食べ物だけじゃ生き残れない、やっぱり飲み物も必要!と気づいて飲み物ストックはじめました。地震以降に増やした3種類の飲み物とは?
水、牛乳、野菜ジュース
特別なものはありません。水、そして牛乳と野菜ジュースの3種類です。
地震以前は水道水に頼り切り、冷蔵庫には牛乳、野菜は野菜ジュースメインではなく普通に生鮮野菜を食べ、出かけたときなどに野菜ジュースパックを買って飲む程度でした。東日本大震災を教訓にペットボトル水を家に置いていましたが、賞味期限切れかけであわてて使い切ったり、忘れて期限切らしちゃったりという状態で、活用しきれてはいませんでした。
でも、地震などの大災害が起きると、みんなが食べ物や生活必需品確保に動くために、スーパーなどの売り場棚に食料がまったくなくなるほど品薄になったり、入荷が滞って品薄状態が何日も解消されなくなるんだということを実体験して、「食料は、何らかの事態に備えてある程度の量を保管して、さらに日ごろから管理する必要がある」ことを学びました。
とはいっても、保管場所は限られているので、なんでもかんでも買い置きするわけにもいきません。さらに品物によって消費して使い切る間隔や賞味期限も違うので、同数量そろえればいいというものでもなく、その食品の重要度も、絶対に必要なものから、あればいいかもしれない程度のものまでさまざまなので、かなり品物を厳選する必要がありました。
食べ物はもちろん必要なのですが、食べる際にはやはりなんらかの飲み物がないとつらい、というか生きられないです。飲み物も必要。どんな飲み物?と考えていったときに残ったのが水、牛乳、野菜ジュースでした。
第1位は水、絶対
サバイバルや防災関連本、自治体などが発行する防災パンフレットでも言われていることですが、「人は食べなくてもしばらくの間は生きられるが、水なしでは3日と持たない」というくらいに水が必要不可欠です。
飲む以外でも、何かを調理する際にも水は必要だし、ちょっと手を洗ったりうがいをしたりといった衛生行為にも水がないと困ります。非常時以外のときにはあまりにも無意識に水を使っているので、いったいどれくらい水を使っているのかわからないくらいですが、とにかく1日に使う水の量は膨大です。
救援物資としてかなり早い段階で水は届けられますが、水は重たいので一度に大量に自宅まで運ぶのはかなり難しいです。胆振東部地震で我が家は断水しませんでしたが、断水した方も多くいて、もしも我が家も断水していたらと想像しては、普段からもっと水を確保しておくべきだったと大反省しました。
普段から水を大量に保管し、さらにそれらを生活の中で使って回すことで、より災害に強い生活ができます。
ロングライフ牛乳
我が家は牛乳好きなので、地震の影響で1ヶ月近くスーパーの陳列棚に牛乳が通常に戻らなかったのはかなり厳しかったです。
普通の牛乳は冷蔵庫保存が絶対ですが、ロングライフ牛乳は3ヶ月程度の長期常温保存が可能なので、冷蔵庫以外の場所で牛乳を保管しておくことができます。我が家ではロングライフ牛乳を一定数揃えておくことにしました。普段はもちろん地震前と同じく冷蔵庫保存の牛乳を飲んでいますが、週末など冷蔵庫ストックが切れたらロングライフ牛乳を取り出し、飲んで消費、消費した分は買い足してまた保管することで災害時の牛乳不足に備えています。
1週間分の買い置き牛乳の微調整もできるようになったので、とても助かっています。
野菜ジュース
地震後、野菜不足にはなりませんでした。
我が家では農家をしている叔父が心配して野菜を届けてくれたり、近所のスーパーマーケットでも関係者の方々の大変な努力によって、むしろ生鮮野菜関係は充実していたと感じました。
が、それはたまたま運がよかっただけだ、とも思いました。
胆振東部地震が起きたのは9月6日であり、まさに収穫真っ最中の野菜充実時期です。これがもし冬のことであったならば、状況は全然違ったはずです。北海道は雪が降る地帯なので、工場栽培や特別なハウス栽培でもしない限り、冬季に野菜を育てることができません。実際、冬にはほとんどの野菜類が他の地域から取り寄せられていて、北海道産野菜は長期保存が可能なたまねぎなどに限られています。
野菜不足になる可能性はあります。野菜価格の高騰は地震がなくても普通にありますし。
ということで、我が家では災害時の野菜不足に備えるために野菜ジュースをストックしておくことにしました。野菜ジュースは、飲みすぎると糖分摂取過多になりがちな炭酸ジュースなどの清涼飲料水や果物ジュース、あるいは利尿作用が強くて水分不足が心配なお茶やコーヒーなどに比べ、栄養補給の意味合いも強く比較的健康志向で、毎日の食事にも気軽に取り入れられておすすめです。
できるだけ手間をかけずに休日の昼ごはんを済ませたいときなどにも便利でした。
基本は水
3種類と言いましたが、やはり備えておくべき基本は「水」ですよね。
医療の世界でも先に挙げた牛乳と野菜ジュースは水分ではなく固形分ですので、厳密に言えば飲み物というよりは食べ物なのかもしれません。「水」以外はほかのものでも代用できます。
お茶やコーヒー類などの嗜好飲料は、ペットボトルで備えておかなくても水があれば作ることができます。スポーツ飲料も粉末のほうが保管に向いていると思います。我が家ではスキムミルクも常備するようにしましたが、やはり牛乳がどうしても欲しかったのでロングライフ牛乳を選択しました。家庭によってはスキムミルクだけでも構わない場合もあるでしょう。野菜接種不足による栄養が気になるならビタミン剤など栄養補助食品でもなんとかなります。でもビタミン剤を飲み込むときに水がないと困りますよね。
ということで、まずは水を大量に確保しておき、さらに確保した水を生活の中で回していくことが大切だと思います。もちろん水道水が普段使いの水として重要なことは代わりませんが。
水、プラスとして牛乳や野菜ジュースは必要に応じて液体で保管しておくと、なんとなく味気なくなりがちな災害時でも、よりおいしく感じる食事にありつける可能性が高くなるのでは?と考えています。
これからは食べ物だけでなく飲み物についても、普段から防災を意識した管理、摂取をしたいと思います。