ストップモーションといわれるアニメの撮影ではなぜ一眼レフカメラが好まれるのか紹介します。
コンパクトカメラと比べて自由度がテラ違いすぎるから!
まず第一に、一眼レフカメラはレンズを取り換えられます。
ズームレンズを使うこともできれば単焦点レンズと呼ばれるズームできないレンズを使うこともできます。超望遠や魚眼レンズといったレンズ、レンズメーカーによる個性を好みで選べるのが一眼レフです。
さらにフィルターと呼ばれるものを利用できます。フィルターを付けると、独特な雰囲気を持つ写真が撮れるのです。でも、これは無くてもオーケー。写真加工でなんとでもなるし、使いすぎると悪い癖になるからです。
次に操作性です。一眼レフは絞りやシャッター速度などをマニュアル(手動)操作できます。ピント合わせもマニュアルOK。ズームレンズを使う時でもマニュアル微調整ができます。
絞り値を大きくして、長時間撮影するときにはレリーズを使うか、PCにつないで完全に操作するかが必要ですが、そういうことができるのはやはり一眼。さらに、カメラを長時間固定して同じ設定で撮影したり、微妙に設定をずらしながら撮影することになるので、バッテリー消費が激しいです。そうなるとコンセントから電源供給するアダプターが必要ですが、そういったオプションが充実しているのも一眼です。
コンパクトでも無理ではないけど
それじゃあコンパクトデジカメではストップモーションが撮れないのかというとそんなことは全くありません。ただ、都合が悪くなることが多いというだけです。
コンパクトデジカメは、そもそも「誰でも簡単操作できれいな写真が撮れる」というコンセプトのもとに作られていますよね。普通にスナップ写真を撮るときなんかはそのほうが都合がよい場合もありますが、コマ撮りアニメではそれだけじゃないです。あえてピンボケにする必要だってありますし、「ウィーーンっ」ってズームレンズが勝手に動いちゃ困ります。自分で意図して、計算通りに写す必要があるときに、自動で修正されちゃダメでしょということです。
もちろん、マニュアル撮影できるということは、マニュアル撮影「しなければいけない」のですが、そうじゃないとコマ撮りは基本的にできません。
入門機でも十分
画質がどうのとうるさい人はかなりうるさいけれど、そんなにうがーっと悩まなくても良いです。
もちろんプロならこだわれってところですけど、普通に楽しみたいなら入門機でも十分です。ただし一眼レフにしてくださいっていうことです。