パーラービーズに肌色がなくて困っています。それっぽい色はあるんですが、もっと違う色が良いんです。どうしたら良いでしょうか?
「肌色」にこだわりすぎないのも大事よ
一口に「肌」と言っても、人種、日焼け度合いによって色が違いますよね。
さらに外にいるのか家の中なのか、朝なのか夜なのか、蛍光灯なのか白熱灯なのかでも違います。たしかに色鉛筆や絵の具には「肌色」があります。しかし、正確には「うすだいだい」や「ペールピンク」であり、私たち日本人の平均的な肌の色に近い色を肌色と呼んでいるにすぎません。ですから、本当は肌色なんてないのです。
例えば、手の甲と手のひらを見比べてみて下さい。全然違う色でびっくりすると思います。
極端な話、明るくしたいなら白でも良いんです。
顔に光を当てて下さい。白く見えませんか?影ができる部分は黒く見えます。アイロンビーズでも同じように白や黒を使ってみましょう。肌色っぽい色を一色だけ使うよりもこのほうがずっと立体的に表現できます。一色だけだとのっぺりと見えませんか?血色の良い部分はピンクに見えます。血管が浮き出て見える部分は青緑に見えませんか?
夕方には景色も人もオレンジ色に見えます。見て感じたように顔の色を表現すれば、「肌色がない」と悩みません。
思いこみを捨てましょう。
顔の色は「肌色」でなければダメなんていう思いこみは捨ててしまいましょう。もっと柔らか頭になりましょう。
アイロンビーズの色にはたしかに限りがあります。それならば色がないと悩むよりも、ある色でどれだけの表現ができるのか挑戦してみる方が楽しいですよ。
ドット絵的手法を使うのもアリ
ちょっと専門的になってしまいますが、ゲームキャラに代表されるようなドット絵と呼ばれる絵の手法使って疑似的に近い色を作ることもできます。カラー印刷技術やテレビ画面の表示技術などとも似ています。
例えば、8×8のマスをピンクにしたいとします。この場合に「○○ピンク」のようなビーズを一色だけ並べるのが普通ですよね。あえてそうはしないで「赤」と「白」を順番に並べて見てください。
赤白赤白赤白赤白
赤白赤白赤白赤白
赤白赤白赤白赤白
赤白赤白赤白赤白
目がチカチカしますが、こんな感じです。それを遠くから見てみると?あら不思議!ピンクに見えます。ドット絵は少ない色数でキャラを作らなければいけないなどの理由から発達した手法ですから少ない色数で作らなければいけないビーズ遊びでも同じように使えるんです。
ただし、この手法はあまりにも小さいマスでは並べられる数が限られてしまうため、ある程度大きいプレートを使わないと結局よくわからない絵になってしまうこともあり、注意が必要です。
ドット絵について詳しく知りたい場合は専門書がありますので、そちらを参考に練習してみてください。