カテゴリー
生活

単3乾電池でカーインバーターは動くのか?

自動車の12Vバッテリーにつないで100Vへ変換し、家庭用電化製品を動かせるカーインバーターってありますよね。あれって自動車のバッテリーじゃなくても12Vさえ確保するというか稼ぐことができれば、単3型の乾電池でも動くんでしょうか?結果は→

使えます

必要な電圧さえ出せれば、自動車用バッテリー以外の、例えば単3乾電池でも「カーインバーター」を使うことができます。

疑問のきっかけは地震

電子工作に興味を持ったのはいいものの、何から始めようかなぁとわからなくて、だらだらしているうちに胆振東部地震が来ました。

何となく価値観が変わっちゃった部分があって、災害対策が急務となりました。その中で、地震以外でもなんらかの災害とか事件事故によって停電という事態に陥ってしまったときに、どのように電化製品を動かすか?と考えました。楽しみというよりは必要に迫られた電子工作が来るとは思いませんでした…。

車内の掃除にハンディタイプの掃除機を使っているんですけど、最初に買った乾電池式のミニミニ掃除機がまったく使い物にならなかったので、家で使っているコンセントにつなぐ普通の掃除機を車内掃除に使えないものだろうか?と考えてカー用品売り場を物色していた時に、「自動車のシガレットソケットから、あるいは直接バッテリーにつないで100V電源へ変換、家庭電化製品が使える変換機→カーインバーター」を見つけました。ただ、見つけた当時は掃除機の使用ワット数では使えないのでは?とか、そもそも変換機自体がそれなりの値段のするものだったので、購入には至りませんでした。

が、地震が来て今までの自分の準備不足を痛感、災害対策用品を購入する流れでカーインバーターを購入しました。

カーインバーターの説明書を読み、「ん?」

カーインバーターを購入して、とりあえず使い方を、と説明書を読んでみると、完全に12Vじゃなければ使えないというわけではなく、「11V~15V」などと使用可能電圧に幅があるということに気づきました。確かにバッテリー自体12Vで常に安定しているわけではないから、カーインバーターも使用可能電圧に幅がないと使えないことになってしまうので、当たり前といえば当たり前なんですけど、とにかく完全に12Vじゃなくても使えるみたいです。

そこで、ちょっと疑問に思ったのが、「じゃあ、仮に自動車用12Vバッテリーじゃなくても、使用可能電圧さえ確保すれば動くの?例えば乾電池とか」ということです。

例えば日常よく使う単3型の乾電池は1.5Vです。単純計算で乾電池8本を直列でつなげば1.5×8=12Vになるので、動く?あるいは1.2Vの単3型充電電池なら10本つなげば使える?ってことなのでしょうか。

早速実験

早速、と言っている割には実際に実験したのは数か月後だったりするんですけど、そこは見なかったことにしてください。

用意したものは電池と「電池ボックス」、カーインバーターとコンセントにつなぐタイプのLEDライトです。電池を1本1本直列に繋ぐのは面倒なので、セットするだけで簡単確実に直列に繋げる電池ボックスを使いました(近所のホームセンターのちょっとした電子工作部品コーナーに売っていた1つ数百円のものだが、実はこれを買うに至るまでに数か月要している)。

まずは、試しに単3型充電電池8本をボックスにセット、カーインバーターにつなぎカーインバーターのスイッチを入れ、ライトのコンセントをさしてみました。→動きませんでした。1.2×8=9.6Vにしかならないので当然動かないはずなんですけど、一応試してみました。

次が単3型乾電池です。充電電池と同じようにボックスへセットしてカーインバーターにつなぎカーインバーターのスイッチを入れたところ、「ぴ~っ」と音がしました。充電電池のときにはスイッチを入れても音すらしなかったので、?と思いつつライトをつけてみると、チカチカチカと点滅しながら光りました。もちろん通常は点滅するものではないです。カーインバーターはあいかわらず「ぴ~」と鳴り続けているし、「なんだなんだ?」とあわてて消してカーインバーターの説明書を読んでみると、どうやら電圧が低下してきたときなどに安全装置が働いて「ぴ~」と音が鳴るらしいです。

ということは乾電池8本では計算通りに12V出せないのか?と思って、「テスター」を使って電圧を調べてみると、いや12Vは出ています。というかむしろ12V以上は確実にありました。乾電池だからすぐに電圧が下がる?というわけでもないようだし、なぜ?

