タイトルでイヤラシイ想像をして釣られた人は読まないでください。コミックスのスキャンで悩まされる黒い線や白い線の解消法についての話題です。
死ねばいいのにドキュメントスキャナで出るゴミ線
本の自炊でとてもお世話になるドキュメントスキャナは、構造上、スキャン結果に細い黒や白の縦が出ることがとてもあります。これは、読みとり部に小さいゴミが乗っかっていて、紙が進むたびにいちいちゴミごとスキャンされてしまうために起こる現象ですよね。
文字の多い小説などではさほど気にならないのですが、真っ白あるいは真っ黒な部分が多い写真やマンガでは、どうしても線が目立ってしまいます。小説でも文字部分ではわからなかったのに、スキャン画像確認のときに挿し絵で線が判明して「コナクソッ!」と思うことも結構あります。
私はゴミが線となって出てきてしまう現象に、ドキュメントスキャナを使い始めたころは気づきませんでした。使いはじめでそれほど読みとり部が汚れていなかったというのもありますが、挿絵のない文庫本をスキャンすることが多く、あまり白黒はっきり分かれた絵などを読みとっていなかったのが理由としては大きいです。
気づいたのはイラスト写真集をスキャンしていたときです。スキャン画像を確認していて「あれ、なんか線入ってる?」という感じでした。よくよく見てみると、数ページに渡って同じ部分に線が入っていて、本自体にそんな線はないはずだからおかしいな?と思いました。しかし、すべてに入っているかというとそうでもなく、途中からだったり、ページによってはわからなかったりです。試しに真っ黒な紙や、真っ白な紙をスキャンしてみて、必ず線が出てしまうことに気づきました。なんだろうと思ってスキャナのフタを開けて、読みとり部にキズでもあるのかと調べてみたら、小さなゴミが多数付いていることを発見。そこで、読みとり動作を思い起こし、ようやくゴミがスキャン画像へ線となって出てくるということに考えが行き着きました。
とくにコミックスが危険
マンガはインクで描かれていて、かなり白い部分と黒い部分がはっきりわかれています。そのためにゴミ線が出やすいです。さらにコミックスは見開きページが多いですし、紙いっぱい使ってページを構成していることがほとんどなので、裁断もできるだけぎりぎり端っこを、ということが多く、その分だけ本の背ノリが残りやすいです。当然、残った背ノリでスキャナ読みとり部分を汚しやすいです。紙質も厚めでかさかさとしたものが多いためか、小さい切りカスや繊維ゴミのようなものが出やすい上に、ページに付着しやすいです。
コミックスのスキャンは、必ずスキャナを汚すし、その汚れは他の本よりも多く、さらには、汚れがはっきりと線になってスキャン結果に出てきます。スキャンの際はかなり気をつかわないと、すぐに線が出てしまうので、コミックスのスキャンは大変です。
こまめな清掃で線はかなり防げる
コミックスのスキャンでどうしても出てきてしまうゴミによるタテスジ線は、こまめに読みとり部分を掃除することでかなり防ぐことができます。
「ゴミ線をあとからソフトで修正」はかなり面倒な作業になることが簡単に予想できるので、私はコミックスのスキャンに限って10枚ごとにブロアーでブシュブシュとゴミを飛ばして読みとり部を掃除しています。これも面倒ですが、後からどうにかするよりも楽です。そのため、「ブロアーはスキャナ清掃の必須道具」です。
ガス式のエアーダスターだと使い捨てで、何本あっても足りなくてもったいないし、ガスで読みとり部が冷えてしまったり、ガス自体で読みとり部を汚しそうなので、私は写真清掃で使う手押しポンプ式のブロアーを使っています。しつこいゴミも、特に白色基準板と読みとり部の間あたりをブシュブシュ掃除すると、たいてい取れます。空気を吹き付けているだけなので読みとり部分も痛めにくいし、こまめに吹き付けることでゴミの上にゴミがたまって取れにくくなることも防げますよ。頻繁にブシュッとするので、手の疲れにくい大き目ブロアーがおすすめです。
それでも取れないしつこい汚れは繊維クズが出にくくてガラス面を痛めにくい「レンズクロス」で拭いたりシンナー使ったりしますが、たいていはブロアーで事足りてます。
本の自炊は完全に自己責任なので、失敗しても誰にも文句を言えません。ですのでできるだけ失敗しないような工夫をして、楽しい自炊ライフを送りたいです。