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アニメ動画でトレース台はなぜA3以上おすすめ?

アニメ動画制作を始めようと思う時に高くて躊躇してしまうが必須道具のトレーサー。できるだけ安くしたいなら小さいの買えば良いんじゃないの?というあなたに、なぜA3以上のトレース台が必要なのかを紹介します。

そもそもA3サイズってどのくらい?

まず初めに、A3サイズとかA4サイズの違いが、なんとなくわからないという方もいらっしゃるかと思われますので、簡単に説明します。

AとかBとか付いていて、そのあとに数字がくるサイズ、これは紙の大きさの規格から来ています。JIS規格で、付き合っている人の恋愛進行度ではないです。トレース台購入においてはあまり詳しく知らなくても、大丈夫です。国語辞典で「エーバン」とか「ビーバン」と引くと出てきます。

身近なところで目にするサイズを紹介すると、B5…5冊とか10冊とかまとめて安売りされている大学ノートのサイズです。A4…そのへんで買えるプリンターやスキャナーが対応する最大サイズがこれで、プリンタのカセットにはたいていA4のコピー用紙がセットされているはずです。たぶんあなたの持ち物の中でも、すぐに見つかると思いますので、探してみてください。手元に実物大のものがあると、トレース台の検討比較がしやすいです。

さて、A3サイズですが、これはA4サイズの紙2枚分の大きさです。言い方を変えると、A3サイズの長い方の辺側を半分に折って切ったサイズがA4です。間違っても、A4サイズ2枚の短い辺同士をくっつけたり、A3の短い辺側を半分に折って切ったりして、極端に細長い紙にしないでください。切り方を間違えた海苔でおにぎりを巻くように、使いにくくなってしまいます。

A版よりもB版の方が大きいです。生活の中で比べるとノートとコピー用紙くらいなものなので、コピー用紙の方が大きいのかなぁと思っちゃったりもしますが、コピー用紙を半分にしたA5と大学ノートのB5を比べると、同じ数字ならB判の方が大きいことがわかりますよね。

アニメ動画を描く用紙のサイズ

現在はパソコン上でのアニメ制作が主流です。安価で購入できるフラットベッドスキャナはたいていA4が読み込み最大サイズなので、作画用紙もそれにならってなのかA4が主流です。

実は昔使われていた動画用紙は、ブラウン管テレビの比率である4:3に合わせたサイズでした。今はハイビジョンの16:9の比率になっていますし、さらにPC環境のこともあって、こんな状況…というところでしょうか。昔であっても、映画フィルム用の作画用紙は、通常のものより大きなサイズを使っていたそうです。スキャナがB4やA3まで対応しているならば、A4よりも大きな用紙で作画しても、なんら問題はありません。ただし、大きな紙を使うということは、それに見合った制作環境がなければ辛いことになります。紙が不本意に折れてしまったりを防ぐためには、大きな机が必要です。スキャナも一般的なA4なら安価なのに、A3サイズ対応スキャナなどを求めると、感覚的にはちょっとした大きさの違いだけなのにも関わらず、途端に高価なものになります。さらに大きな紙を使って動画用紙を自作する必要が出てきます。

とにかく一般的な動画用紙のサイズがA4であることを心に留めておいてください。

ギリギリは使いにくい

さきほどもちょっと出てきましたが、作画用紙が折れてしまうと、使い物になりません。紙の大きさよりも、広い机で作業するのが望ましいのです。

動画用紙は横長に広げて使いますが、それだけではありません。「よりきれいな線」を引くためには、紙をクルクルと回転させますよね。紙が斜めになったり、縦長になったりすると、もしもA4サイズの机を使っていたらはみ出してしまいます。はみ出したところに丁度、腕が乗っかってしまったりすれば確実に折り目を付けることができます。使っていた消しゴムや羽ブラシ、自由定規や電動鉛筆削りが床にぶちまけられ、動画用紙もダメになってしまえば後に残るのは何者ぞ。

回転させたくらいじゃそこまでならないのでは?と思うかもしれませんが、実はしょっちゅうなるのでおそろしいのです。気を付ければ良いだけなのかもしれませんが、集中している時というのは他のことに注意がいかないものです。動画用紙はタップに固定されていますが、このタップの存在を忘れがちに。タップは重たいものですし、長いものなので、机の端っこから「グラッ」と落ちやすいのです。タップは上端にあるので、ちょっと上からはみ出しただけでもズルリンコです。

さて、「机」と言っていますが、作画時の机はトレース台に他なりません。トレース台を載せている机がいくら大きくても、トレース台からはみ出てしまえば、同じことが起きるのです。LEDのおかげでいくらトレース台が薄くなったとは言え、トレース台の分だけ段差があることには変わりがありません。

ですから、少しでも動画用紙よりも大きいトレース台で作画作業をすることが求められます。欲を言えば、机と予算の許す限り大きいサイズのトレース台、たとえばA2サイズの方が使いやすいです。結構長持ちするものですので、軽い気持ちで小さいサイズを購入すると、かならず後悔します。かと言って、やる気やどの程度アニメ制作を続けられるかなどは人それぞれですから、初期投資が高額になると悩むのも事実です。

あまり大きいものは使わないときに邪魔ですし置き場所にも困ります。トータルで考えたら、A3が使いやすくて手頃ではないのかと、そういう結論に至るわけです。

→トレース台はこちら

作成者: 真田夕起

koyukaisa.work」管理者の真田夕起(サナダ ユウキ)です。

北海道札幌市白石区に住む専業主夫として、妻(看護師)と3人の娘(大学2年生、専門学校1年生、小学4年生)と一緒に暮らしています。家事や育児、教育、遊び、創作について、男目線からのユニークな視点で発信しています。

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ほぼ一年中、花粉や埃、ダニ、猫などに悩まされています。特に春が辛く、果物(特にりんご、桃、さくらんぼ)や豆乳にも反応します。抗ヒスタミン薬と解熱・鎮痛薬が手放せません。新型コロナウイルスによるマスク生活が意外にもアレルギー対策に効果的で、今では外出時にマスクが欠かせません。

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・牛乳が大好きですが、温めないと消化が難しいです。
・幼少期は運動が好きでしたが、最近は運動不足で体を痛めることが増えました。ぎっくり腰をきっかけに、腹筋を意識するようになりましたが、さらに腰痛対策としてEMS、ウォーキング、ストレッチを取り入れています。
・基本的にインドア派ですが、ガーデニングや外でのバーベキューが好きです。折り紙、ブロック、プラモデルも楽しんでいます。

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