遺影にさえ使えないいつのかわからないほど古い葬式で写した集合写真をデジタル化して捨てる方法について紹介します。
スキャナのご用意を
スキャナとは紙の印刷物などの画像や文字をパソコンの中に取り入れるための電子機器です。
あらたに購入しなくてもコピー機能のある複合プリンタにはスキャナがついています。スキャナ機能やスキャナ本体を持っていない場合は購入してください。写真以外でも数が増えると地味に邪魔な説明書類などさまざまな印刷物をデジタル化してしまうことができるので便利です。用途に合わせていくつかの種類がありますが、写真をスキャンするときにはフラットベッドスキャナを使います。
実はマニュアル撮影機能があるデジタル一眼レフカメラがあれば同じようなことができるのですが、今回はスキャナに絞って紹介します。
写真のみに分解する
葬式の集合写真は台紙に貼られていることがほとんどです。まずは台紙から写真をはがして分解しましょう。そのほうがきれいにスキャンできます。スキャナを使って取り込む作業のことをスキャンとかスキャニングと言います。
台紙もきれいに画像として残しておきたいならば、はがさずにスキャンした後、分解してまたスキャンすると後悔しません。写真だけで良いなら台紙は捨ててしまって構わないです。
写真をスキャン
基本的作業はスキャナの説明書を参照してください。
写真を処分した後に後悔しないようにするため、「読み込み解像度」をスキャナとパソコンが許容する最大限に近い値に設定します。読み込み解像度はスキャンされた画像の細かさを示す値と考えるとわかりやすいです。たとえばスナップ写真をスキャンした後に一部分だけ切り抜いて拡大し、印刷しなおしたいという時に読み込み解像度を高くしておけば、きれいに印刷できます。
スキャナのガラス面は専用のクリーナーや掃除用品を使ってきれいにしてください。汚いとゴミもスキャンされます。
スキャンし終わったら、「20150821写真○○葬式集合写真_0001.jpg」など後でわかりやすく整理しやすい名前をつけて保存します。
写真の処分
写真はデジタル化されたので、シュレッダーなどで裁断して処分してかまいません。
ただ、信仰にあつい方だと写真に魂が宿ると考えて、自分で裁断処分することをためらうかもしれません。その場合は寺やお焚きあげ会社、遺品整理専門業者などに処分を依頼する方法を取ると良いでしょう。