アニメの絵を描くときに使う鉛筆はどのメーカーの、どの鉛筆が良いのでしょうか。最適な濃さは?
おすすめナンバーワンは「三菱鉛筆のユニ」です。
実際は個人の好みの問題もあるので、絶対ではありませんが、安定した人気を誇っています。理由はいくつかあります。
まず、値段が手頃。アニメでは絵を「大量に」描くので鉛筆の消費が激しいです。高い鉛筆をパカパカと気軽に使えるわけでもありません。安い鉛筆よりは高いですが、その値段はキャラクター鉛筆のように版権使用料に使われているわけではなく、鉛筆の品質、基本性能に使われています。
次に、高くて安定した品質。滑らかで、均一な粒子が描く喜びまでも教えてくれます。粒子の均一さは目で見えるものではありませんので、わかりにくいのですが、使うとわかります。手に伝わってくるんですよ。込み入った細かい線が必要な時でもストレスフリーです。安い鉛筆やキャラクター鉛筆なんかで、ずっと描き続けていると紙と鉛筆の間に奇妙なひっかかりを覚えてイライラすることがありますが、この鉛筆ではありえません。
最後は、ロングセラー商品、定番中の定番のため、どこでも買えること。その辺のスーパーですら扱っているのはやはり魅力的です。
アニメの絵は、基本的に「線画」です。
線は「細く、均一に、なおかつ濃く、さらには線の先に行くほど細く」。昔のセルアニメで流行っていた荒々しいタッチの線でさえ、クリンナップは細い線画で(だった気がします)。鉛筆絵画調のアニメならともかく、いわゆる2Dセルアニメはすべてにおいて均一な線が求められます。柔らかすぎると、紙が汚れやすいし、細い線を引くのが難しいです。硬すぎると、濃い線が出しにくいです。無理に濃くしようとすると紙を痛めます。よって仕上げならB、2B程度が好ましいです。下書きならもっと柔らかめ(あるいは硬め)でも良いですし、シャープペンでも構いません。下書きの絵は通常おもてに出てくることはありませんので。
完成画として使える絵を描くために最適なおすすめ鉛筆といえばやはりこれが一番です。