災害時などを想定した水の確保対策として、お風呂に水をためておくことにしました。でも、ここで疑問が生まれました。「お風呂の水ってトイレとか洗濯には使えると思うけど、料理とか飲み水には使えないんじゃない?」…ペットボトルで飲み水は確保するけど、せっかく大量にためたお風呂の水が飲めないのは、なんとなく無駄?とまでは言わないけれど、安心感とかやりがいが半減しちゃいます。お風呂にためた水、どうやったら飲めるんでしょう?
とりあえず沸騰させる?
「サバイバル系の本」によると、たとえ濁った水でも煮沸すれば飲み水にはなると書いてあるので、たぶんお風呂のため水も煮沸すれば飲めるはず…です。
もちろんお風呂は毎回きれいに洗い、洗剤やせっけん成分などもできるだけ残さないようにするのは基本なんですけれど、浴槽っていうのは通常「体全体」を入れて使うものなので、当然のことながら下半身も入りますよね。それ以上は言わないことにしたいのですけど、何となく菌とか残ってるんじゃないのだろうか?と不安があります。きれいに掃除したつもりでも、取り切れなかった髪の毛が浮いていることもあるし、煮沸だけでは気分的になんか嫌です。
それに、普通のときなら別に問題ないんですけど、使いたいのは「非常時」です。煮沸するには火を使わなければいけないです。非常時、そう簡単に火を用意できるかどうかが、かなり疑問ではないでしょうか。できる限り火の用意もしますけれど、非常時に何が起こるのかはわかりませんから。
煮沸の前に行いたいのがろ過
実は、蛇口をひねって水道水を得る以外から飲み水を確保する方法は、煮沸消毒だけではありませんでした。その方法の一つがろ過です。
ろ過はいくつかのフィルターを通して、不純物を取り除くという方法です。浴槽に浮いている垢とか髪の毛などの大きなものはろ過すると取れます。より安全にお風呂のため水を飲もうとするならろ過した後に煮沸消毒するとよいみたいです。
サバイバル用品には携帯型ろ過装置(浄水器)というものもあるらしいです。
え、じゃあ浄水器があればいいんじゃね?
「サバイバル用携帯型浄水器」があればお風呂のため水やプールの水が飲み水にできるとのこと。
え、そんな便利なものがあるんなら、とりあえずそれを用意しておけば、解決じゃね?と思ったので調べてみました。フィルターの細かさなどによって機能差はあるようですが、入浴剤を入れていないお風呂の水や、期限切れのペットボトル水、プールの水などはごくごく普通に飲料水にできるみたいです。ろ過後に煮沸させなくても大丈夫…すげーな、オイ。
毒物とか海水とか使用できない水もあるようですが、使いたいのはお風呂のため水。よほどどこに行ってもどんな状況でも飲み水を確保しなければいけないならフィルター性能の高い機種が必要になるとは思いますが、できるだけ清潔を保ったお風呂のため水くらいなら、どの製品でも問題なさそうです。ストロー型とか容器一体型とか、いくつかタイプがあるので好みで選べばよいようです。
ちなみに私はホームセンターの防災用品売り場で売っていた携帯浄水器を家用、車載用、もしかすると自分で試すかもしれないので自分の普段リュックの中用と、とりあえず3つほど購入しました。ネットはもちろん、アウトドア用品店でも手に入れられます。登山をする人は普通に使っている商品みたいだと知りました。
使用できる回数があるので、消耗品です。もしもが起こらないことを祈ります。