アニメ動画をパソコンに取り込むために必要なスキャナを紹介します。
スキャナは絵を取り込める機械
スキャナはパソコン周辺機器の一つです。
特にアニメ動画ではフラットベッドスキャナを使います。写真や印刷物など、主に平面的な物に描かれた絵をパソコンの中に画像データとして取り込みます。
実はパソコンに「画像」を取り込むための方法は「スキャン」以外にもあります。
たとえばデジタルカメラです。動画を机などに固定、カメラも三脚などで固定し撮影すれば、パソコン内に画像として入力できます。ただし、この方法を取る場合、動画用紙へ均等に光を当てる工夫をしたり、カメラブレを避けるためカメラに触らずにシャッターを押す仕組みなどが必要になります。フィルム時代はまさにこのような方法を取って、「セル」に描かれた絵を背景とあわせて撮影して、アニメが作られていました。
フラットベッドスキャナは、原稿用紙を透明なガラスの上に載せ、読みとり用のセンサーを使って画像を読みとります。原稿が固定されていますし、センサーもコンピューター制御されるため、簡単できわめて正確に、そしてきれいに絵を取り込むことができます。
昔は背景と動画を一緒に撮影する必要がありましたが、スキャナでは紙に描かれた動画は動画で、背景は背景でというように、別々に画像として取り込む方法が一般的です。パソコンに取り込んだ後に、「合成」した方が、自由度が高いためです。
多機能プリンタのスキャナで十分
おすすめのスキャナは特にありません。
現在販売されているフラットベッドスキャナは高精細スキャンできるものばかりなので、どれを使ってもきれいにスキャンできます。ただし、A3サイズの動画や背景を読み込むのであれば、その大きさに対応したスキャナが必要になります。
また、スキャナには動画用紙を固定させるためにアニメタップを両面テープなどで貼り付ける必要があります。普段使いのスキャナをテープで汚したくないなら、アニメ動画用にもう一台あった方が良いです。