日常的データ保存に使っている外付けハードディスクのデータバックアップにNASやブルーレイディスクを使っています。胆振東部地震をきっかけに、現状ではバックアップデータを持ち歩くのに不安を感じて、「何かないか?」と探していました。
大容量ポータブルがいいかも!
パソコン本体にはデータを入れていない
アプリケーションで作ったデータをどこへ保存していますか?
たいていはパソコン本体のハードディスク(以下、HD)に入れているのではないでしょうか。
我が家ではパソコン本体へは「自分で作成したデータ」を保存しないようにしています。本体に入っているのはOSやアプリケーションなどのみです。パソコンは忘れたころに壊れたり調子が悪くなることが多いですし、そういうときに本体へ作成データを保存していると、最悪の場合はデータを失うし、別のパソコンで作業を続けたりすることもできなくて不便です。
そこで、本体のHDを入れ替えて回復できるようなOSやアプリだけをパソコン本体HDに入れておき、作成したデータは別の外付けHDなどに保存し、日々パソコントラブルに備えています。
もちろん、作成したデータを保存する外付けHDも壊れるので、日常的バックアップは欠かせません。外付けHDを2台用意してメイン外付けHD+メインのバックアップ外付けHDのように使っています。
外付けHDは取り外しが難
我が家の外付けHDはデスクトップパソコンにつながっています。
スキャンデータなども扱っているため、日常の読み書きが比較的激しく、常に壊れることを前提としたデータバックアップが欠かせません。さらに、ノートパソコンやタブレット、音楽プレーヤーなどへのデータコピーをスムーズに行うためには外付けHDだけでは不便なので、LANでつなげるハードディスク(NAS)も利用しています。
NAS以前は、外付けHDを3台使っていたのですが、それほど便利ではありませんでした。NASを利用するようになってからはノートパソコンで作成したデータなどもNASへ保存できるようになり、データの共有が楽になりました。
NASはRAID1と呼ばれるミラーリングで2重保存+外付けHDへバックアップして故障時に慌てないように備えています。
日常的なデータ保存とバックアップに使っている外付けHDとNASですが、電源アダプターが必要なので、気軽に取り外して持ち運ぶのに適していません。
ブルーレイは書き込みが面倒
HDとNASは置き場所に注意していますが、地震で転倒したり落下する可能性が高く、衝撃で壊れることも考えなければいけません。とにかく災害で避難するときなどに持っていくには適していないです。
そこで、避難時のデータ持ち歩き用にブルーレイディスクにバックアップを取っています。データの大容量化や技術革新に伴ってフロッピー→CD→DVD→ブルーレイと変わった感じです。
問題は、いつのときでもバックアップデータを少ない枚数、例えば1枚のブルーレイディスクに全てのデータをバックアップできなかったことです。常に何十枚というディスクを使わなければ全データのバックアップができませんでした。
さらに問題なのが、書き込み作業が面倒なことです。1枚書き込むのに数十分の待ち時間が発生するので、データの完全なバックアップを考えると書き込み時にはほかの作業ができません。
枚数が増えるにしたがって重たくてかさばるようになってしまい、本格的非難の時には邪魔で「本当に持ち出せるのか?」とかなり疑問と不安が付きまとっていました。
また、ブルーレイともなると1枚に保存できるデータ量が非常に大きいため、少ないデータのバックアップにいちいち使うのには適当ではなく、どうしてもブルーレイへのバックアップは貯めがちの後回しにしがちで、バックアップするまではデスクトップパソコン本体につなげている外付けHD2台のみにブルーレイへのバックアップ用データを保存という形になってしまい、いざというときの持ち出しの際はブルーレイだけでは完全なバックアップデータにはならないという不完全さです。
ポータブルHDの出番!
現状ではいろいろと不満と不安がありました。
そんな現状で候補に挙がったのが「ポータブルHD」です。
ポータブルHDも外付けHDの一種ですが、持ち運ぶことを考えられた設計になっているので、外からの衝撃に比較的強いです。パソコンからの電源供給のみで動くので電源アダプターが必要なく、取り外しが楽です。しかも小さくて軽いです。
最近は大容量なポータブルHDが出てきていて、我が家のデータなら1台のポータブルHDに丸ごとバックアップも可能だし、値段も手ごろになってきたので、デスクトップにつないでいた「外付けHDのバックアップ用外付けHD」の代わりに導入してみました。
SDカードやUSBメモリも候補に挙がったのですが、容量と価格を考えて現実的だったのがポータブルHDでした。
結果、ブルーレイディスクにまだ入れていないデータも持ち運ぶことができるようになったので、より災害やトラブルに強いデータ管理が実現しました。
あえて欠点を挙げると、小さくて持ち運びしやすいので、盗難には気を付けないと大変なことになる点でしょうか。私だけではなく家族が使用することを考えるとデータ全体にパスワードロックなどをかけることができないので、注意が必要です。
日頃のデータバックアップは重要ですし、災害時の対策も必要なのでポータブルHDを利用し始めましたが、これからもデータ保存の方法は技術革新で変わってくるだろうと思います。その都度最適なものを選択しながら日ごろのデータ管理をしていきたいと考えています。