カッコいい?かわいい?専門的な知識は必要なし。どんなプラモデルでも自分の好きな色で仕上げる方法とは
一色だけじゃつまらない
「好きな色に塗りたいけど、何色にするとよいのかわからない…」
プラモデル塗装を始めるとすぐに思いつくのがオリジナルカラーで塗装すること。でも、そもそもどんな色で塗ると思い通りの仕上がりになるのかわからなくて悩むんですよね。例えば青い部分を赤にするなど、一色だけ変えてみるくらいならできても、全体の色を変えるとなると難しくなってしまう…。あるいはすべて一色で塗りつぶすことはできても、バランスを考えながら二色、三色と増やしていくと、なんだかちぐはぐな結果に…。
それもそのはず、色の組み合わせは、カラーコーディネーターと呼ばれる色を扱うプロが存在するほど難しく、資格が存在するほど専門的な知識が必要だからです。プラモデルをイメージ通りのオリジナル色に仕上げるには「配色」と呼ばれる色の知識が必要なんです。
でも、それをイチから勉強するのでは、いったいいつになったらオリジナルカラーで仕上げられるのかわかりませんよね。手っとり早く配色を知りたいと思いませんか?
自分の思い描く色って?
「とりあえず青をベースにしたいとは思っているんだけど…」
「もう少し高級感の出る色に…」
とにかくさっさとオリジナルカラーのプラモデル塗装に取りかかりたいですが、そもそも自分が思い描いているイメージって案外ボヤーッとしたものではありませんか?
具体的に「この色と、この色を何対何で使って」などと考えるよりも、何となくこんな感じにしたいんだけど、くらいなイメージが多いのではないでしょうか。一番使いたい色は決まっていても、ほかの色は合ってればいいや的な感じで、どちらかというと「なんでも来い!」くらいの包容力は持っている感覚です。逆に言えばこの色ならこの色を使えって決められちゃうと「えー…」と思ってしまうかもしれない、くらいな感じではないでしょうか。
オリジナルカラーにはしたい。けれど、自分が思い描いている色ってそれほど具体的なものか、と問い返してみると、案外そういうわけでもないのではないでしょうか?
なんとなくそのときの気分で決めたい
「どんな髪型にしますか?」って聞かれて「自分の好みに合っていて、かっこよければ(あるいはカワイイなら)、何でもよいのだけれど」と思った経験はありませんか?
自分のイメージ通りで、他人の評価もよいならそれでオーケーです。しかもそのイメージはそれほど具体的というわけでもなく、そのときの気分にも左右されるくらい繊細で、なおかつ包容力のあるものです。
プラモデルに塗りたい色も同じで、何となくこんな感じの色にしたい、ということが多いですよね。でも、専門的な知識にはあまり関わりたくありません。それこそ、ヘアサロンで並べて見せられるようなヘアカタログから「じゃあ、こんな感じで」と選べるならば、そのほうがよいと思いませんか?
実は、イメージする色の組み合わせを決めたいときには、ヘアカタログと同じように使える、「配色カタログ」があるんです。
配色カタログを使えば、専門的な知識がなくても、そのときの気分や、なんとなく思い描いているイメージでプラモデルのオリジナルカラーを決めることができてしまいます!
カタログは、大きく二種類に分かれます。
ひとつは例えば赤や青といった土台となる色を決めて、あとはイメージする言葉(かっこいいとか、かわいいなど)に合う配色を決めるもの。
もうひとつは、最初に色はまったく決めず、イメージする言葉をベースにして配色を決めるものです。
どちらの決め方にも優劣はありません。むしろ重要なのは色を決めたいときの気分です。パッと浮かんだイメージが色なのか言葉なのかによって使い分けたいと思うことが多いでしょう。どちらかだけだと最終決定時に専門的な知識をより所にする必要に迫られる可能性も否定できません。ともにそろえておけば、配色の専門的な知識に悩まされることはまずないでしょう。
悩むのは、どんな色にしたいのかを、カタログの中から選ぶときだけです。