小さい子どもが数を数える姿はとってもかわいらしいですよね。数を覚えだした子どもに対して親は「とりあえず10までくらいは数えられるようになってもらいたい」などと考えて、数え方を教えるのですが、そこで疑問。「4ってよん?し?7はしち?なな?」などです。正しい数え方なんて普段考えないからわからないんですよ。で、あらためて考えてみて「だから結局どう教えるの?」
数え方、複雑すぎるわぁ~
そもそも日本語って数え方が複雑すぎますよね。大人になってからも混乱することが多いです。それを子どもに教えなくちゃいけないなんて、無理無理!
たとえば、1、2、3、4…を標準的に読み進めるとおそらく「いち、に、さん、し…」となります。でも、4は「し」とも「よん」とも読みます。考えてみると「よん」と読むのは降りて読むときです。「ご、よん、さん…」となりますね。ということは、読み方としてはどっちも「必要」。だから、「1、2…と昇順なら、いち、に、さん、し…で、10、9…と降順ならじゅう、きゅう…」などと教えればよいのではないか?と思い至ります。あ、そうだ、ものによって数え方も違うからそれについても正しく教えればよいのですよ。ああ、簡単だった。
…いや、だからぁ=3、そもそも、その正しい数え方がたくさんありすぎて自分でもわからないから教えるのなんて無理!って話ですよ。人はひとり、ふたり、動物はいっぴき、にひきとかいっとう、にとう、豆腐はいっちょう、タンスはひとさお…とか、いったいなんの知識をひけらかす競技なんだって感じです。ああもうわからん。要するにめんどくさい。いや、でも子どもには正しい数え方を教えた方がよいのではないかとの悩みもある。…と、まあそんなときには数え方の教科書的なものがあれば対応できるんじゃないかと思ったりで本を探すことに。雑学書籍コーナーあたりに行くとそういうたぐいの本がずらずらあって、これができれば常識人みたいなのがうんざりするほど並んでいるので、その中から選んで子どもと一緒に正しい数の数え方を学んでみるとおもしろいです、きっと。
例外があるじゃないか!
ところが日常生活が教科書通りにいかないことなんて茶飯事ですよね。
ついこの間の話なんですが、電話で数字を読み上げて確認することがありました。読み上げ確認で、あってはならないのが、聞き間違いです。「いち(1)」を「しち(7)」と聞き間違えたり、「ビー(B)」を「ディー(D)」と聞き間違えたりすると大変なことになります。いくら教科書通りの正しい読み方を知っていて、自分ではその通りに言っているつもりでも、相手に正しく伝わっているかどうかわからない、なんてことはしょっちゅうあります。読み方が正しいか正しくないかなんて全く関係なくて、とにかく正しく「伝わるか」が重要。だからあえて「しち」じゃなく「なな」と言ったりします。すごいお客様相談電話なんかだとアルファベット確認が「ボクシングのビー、デスクのデー(ディー)、テストのテー(ティー)…」みたいなことになっていて、つづりを頭で確認しながら聞かなくちゃいけなくてむしろ混乱するわぁーということもあったり。
でも、大人になればいずれ必要になるだろうし、こういうことに子どものうちから慣れておくのも重要なんじゃないかと考えると、例えばビジネスマン電話応対マニュアル系書籍一冊でも家に置いとくとよいかもしれないと思います。子どもと糸電話で遊ぶときに役立つかも。
ああ、これが育児か
つらつらと考えて、「で、結局数え方ってどう教えるのが正しいの?」の答えが出ていないことに気づくんですけど、「答えなんてありません」ってのが答えなんじゃないかと。
成長する子どもに数え方を教えるのも遊びだったり、教育だったりコミュニケーションだったりするわけで、正しいとか正しくないとかなんてないのではと。たかが数の数え方一つでもずいぶん悩むことがあって、親としての自分が必要だと思うなら必要だと思う分だけ学んだり、教えたりすればよいだけで、それこそどっかに存在するかもしれない教科書的な答えだけ必要だと思うなら検索して満足して終わりかもしれないし…というところなんじゃないかなぁと思い至ります。で、こういうのがきっと「育児」だろうな、というところなんでしょう。全部ひっくるめて、「育児」。「子どもに数の数え方を教えること」について悩む、これが育児なんですよ、おそらく。ほんと面倒くさいです。もうめんどうくさいから、全部いっこ、にこ的な教え方で、あとは子どもが学校とかほかの人から習っていくだろうってのも「有り」なんじゃないでしょうか。あるいは疑問に思ったときにその都度「ググる」。例えば「ネギ 数え方」とか検索すれば出てくるでしょう。
うーん、ものすごく雑談で終わっちゃってますけど。
「かなり正確な数え方を教えたい」と思うなら、数え方の本を参考にすると、まとまって載っているのでわかりやすい
「正しくない言い方だけど伝わる数え方を教えたい」なら、ビジネス電話応対関連の本も参考にすると、より実践的な生活術を身につけさせられる
「めんどうだから教えたくないけどちょっと気になる」くらいなら適当に教えてごまかしたり、すごく気になったときだけネット検索
と、こんなまとめでしょうか。全然役に立ってませんけど、とりあえず掃除をさぼりつつお伝えしました。