畑や庭がなくても、手軽で簡単にお家の中でできる水耕栽培!ですが全ての植物が手軽で簡単にできるわけではない…と最近になってようやくわかった私。試行錯誤の末、最も手軽で簡単、そして実用的な植物の一つとしておすすめなのは???とたどり着いた答えは「バジル」でした。
育てやすい
家の中って、植物を育てるのにはそれほど好条件ではないんですよね。
場所を確保することも大事ですが、もっとも気を付けなければいけないのはやはり日当たりではないでしょうか。そもそも日当たりのよい窓際が家の中に見つからないこともあります。一時的には日が当たっても一日を通して日の当たる場所であるとは限らず、広い畑のように夜以外は一日中直射日光が当たる環境を手に入れるのは至難の業です。
日光がダメなら例えばLEDライトのような人工光を使えばいいのでは?と考えて、実際に試してみたのですが、家庭で実践するにはそれほど実用的でもないなぁと思いました。電気代はかかるし停電時には使えません。太陽光発電を導入してまで人工光を使うのか?という気もします。胆振東部大地震のときのブラックアウト以降、何となく電気に対する見方が変わってしまったこともあって、自家発電システムを導入するくらいじゃないじゃないと無理だなーと人工光による植物栽培からは遠ざかってしまいました。
だから、あまり日当たりがよくなくてもそれなりに育てられるというのは重要ですね。
バジルは半日陰でも育ちます。
丈夫
バジルは丈夫です。
バジルは一年草扱いなのですがさし芽や水さしと言われる増やし方ができるので、一度苗を育てれば増えすぎた脇芽を使って次々と増やし続けることが簡単にできます。
最初のころは種から育てていたのですが、水さしで増やせることを知ってからはさらに簡単にバジルを育てることができるようになりました。ちょっと苗が弱ってきたかな?と思ったら、まだ丈夫そうなところから切ってしまい水さしに…一週間ほどすると根が出てくるのでまた室内用土に植え替えの繰り返しです。この丈夫さは何ていうか雑草並み?って感じです。
半日陰でも育つ植物としてはレタスも挙げられますが、バジルのように増やし続けるのは無理でした。
手ごろな収穫量
バジルってあまり毎日の料理には使わない気がしませんか?
サラダに入れても食べられなくはありませんが、独特の香りがあるので好き嫌いの分かれる野菜で、キャベツやレタス、ホウレンソウなどのようにそれほど大量摂取するものではないと思います。
宅配ピザに付いてくるバジルソースのような使い方がぴったりで、必ず毎日食べたいというほどではありません。
サラダに適するような野菜を家の中で育てようと思うと、かなりの数の苗を育てなければ毎日のサラダにする量を確保することは難しいです。その点、バジルはあってもなくても困らない程度だし、パスタやピザを作るときや、いつもと違う風味のドレッシングが欲しいなと思ったときにちょっとだけあればいいので、収穫量で困ることはほぼないです。気が付いたときにピッとむしって料理に使えます。
バジルは日の当たる畑で育てる方が、葉も大きく育つのですが、雪が積もる冬には枯れてしまうのが欠点で、香りで劣る乾燥貯蔵にするかオイル漬けにするしかありませんでした。その点、室内なら雪の心配がないので一年を通して育てて収穫できます。
以上、光が少ない室内でも育てやすい、丈夫で増やしやすい、収穫量でも困らない3点から、お家の中で水耕栽培するのに最も適した野菜の一つはバジルであると言えるのではないか?!と思い、現在も育て続けています。あなたも育ててみませんか?