胆振東部地震で停電しました。ペットボトル水とかカップラーメンとか乾電池とかライトとか、とにかく災害で品薄になったり入荷待ちになるものがあることは予想していましたが、乳製品が1~2週間以上にわたり入手困難になったのは、まったく予想していませんでした。牛乳好きな私にとってしばらくの間牛乳が飲めないという状況はかなりこたえました。そこで対策をとることにしました。
電気は戻ったけど、牛乳は
地震をきっかけにしたブラックアウト(北海道全域停電)の影響で、牛乳がいつもどおり楽しめるまで戻るのに、2週間くらいかかりました。
電気は戻ったのに、どうしてこんなに牛乳は戻るのが遅いんだろう?ととても心配しました。
電気が止まって搾乳機が動かせなかったそうです。牛さんは牛乳をしぼらないと乳腺炎になって命を落としてしまうかもしれないので、手で絞り続けたそうです。でも命を落としてしまった牛さんもたくさんいたそうです。せっかく絞った牛乳も工場の電気が止まっているので商品として加工、出荷できなくて廃棄されたそうです…痛ましいです。大停電をきっかけに、自家発電施設を導入するなどの対策が進んでいるそうです。
地震をきっかけに、私は今までどれだけ牛乳が好きであり、そしてどれだけ牛乳に依存していたのかを思い知らされました。
家庭でできる対策はないのか?
実を言うと地震以外にも日常生活の中で牛乳がなくて困るということが度々あったのです。
いつも牛乳は1週間分をまとめ買いしています。以前は近所のスーパーで購入していましたが、現在は主に食品宅配サービスを利用しています。だいたい消費する量が決まっているので、まとめ買いで何とか回しているのですが、たくさん使ってしまったり、逆に使わなかったりもあるので、「ちょうどぴったりの量で回せる」ことはあまりありませんでした。
ちょっと余った分は、料理で使ったり飲めばいいだけなので困らないのですが、足りなくなるのはかなり困ります。「あと1日我慢すれば次回分が届く」ときには何とか違うもので我慢したり、どう考えても足りないときにはスーパーに走って買ってくるという具合で、微調整は難しかったです。
万が一、この先地震を含む大災害が起きて、また牛乳が手に入りにくい、入らない状況が長期間続くかもしれないことに備えて、家庭でできることはないのか?そしてついでと言ってはなんだが日常での過不足にも備えられるような妙案はないのかと考えました。
さすがに自分で牛を飼って牛乳を搾るとかは無理なので、現実的な方法を探すことにしました。
スキムミルクとロングライフ牛乳
そもそも牛乳はそれほど保存期間が長くはありませんよね。
よく見かける多くの牛乳は冷蔵庫保存でせいぜい賞味期限2週間というところでしょうか。殺菌方法によっては消費期限で3日くらいしかもたないものもあります。開封したら2、3日で飲み切るのはどれも同じで、基本的に牛乳は日持ちのしない食品です。一般家庭での冷蔵庫保管を考えると、やはり1週間分くらいをまとめ買い…が限界ではないでしょうか。
水の場合はペットボトルで大量保管もできますが…。
長期保存ができないから、つねにどこかで買って回すような方法になってしまう牛乳。ですが、長期保存できればもう少し備えもできるのではないだろうか?と考えた私は、長期保存可能な牛乳はないかなと探しました。
思いついたのがスキムミルクとロングライフ牛乳です。
スキムミルクは脱脂粉乳のことで、粉状になっていて、水で溶いて飲んだり、料理に混ぜて使える商品です。粉末状なので未開封なら賞味期限が1年ほどあり、長期保存には最適です。アイスクリームやパンを作る時に使うという方も多いと思います。脱脂というだけあって、味は低脂肪牛乳に近いです。普段、成分無調整牛乳を飲みなれている場合、若干物足りないというか人によっては苦手というか「うーんおいしくないよね」という感じなんですけど、こういう味の食品だと思えば飲めなくもないです。私は子どもの頃、「うえっ!」という感じで飲めませんでしたが、大人になったら飲めるようになりました。ペットボトル水を大量に確保しているなど、非常時の飲料水対策をしているならば、災害のときにも牛乳に近い飲み物にありつけるという便利な商品だといえるでしょう。
ロングライフ牛乳は殺菌方法とパッキング素材と方法が、成分無調整牛乳など多くの牛乳で見かけるものとは若干違います。常温保管が可能なうえに、賞味期限が3か月ほどあり、こちらもスキムミルクに並んで長期保存に最適です。味は若干違いますがほぼ成分無調整牛乳と変わらないと言えるでしょう。私はたまたま食品宅配サービスに掲載されていたロングライフ牛乳を見て、面白そうだったので注文してみたことがあり、その時に味や常温保存可能であることなどを知りました。知ったのは大地震前のことで、その時は「味がなんとなく違う気がする~」とか言ってそれほど必要性を感じなかったのですが、この度のことでロングライフ牛乳の存在意義を見直すことになりました。
スキムミルクは粉末状で長期保存可能な上、軽くて保管場所もそれほど取らないが、味は成分無調整牛乳とはかなり違い、さらに水がないと飲用牛乳としては使えないという欠点を持ちます。
ロングライフ牛乳は、味は牛乳そのものといって過言ではなく、常温保存可能なために冷蔵庫に入れておく必要がなく停電時にも困らないが、スキムミルクほどの長期保存は不可能で、液体であるために重量がそれなりにあり、保管場所もペットボトル水並みに必要である欠点があります。あと、安売りの牛乳より高いです。1リットルパック300円程度…まあ、高めの牛乳の部類に入るのかなぁ?という感じです。
あと、スキムミルクはたいていのスーパーマーケットで手に入るのですが、ロングライフ牛乳は置いていないことも多いです。
ということで、とりあえず我が家ではロングライフ20本程度(今のところこれが限界)を常に確保し、週に1、2本消費しつつ買い足してローリングストック、それに加えてスキムミルクを10袋(まだ足りないなぁ)程常備することにしました。
家庭でできる対策は微々たるものですが、これからもできる限りのことをして非常事態のときでも大好きな牛乳を楽しみたいと思います。