私は「プラモデルは接着剤で貼って、塗装して仕上げるものだろっ!」世代なので、特に敷居が高いわけでもないんですけど、はめ込み式で接着剤不要、色分け済みで塗装不要の親切設計ロボットプラモデル基準に慣れていると、つらいかもしんない。
私は溝を彫ったりパーツの一部を削ったりする方が、プラ板加工を始めるよりちょっと早かったんですが、「実はミゾ彫りよりプラ板の方が楽じゃね?」という印象で、プラ板から先に試してみればよかったと思いました。でも、塗装のことを考えるなら、もしかすると彫ったり削ったりする方を先に試したほうがいいかも…。
ということで、塗装とか接着剤のめんどくささとニオイが大丈夫な人で、「次の一歩になんかないかな?」と探している人にプラ板、プラ棒をおすすめします。