プラモデルをカッコよく塗りたいんですが、細かいところが多すぎて全然上手く塗れません!解決方法はありますか?
もっとも重要なのは技術より道具!?
ミリタリーモデルのフィギュアとか、目とか、食玩やガチャガチャとか塗りたいのに細かすぎて塗れないところって多いですよね。確かにどーーやったら上手く塗れるの??と悩みます。
が、大事なのは技術よりも道具です!!
まずは細かいところが塗れるような道具、つまり筆が絶対に必要です。細かいところを塗ることができる筆を面相筆と言いますが、これを揃えればほぼ問題解決です。
え?それだけ?
もちろん、それだけではありませんが、面相筆選びで96パーセントくらいは仕上がりが変わります。
モノづくりの現場でも道具が重要ですよね。より良い道具が、より高性能な物を生み出します。もちろんそこには人の手仕事も存在しますが、人が行う手仕事技術力だけが極端に天才的飛躍を遂げたから良い物を生み出せる、というワケではないです。良い道具は、良い仕事をしてくれるんです。
同じような商品でも安い物と高い物があります。細かいところを塗る面相筆にも安い物と高い物があります。
理由の一つに材料費の違いが挙げられます。良い素材であればあるほど高いです。なぜなら悪い素材よりも良い素材をみんな欲しいからです。面相筆に求められる性能を有するそれなりの筆を作るのに必要な素材を使うと、それなりの値段がするということを理解しましょう。
面相筆はこれで選べ
面相筆とはその名の通りで絵画で言うと眉毛など顔(面)の模様(相)を描き入れるための筆です。
単に細く描けるだけではなく、力の入れ具合によって太さを調節できることも重要です。このような線を絵の具(塗料)で描き入れるのに必要な面相筆の条件は
「毛先が細く長く、しなやかで、まとまりやすく丈夫で、塗料を含みやすい」
ことです。
毛先が細い:
毛先が細ければ細いほど細かい部分に毛先が入り込めます。太いロープを小さな鍵穴に差し込むことはできませんよね。よって、毛先が細ければ細いほど細かいところを塗るのに有利です。
毛先がしなやか:
丈夫であることなどにも通じることですが毛先がしなやかであることも重要です。単に硬い、軟らかいではなく、しなやか、であることが大事なのです。ただ細いだけなら、細い針でも良いはずです。ところが針だと硬すぎて上手く塗れないですね。塗料で線を引こうと思うなら、ある程度の軟らかさが必要です。しかし、軟らかいだけでも問題が起きます。軟らかいだけだと、こんどは筆の形が崩れてしまいます。軟らかく曲がっても、塗装部分から筆先が離れたら、また元の形に戻るくらいの弾力が必要なのです。
毛先がまとまりやすい:
安い筆を使っていて、毛先がぴんっと一本だけ飛び出て使いにくい、という経験はありませんか?いくら穂先を整えようとしても、なぜだかその毛一本だけがどうしても直らないでピロンッとあっちを向いている…。まったくイライラしますよね!丈夫だと長持ちします。毛に使われる素材が丈夫であると毛の途中で折れ曲がったりもしづらいです。毛が一度折れ曲がってしまうと元には戻せません。それだけ引っこ抜くのも方法ですが、こんどは穂先が揃わなくなってきてしまいます。
さらにあると便利アイテム
細かい部分は見づらいですね。
拡大する道具があると見やすくなります。たとえばヘッドルーペやスタンドルーペといったものがあると便利です。いずれにしても、「いつもの見ている感覚」とちょっと違うので最初は戸惑います。拡大しながらの作業はある程度の慣れが必要です。
塗り方など
筆先をコントロールするためには呼吸が大事です。
一般的には手の震えをおさえる、つまり、筆先を止めるためには
呼吸を止める
or
ゆっくりと一定量を吐き続ける
どちらか自分に合った方法を行えば良いです。両方を併用もありでしょう。
塗料を筆に適量付けてください。できるだけたっぶりと、でもボタボタと落ちない程度に、です。
上手く塗り分けるためには塗り絵のように枠取りから始めて中を塗るようにしましょう。一般的なことしかありません。あとは深く考えないで楽しむことがやはり重要ですね!
余計なことで悩まないで塗ることに集中し楽しむ。そのためにはまず筆から!です。