タブレットを初めて買ったときには、タッチパネルがあればキーボードもマウスもいらないと思っていました。ところが、実際に使ってみると、タッチパネルでは少々使い勝手が悪いとわかったんです。
キーボードがないと不便
例えばインターネットに接続するためにパスワードを打ち込むとか、検索するために言葉を入力する、ファイル名を変えるとか、さまざまなところで文字を打つことがあります。メールやSNSならもっと文字を打つ必要がありますよね。そのときにディスプレイ上のタッチキーボードを使います。打ちづらいんですよ、これが。特にダメなのが数字、矢印です。指や手の大きさに全然あっていない画面上のキーボードでは打ち間違いがしょっちゅうです。シフトキーや半角/全角モードも画面を行き来しなければいけなくて、なにをするにもワンテンポ遅くてイライラします。
私はブラインドタッチができるので、キーボードがないのは本当に不便だなと思いました。単なる読書用とかネット閲覧用に限定した使い方をするならまだ我慢できます。が、何らかの文書を作成したり、ファイル操作が多いならキーボードは必須でした。
マウスもないと不便
文書作成用にパソコンかタブレットを買うときは絶対キーボード付き!と思ったので、文書作成用に選んだのはB5サイズの2in1PCでした。タブレットにはならなくてもいいかな?と考えてノートブック、という選択もあったのですが、タッチパネルならマウスが必要なくて荷物が減る、と思ったんです。ということで、最初はマウスなしで操作していました。
ところが、マウスがないのも困るということに途中から気づきました。まず第一にタッチパネルでは、狙った場所へカーソルを微妙に合わせるのが難しいです。例えばメニューバーから項目を選択するときは、指に神経を集中させて、「ちょっ」という感じで本当にそこを狙わなければいけないです。画面を縦にスクロールさせるにしても、なんとなく温かい画面をズルズル~っと摩擦させながら移動させなくてはいけないし、そのたびに指というか腕全体を動かす必要があるので、とても面倒くさいです。もともとタッチパッドが苦手で、タッチパネルならば!と思っていただけに残念な結果でした。
マウスなら手を少しずらすだけで微妙な位置へカーソルを移動させることもできるし、いちいち腕を上げ下げさせる必要もなく画面をスクロールさせることができます。ホイールでの画面スクロールに慣れたら快適すぎて戻れませんね。右クリックにしてもポンッで終わり、いちいち長押しして待つ必要もありません。素早く正確に画面上のカーソルを操作するなら、マウスも必須だと思い知らされました。
現在はマウスもそろえて快適な操作ができています。画面で何でもできてすごい!と思ってタブレットに飛びついたりしましたが、実用性を考えるとまだまだというか結構パソコンも負けてはいないなと改めてその魅力に気づいたできごとでした。