電圧がぎりぎり12V付近だと早めに安全装置が働くようになっているのかなぁ?と考えて、試しにもう一本乾電池を直列に継ぎ足してみました。計算上は1.5×9=13.5Vで、テスターで計ってみると14V程度になっています。スイッチをオンにしてみると?→使えました!カーインバーターが「ぴ~」となることもライトが点滅することもなく、家の壁のコンセントに繋いだときと同じように使用することができました。

カーインバーターは電池でも使える!が、

自動車の12Vバッテリーにつないで100V電源へ変換し、家庭用電化製品を動かせるカーインバーターは単3乾電池などでも動くのか?という疑問の答えは、

使えます!でした。

必要な電圧さえ出せれば、自動車用バッテリー以外の、例えば単3乾電池でも「カーインバーター」を使うことができます。

ただし、カーインバーター側の使用可能電圧幅や安全装置設定があるので、ぎりぎり12Vの電圧では使えないこともあります。ちょっと高めな電圧が必要なので、例えば乾電池なら8本ではなく9本、充電電池なら10本ではなく11本必要…という感じです。でも、これって電池ボックスを使うときにちょっと不便なんですよね。今回使った電池ボックスは8本用なんですけど、9本使いたいなら1本用を継ぎ足すとか3本用×3あるいば3本用+6本用などとしなければいけないので、配線が面倒だし使い勝手がなんとなく悪い上に安全面でもちょっと不安度が上がってしまいます。工作するならそれなりに取り組む必要がありそう…。

ということで、カーインバーターは自動車バッテリーで使うという本来の使い方をするのが一番よさそうです。でも乾電池でも動くことは動くので災害時のマメ知識としては覚えておいても損はないと思います。

カーインバーターはこちら

作成者: 真田夕起

koyukaisa.work」管理者の真田夕起(サナダ ユウキ)です。

北海道札幌市白石区に住む専業主夫として、妻(看護師)と3人の娘(大学2年生、専門学校1年生、小学4年生)と一緒に暮らしています。家事や育児、教育、遊び、創作について、男目線からのユニークな視点で発信しています。

YouTubeチャンネルはこちら」と「X (Twitter)」の登録もお待ちしています。

趣味:
・かたづけ
・ガーデニング
・ギター練習
・カラオケ
・英語学習
・ぬいぐるみ作り
・パソコン・プログラミング学習
・ゲーム

アレルギー:
ほぼ一年中、花粉や埃、ダニ、猫などに悩まされています。特に春が辛く、果物(特にりんご、桃、さくらんぼ)や豆乳にも反応します。抗ヒスタミン薬と解熱・鎮痛薬が手放せません。新型コロナウイルスによるマスク生活が意外にもアレルギー対策に効果的で、今では外出時にマスクが欠かせません。

その他:
・牛乳が大好きですが、温めないと消化が難しいです。
・幼少期は運動が好きでしたが、最近は運動不足で体を痛めることが増えました。ぎっくり腰をきっかけに、腹筋を意識するようになりましたが、さらに腰痛対策としてEMS、ウォーキング、ストレッチを取り入れています。
・基本的にインドア派ですが、ガーデニングや外でのバーベキューが好きです。折り紙、ブロック、プラモデルも楽しんでいます。

性格とお願い:
・人見知りでさみしがり屋ですが、ブログの高評価や拡散、お気に入りブックマーク登録をお願いします!
・普段から怒りっぽく心が狭いところがありますので、悪評や低評価、気に入らないコメントは控えていただけると助かります。

tig@koyukaisa.work*メールアドレスはスパム対策のため変更の可能性があります。返信は遅れる場合があります。

ご支援のお願い:
さらに充実したコンテンツをお届けするために、皆さまからのご支援をお待ちしております。詳細は「こちらのページ」をご覧ください。いつも応援ありがとうございます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です