写真や動画、電子書籍を詰め込みたいのに、タブレットPCはデータ容量が貧弱ですよね。外部保存でmicroSDカードが使えるから問題ない…はずなのですが、SDカードの中身が突然消えちゃうことがあって、あまり信用できません。大容量のデータを失ったときほど打撃は大きいです。そこで、おすすめするのがデータの圧縮です。タブレットに入れるファイルのデータが小さければ少ない容量のカードでもたくさんのファイルを保存できますし、ファイル損失現象が起こってもデータコピーが楽、おまけにカードが安価なのでお財布にもやさしい!
意味不明なほどデータが消える
私が現在メインで使っているタブレットは64GBのmicroSDXCカードまで対応しています。今まで使っていたタブレットが32GBのmicroSDHCカードまで対応で、自炊本が入りきらなくなってしまったので、64GB対応を当てにして購入したんです。
これでまた安心して本を詰め込めるぞと思っていたのですが、問題が発生しました。SDカード内のデータが突然消えてしまうんです。LOSTフォルダというのが勝手にできていて、そのなかに消えちゃったファイルらしきものが入っているようなのですが、ファイル名は変わっちゃってます。ファイルを保存していたフォルダ内はどうなっているかと確認してみると、ファイル自体が消えていたり、ファイルは残っているけれど0KBの中身なしデータになっちゃってたりで、もうわけがわかりません。
仕方ないので消えたファイルがどれかを確認しながら、データコピーしなおしたり、面倒なのですべてのデータをコピーしていたのですが、あまりにもこのデータ消失現象が頻発するので、いい加減頭にきました。とは言っても、そもそもデータ消えるなSDカード死ね!とタブレットを床に投げつけるわけにもいきません。カードだって気軽に買い換えられるほど安くはないし、少ない容量のカードの入れ替えで対応なんてしたくないし。それにカードが原因なのかタブレットの仕様が原因なのか、OSに問題があるのかさえわからない中でカード買い換えに意味があるのかと悩んでしまいました。
悩んだ末、、データ圧縮
とりあえず今まで使っていたタブレットの32GBSDHCでは消失現象は起こらなかったので、なんとかして32GBにデータを納めてしまおうと考えました。
具体的には嫌でも面倒でも、データ圧縮でファイル容量を減らす、という方法です。ひとつのファイルとしては大したことがなくても、数が集まると入りきらなくなってしまいます。ならば、少しでもファイルを小さくしてしまえば、つもりつもって大きく削減できるはず。
たとえば写真や電子書籍の画質を高画質から中画質へ落とす、パッと見で問題なければ低画質へ落とせば、さらにデータを小さくできます。もっと効果的なのが画像の大きさの変更。縦と横のサイズを半分にすると、感覚的には半分減ると思いがちですが、面積なので何と4分の1に減ります。音楽ファイルなら音質ダウンでデータを減らせます。
一つのファイルの大きさを半分に落とせば、合計64GB必要だったものが32GBで済みます。
結果的に私の場合は、合計46GB程度あった電子書籍を17GBくらいまで減らせたので、無事に32GBに収まり、増え続けるであろう自炊本にも対応できるようになりました。
万能ではないデータ圧縮
ファイルを小さくしてたくさんのデータを保存できる圧縮なのですが、万能ではありません。当然のことながら画質や音質を犠牲にしてしまうので、高画質や高音質が欲しい場合には不向きです。
実際、私が圧縮率を変えて小さくした自炊本は、以前のものより、若干画質が荒くなっていて、ページによっては荒れが目立たなかったり、明らかにわかったりです。
ですので、もしも頻繁に開くファイルで、しかも画質を優先させたいものであれば、圧縮率を低く設定して高画質に、それほど重要でもなくたいして開くこともないファイルなら圧縮率を高くして低画質だけど目をつむる、というように使い分けるのがおすすめです。ただし、その場合はデータ作成の手間というか、いちいち高画質か低画質かという線引き判断が必要になって面倒くさいですが。
どんどん安くなってくるとはいえ、カードの買い換えは結構無駄な出費です。今使っているSDカードで入りきらなくなった場合は、大容量カードへ買い換える前に、データ圧縮で対応できないか検討してみてはいかがでしょうか。