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三女に出されている宿題のドリルプリントにときどき疑問を持つ

現在、小学一年生の三女には、学校から宿題が毎日のように出されている。

宿題のないときにも、家庭学習と称する宿題が出るし、国語の教科書を音読して音読カードに記入しなくてはいけない。

確認のサイン、まる付けは親の義務となっていて、毎日地味に負担。体温チェックも続いてるし。

ま、学校だからしょうがないか、とあきらめて気にしないようにする技術は、現在高校生の長女、次女時代に培われたので問題はないんだけど、実際正直なところ気にはなるんだよね。

さて、今回気になったのが、三女に出される宿題の、特にドリルプリント。算数で、たぶん市販のドリルを印刷したものだと思う。もしくは、学校で使われるテスト形式のプリントなのかもしれないけど、そこはどうでもよくて、気になったのはそこに出されている問題文。

かたちについての学習で、いろいろな形をしたものを組み合わせて、さらに別の形を作るというものらしい。その中で

上に積んで高くするにはどれを使えばいいか?選べ。
問題に掲載されていたのとはもちろん違う図だけど、こんなんだと思っていただければ…

というのがあった。

『いや、どれ使っても「高く」はなるんじゃね?』

と、私は思ってしまった。

三女も、そう思ったのかどうかはよくわからなかったんだけど、とにかく問題の意味がわからなかったらしく、

「これってこれでいいのかな~」

と自信なさげに聞いてきた。これは大人でも一瞬疑問に思う紛らわしさがあるよね~、と苦笑いした。

素直に考えれば、おそらくこの問題は、

ある形があり、その形の上へさらに別の形を積んで高くする。そのときにもとの形が最も高くなるのは次のどれか、一つだけ選べ。なお、選ぶ形のそれぞれの大きさは描かれている図の通りとする。

ということなんだろう。もちろん、紙という平面上に描かれた疑似的な三次元の形なので、それが三次元の形に見えない場合はどうするのか?とか突っ込まれると困るよねって感じではあるけれど、そこまで言ってたら問題文が作れないから目をつぶるよ、という暗黙の了解みたいなものはあるんだろうとは思う。そこは別にいい。

で、だから、答えは一番背の高いものを選べば正解、みたいなね。

ただ、あまりにも問題文を簡素化してしまうと、子どもでもわからなくなったり混乱してしまうのでは、と思うんだよ。子ども全員が素直なわけじゃないし、いや、仮に全員が素直だったすると逆に「どれを使っても高くなるから全部に〇をつければいい!」と考えてしまうことになるんじゃないかな。

だから、問題文は

 上に積んで高くするにはどれを使えばいいか?選べ。 

ではなく、

上に積んで「最も(あるいは一番)」高くするにはどれを使えばいいか?「一つだけ」選べ。

くらいまでは書いてくれないとまずいんじゃないかな。大きさは書かれている通りだよというところまではおそらくいらないとは思うけど。

さらに次の問題についても、

四角い箱型を組み合わせた形がある。それを動くようにするにはどの形を使えばいいか?選べ

という感じの問題で、

『条件あいまいすぎるだろ!』

と、思ってしまった。

いや、素直に考えれば円柱を箱型の下に使って、コロコロと転がるようにしようね、っていう答えなんだろうけど。

水に浮かせるとか、提示されている形がそもそも動かせるほどに軽いのか、それともめちゃくちゃ重いのかとか、示されているそれぞれの形をどう使うのかとか…!とにかくなんていうか問題文が足らないよ!と、感じてしまう私という存在はすれてしまった大人である証拠なのであろうか。

でも、持ち上げられないほどの重さを持つものの「下」に円柱をもぐり込ませるときはどうするの?とか子どもでも疑問を持ちそうなものなのでは。このドリルプリントを解かせる前に、おそらく授業では、箱の下に円柱状のものを一つだけ置いても箱がコロコロと動かせるようになる、みたいなことを実際にやって確かめているんだとは思うんだけど、それを知らない子どもだったとすると、円柱一つじゃタイヤにならないからだめ、とか考えたりしないんだろうか。実際、物理的動作を考えるなら、直方体や立方体であっても、例えば元の箱のかたちが不安定になるような位置に追加することで、バランスを崩せるし、ハイ、だから動いたねー、とかしちゃったりはしないんだろうか。

だから問題文は、

形を使って動くようにする

じゃなく、

もとの形の下に追加して置き、最も押して動かしやすくする

というような感じで、もう少し条件をわかりやすくしてほしい。

まあ、たかが小学校で出される宿題のプリントだから、で済ませることもできるんだけど、まる付けまでさせられている身としてはなんか言いたくなっちゃったので、円柱ちゃんというわけのわからないキャラをところどころに書いて若干毒舌なコメントをしておいた。

後日、先生からも宿題プリントに無難な回答があった。手を煩わせてしまった私、ちょっと反省。まあいいや。

先生もクソガキ相手に毎日大変なのに、どうたら係だの、なんかの勉強会だの、なんたらリスク管理だのと、業務業務で押しつぶされている中で、別にいらないんじゃないかという宿題のドリルプリントを出してくれているわけで、いや、ほんと大変な中ありがとうございますって感じなんだよ、大前提としてね。

ただ、そんな中でも、ここまで手を抜くと教育としてはどうなの?となるレベルの問題は改善していったほうがいいんじゃないかと思ったのね。

わけわからんドリルプリントなら出さないほうがましなんじゃね?みたいな。特に宿題を望んでいるわけじゃないし。

でも、教師をやっている妹の話によると、宿題は親からの要請らしい。世の中わからんもんだな。

結果として子どもを混乱させるような問題文の宿題ドリルプリントのおかげで、子どもがあれ?と考える機会を得て、さらに親と一緒にそのことについていろいろと話し合う中で、こんな考え方もあるんだ~、と学ぶことができた、という意味でとてもよい教材にはなっている、と考えることもできるんだけど、そんなことは考えたくないんだよね。

ドリルプリントを作成する各出版社の努力、問題を選んで解かせる学校の努力、そんな中で成長する子どもを見守る親の努力、それぞれ違うけど、どれも大事なんだなぁと適当にまとめてしまいたい出来事だった。

作成者: 真田夕起

koyukaisa.work」管理者の真田夕起(サナダ ユウキ)です。

北海道札幌市白石区に住む専業主夫として、妻(看護師)と3人の娘(大学2年生、専門学校1年生、小学4年生)と一緒に暮らしています。家事や育児、教育、遊び、創作について、男目線からのユニークな視点で発信しています。

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その他:
・牛乳が大好きですが、温めないと消化が難しいです。
・幼少期は運動が好きでしたが、最近は運動不足で体を痛めることが増えました。ぎっくり腰をきっかけに、腹筋を意識するようになりましたが、さらに腰痛対策としてEMS、ウォーキング、ストレッチを取り入れています。
・基本的にインドア派ですが、ガーデニングや外でのバーベキューが好きです。折り紙、ブロック、プラモデルも楽しんでいます。

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