手が2本じゃ足りないとき、子どもが手伝ってくれると、すごぉーく助かります。特に我が家は小学校高学年の長女、次女に続き、1歳半の三女がいるので、お手伝いは私にとっては、いわば最後の砦。そんなお手伝いを嫌々ではなく「やりたい!」と言わせてやってもらう方法を紹介します。
お手伝いポイントでやりたい!を引き出す
結論から先に言うと、我が家では生活&お手伝いポイントカードというものを使ってお手伝いをしてもらっています。
具体的には、親が子どもにどうしてもやってもらいたいお手伝いをしてもらったらポイントをあげます。そもそも親がやるべきなんだけどめんどくさいからとか、とにかくどうもならないから手伝ってくれーというような時にお手伝いしてくれたら、基本1ポイント進呈です。気分や状況によって3ポイントあげちゃう!などとするとさらにやる気になってくれます。
1ポイントは10円です。その場でお駄賃ではなく、ポイントでためてもらうのです。清算は毎月のおこづかい時です。そのほかにペナルティーポイントカードもあり、こちらは子どもがやってはいけないことや、やってほしくないことをしていたり、ようするに親の怒りを買ったときに基本的には1ポイント付きます。こちらは1ポイントがマイナス10円か、別記事で紹介しているゲームポイントをマイナス1ポイントです。最初は生活ポイントカードとお手伝いポイントカードは別々のもので、生活ポイントカードでは好きなお菓子や食べ物10円分を買ってもらえるなどとしていたのですが、あまり上手く回らなくて結局生活&お手伝いポイントカードで1ポイント10円に落ち着いた経緯があります。
親が言わなくても、こういうことをしてくれたら勝手にポイントカードにハンコを押しても良いよというお手伝いもあります。悪用しようと思えばできますが「信用しているから」の一言で案外上手くいっています。押し忘れはポイントの権利が消滅します。
ま、言ってしまえばアメとムチのシステムですな。
物やお金で釣って良いのか、と思いますか?
考え方とか価値観次第ですかね。こればっかりは。
私は全く抵抗がありません。というよりも親がやるべきことをさせているにも関わらず、親だからとか教育だからとか家族だからとか大人の仕事はそんなもんじゃないとか社会に出たらもっと厳しいとかなんだかんだと理由をつけて、手伝うのが当たり前だと言わんばかりに仕事を押し付ける方が、私は嫌です。
人から感謝される仕事をする。その仕事で対価を得る。当たり前のことです。そもそも私はボランティアという名の無償労働が嫌いです。なんでもタダでやってもらおうとか、安ければ安いほど良いという風潮が嫌いです。経営が成り立たなくなるからという理由で安価な労働力を得ようとするような身勝手な経営者側の主義主張も許せません。かと言って、時間外労働だろうが職を失うのを恐れて文句も言わずに正当な手当ても受け取らないで黙って耐えるような働き方も嫌いです。ボランティア活動をする人が生きていくのだってお金は必要です。
もちろん手伝ってもらったら、ありがとうとお礼も言います。本当に助かっているので。家事育児の大変さを分かっていらっしゃる方ならわかると思いますが、たった10円で家事育児を肩代わりしてくれるなら、もう喜んでやってもらっちゃう!レベルではないでしょうか。例えば、うんこの付いた赤子のおしめ替えを普通の仕事で考えたら10円くらいじゃやってもらえないでしょう?まあ、私も10円じゃやってもらえるとは思ってませんし、実際やってもらえませんけど。やる気になっている子どもの方がお手伝いのやり方も覚えが良いし、家事育児は将来必要になる技術なので、結構良いことずくめだと思いますよ。
最終的には親が何も言わなくても自ら進んでやってくれるようになれば良いなぁという希望もありますし、子どもが成長して大人になったら、人から感謝される合法的な仕事をして、その上で正当な対価として報酬を得てほしいと私は考えているので、そういう術を学んでもらう意味でも役立っていると信じています。私自身が仕事を選ぶことには失敗したなぁと痛感していることも理由かもしれません。お手伝いの内容によってはかなり難しかったり大変だったりすることもあるので、稼ぐことの大変さも身につくのではと期待しています。
おこづかいの時も、自分が頑張った分がきちんと報酬として跳ね返ってくるので、お金を手にした時の喜びも違うようですよ。私の主張はともかくとして、少しでもお手伝いをやる気になってくれればと願っているのであれば一度試してみてはいかがでしょうか。