紙に書いたアニメの絵をパソコンに取り込むために必要な道具を紹介します。
取り込まなければ単なる絵
紙に描かれたアニメの動画は、そのままだと単なる絵ですね。
ぱらぱらとめくれば動いて見えますが、いちいちぱらぱらして人に見せるわけにはいきません。インターネットの動画共有サイトやアニメ上映会などたくさんの人に見てもらう時には紙のままだと不都合が生じます。そこで、「アニメの映像」として見せるために「加工」が必要になります。加工に必要なのは、パソコンです。パソコンに動画を取り込んで、さらに動く映像にします。
動く映像に加工することで、ぱらぱらまんががアニメに生まれ変わるのです。
スキャナーとアニメタップ
パソコンに動画を取り込むために必要なのはスキャナと呼ばれるパソコン周辺機器です。コピーができる多機能プリンタにもついている物です。スキャナーにもいろいろな方式がありますが、動画の「スキャン」で使われるのは「フラットベッドスキャナ」と呼ばれるタイプです。
フラットベッドスキャナには作画にも使用されるタップを取り付けます。タップをスキャナの読み取り台のガラス部分、あるいはその付近に固定します。しっかりと動かないようにタップを固定させるためには、両面テープなどを使用します。
あとはスキャナや画像編集アプリケーションの画像読みとり機能で、スキャニングをすれば、パソコンの中にアニメ動画を取り込むことができます。
スキャンの方法
具体的なスキャニングは使用するソフトによって、違いますのでここでは割愛し、一般的な手順のみを紹介します。
スキャンソフトを起動したら、まずは最初の動画をプレスキャンしてみます。自動トリミングにしてしまうと、ここから先にスキャンする動画の取り込み画像の大きさが変わってしまうおそれがあるため、必ず手動でトリミング設定しましょう。動画はタップで固定されていますので、あとはスキャンの仕上がりサイズが固定されていれば、動画の「位置ずれ」を防ぐことができます。
一度設定した値は、名前を付けて保存しておくと、以降特別な事情がない限り使い続けることができるので便利です。
動画の順番通りにスキャンし、場面の名前(カット番号とも言います)+通し番号で保存すればできあがりです。場面の名前でフォルダ管理するとわかりやすいです。通し番号は0001のように4桁程度でたいてい間に合うかと思います。